校長室より

壮行会に寄せて

総合体育大会・コンクールがいよいよ迫ってきました。みなさんはこれまで「総体・コンクール」をめざし、ひたむきに努力を積み重ねてきたと思います。今回のこの壮行会ですが、実は行事削減のためにいったんは実施しないことが決まっていました。しかし生徒会役員を中心とした3年生の、どうしても実施したいという強い思いから、生徒総会の議決を経て実施することとなりました。生徒会行事を自分たちの手で実現したプロセスには大きな意味があると思います。みなさんの入場の姿や決意表明を受け、みなさんからも総体・コンクールに向けた強い思いを感じました。また全力で歌った校歌2番や代表の応援メッセージから、応援する生徒のみなさんからも強い思いを感じました。私もできる限り会場に足を運び、中原中学校を応援します。

 

特に最後の総体・コンクールを迎える3年生のみなさん。みなさんが今意識すべきことは何でしょうか。私も長く運動部の顧問を続けてきましたので、最後の総体で自分のチームの選手たちにかけてきた言葉を君たちに贈りたいと思います。

 

一つ目は「準備」です。最後に勝負を決めるのはどれだけ準備をしてきたか。練習も戦術を練るのも、体を作るためにご飯を食べるのも準備です。試合まで残りわずかとなった今からできる準備は何か。気持ちの準備、心の準備です。時間がないと焦るのではなく、これまでをしっかり振り返り、自分の力を出し切るために心を整えてください。

 

二つ目は「敬意(リスペクト)」です。戦う相手、ジャッジをする審判に対するリスペクトを忘れないでください。相手をやじったり、ジャッジやうまくいかないプレーに対していらだちをぶつけたり、クレームをつけたりするのは恥ずかしい行為です。応援される中原中であるために、敬意を忘れないでください。

 

三つ目は「感謝」です。皆さんがここまで部活動を続けてくるのには、多くの人たちの支えがあったと思います。それを決して忘れないでください。熱心に指導してくださった顧問の先生、応援してくれた家族、担任の先生、ともに苦しい練習に耐えた仲間たち。君たちを支えてくれたすべての人たちへの感謝を忘れないでください。そして感謝を言葉にしてください。そして、自分の持っている力を十分に発揮して悔いのない戦いをしてください。

 

最後に皆さんにこんなメッセージを送ります。

「勝てると思うな、負けると思うな、心の中で強く勝ちたいと思え」 思いは届きます。

 

目標は勝つこと、でも目的は、君たち一人一人の成長です。結果はどうあれ、最後の試合が終わったあとは、胸を張って学校に戻ってきてください。

 

私は中原中学校を心から応援しています。