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校長室 令和5年度

2月の全校朝会

 2月2日(金)、標記の会を行いました。

 この日は、たくさんの表彰と、新旧児童会役員の挨拶もあったため、通常よりも長い時間(25分間)を要しましたが、みな集中して視聴していたと聞いています。

 

 本日、明日と降雪の予報もあり、寒さも一段と厳しくなっております。

 保護者の皆様、地域の皆様におかれましても、体調管理にご留意され、元気にこの寒さを乗り切っていただけたらと思います。

 

 以下に、私が話した内容をお知らせいたします。

 

<全校朝会あいさつ>

 田中北小学校のみなさん、おはようございます。

 今日は2月2日です。今年度も残すところ2カ月弱となりました。体調に気を付けて、進学・進級に向けてがんばりましょう。

 

 さて、3学期の始業式でお話した「大谷グローブ」の使い方ですが、今、新旧児童会役員のみなさんと話し合いをしているところです。来週には使いはじめられるように話を進めていきます。

 各学級から上がってきた意見を見ると、2年生から「6年生は残りわずかしか時間がないから、6年生から順番に回す」という意見が出たり、6年生からも「1年生から使わせてあげたい」という意見が出たりなど、自分たちのことだけでなく、学校全体のことを考えた意見が多く、校長先生はとてもうれしかったです。北小のみんなに「考動」する力がどんどんついてきているなと感じました。

 

 また、先月から、体育館、ライトガーデン、レインボーガーデンの使用が始まりました。みなさんが笑顔で過ごしていたり、「校長先生も一緒に遊ぼう」と声をかけてくれたりすることもとてもうれしく思っています。

 みんなで考えた使い方を守って、楽しく過ごせたり、のんびり、ゆったり過ごせたりする場所になったらいいなと思います。

 

 では、今月も、みなさんが元気に前向きに過ごせることを期待しています。

 

 これで、校長先生のお話を終わりにします。

スポーツを通じてジェンダーや子どもの権利について学ぶ体験授業

 1月30日(火)に、標記の授業を5年生3クラスで行いました。

 各クラス2時間ずつで、1時間は座学、もう1時間は体育館での実技(体験学習)という構成でした。

 講師は、女子サッカーチーム「ヴィアマテラス宮崎」の齋藤夕眞選手と、CSPジャパンの井上由惟子さん、繁浪由希さんの3名が務めてくださいました。

 

 座学では、まず、「性の多様性」について、「体の性」「心の性」「表現する性」「好きになる性」に分けて、ご自身のことを例に挙げながら、性別は同じであっても、人によって様々であることをお話しくださいました。

 その後、「子どもの権利」についても触れながら、クイズ形式で楽しく、多様な性のあり方や子どもの権利について学びました。

 

 実技では、「みんなが楽しめるドッジボールをつくろう」というテーマで、「ボールをどうするか」「投げ方をどうするか」「逃げ方をどうするか」「みんなが楽しむための特別ルール」についてチームで相談し、体験をしました。

 子どもたちは主体的に考え、伝え合い、改善点を話し合いながら、授業が進んでいきました。

 「自分らしさを大事にすること」、「自他ともに尊重すること」、「意見表明権」の大切さを学んだ一日になりました。

 

 以下に当日の様子を紹介させていただきます。 

  

  

   

5年生校外学習(@カンドゥー)

 26日(金)、標記の校外学習に行ってまいりました。

 目的は、

  ①家庭科の「家計管理(収支計算等)」の学習の一環として

  ②キャリア教育「職業観の育成ならびに職業体験」

  ③公共の場でのマナーの学習(「考動」する力の育成)

の3点です。

 出発の会で、私からは「憧れるのをやめましょう」という話をしました。

 「いろいろな体験ができて楽しかった。」というだけで終わらせず、真剣に学んできましょうと子どもたちに伝えました。

 

 子どもたちは、様々なブースで体験をしました。予約が必要なブースが多かったので、グループや個人で時間を計算しながら、効率よく回れるように工夫していました。

 私は、「相談しながら、話し合いながら、物事を進める力がついてきているな。」と思いながら、楽しそうに活動している様子を見守っていました。

 大変良い学びの場になりました。

 

 当日の様子の一部を写真で紹介します。

  

  

  

  

  

 

  

 

自分と、大切な人と、社会を守る法的思考 ~いじめ問題から考える~

 19日(金)15:40から、標記の保護者対象講演会を行いました。

 講師は、宮本国際法律事務所の真下麻里子弁護士に務めていただきました。

 真下先生は、教員免許をお持ちの弁護士という稀有な存在で、「ストップいじめナビ」というNPO法人で理事を務めていらっしゃるなど、教育問題に精通された弁護士です。以前真下先生のお話を伺った際に、「平時から、3つの団子(子ども・保護者・教職員)に串を通しておくこと(三者が共通の認識を持つこと)が肝要」という言葉をお聞きし、感銘を受け、そのことを実現させる方法の1つとして、今回真下先生にご講演をお願いしました。

 今回は「いじめ」の問題(架空事例)を切り口に、

  ・いじめの発生原因は「ストレス」であること

  ・法律の目的は「すべての個人を尊重すること」

  ・だからこそ、いじめを防止するためには「自分」も「相手」もどちらも尊重することが大切であること

  ・いじめをやってはいけない理由は「個人の尊厳を傷つけるから」

  ・いじめ問題で重要なのは「早期発見」と「重大化防止」

  ・だからこそ、子どもたちがいじめに「気づいて」「動ける」(教員に情報をあげられる)ようにすることが重要

  ・いじめ問題に関しては、「ムカつくという気持ち」はOK(内心の自由)。問題なのは「手段の選択」

  ・自分の内心を尊重するために、気持ちを伝える手段として、主語を私にして「~してほしい」と伝えることが

   重要

  ・学校は手段の選択を「練習」する場。練習する場なので失敗することもある。お互いに失敗し合いながら成長

   していく

  ・みんなを尊重する環境を整えるために大事なのは、「相手を傷つけない手段を学ぶこと」と「小さなNOを

   出せるようにすること」

  ・「みんなで子どもを育てていく」という意識がとても大切

等についてお話をいただきました。

 今回はこの時期になってしまいましたが、このような講演会を年度当初にさせていただくことが重要ではないかと思いました。例えば、4月の教育課程説明会の日に実施するなど、検討していきたいと思います。

 

 以下に、講演会の様子を紹介します。

 冒頭、弁護士バッヂの話をされ、個人番号が振られていることなどを紹介してくださり、実際に手に取って見させていただきました。

  

  

  

  

 

始業式あいさつ

 保護者の皆様、田中地区の皆様、新年おめでとうございます。

 本年もよろしくお願いいたします。

 

 今年は、元日には能登地震が、2日には羽田空港にて航空機の衝突事故が発生しました。

 本校にも、九州から帰ってくることができず、数日後、陸路にて帰宅した職員が数名います。

 今も大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃると思います。

 少しでも早く日常を取り戻せることを心から願っております。

 

 さて、本日は始業式でした。様々な事情により、十数名欠席の児童がおりましたが、登校した(できた)児童は笑顔で係決めやレクなどの学級活動をおこなっており、安心しました。

 3学期はあっという間に時間が過ぎていく印象です。1日1日を大切に、子どもたちと過ごしていきたいと思います。

 最後に、始業式で話した内容をお知らせしたいと思います。

<始業式でのあいさつ>

 田中北小学校の皆さん、おはようございます。冬休みは元気に過ごせましたか?
 さて、今日は、みなさんにうれしいお知らせがあります。何だと思いますか?
 わかった人もいると思います。先週、大谷グローブが届きました!
 みなさんの歓声が校長室まで響いています!皆さん、使ってみたいですか?
 校長先生も使ってみたいです。でも、先生たちよりも先にみなさんに使ってもらいたいと思っています。
 そこで、どのように使ったらよいか、皆さんからのアイデアを募集します。
 3~6年生は、中庭の使い方を決めた時と同じように、クラスで話し合って、その意見を代表委員会で報告してください。
 1・2年生は担任の先生と一緒に話し合いをしてください。
 皆さんの意見をもとに、今月中には使い方を決めたいと思います。
 このことに限らず、これからも、皆さんにとって大事なことは、皆さんの意見を聞きながら決めていきたいと思います。

 グローブから話が変わりますが、校長先生が冬休みに読んだ本の中に、このような本があります。
 大谷選手が話した言葉が90個書かれていて、そのひとつひとつについて詳しく解説が書かれています。その中から3つ紹介します。

① 「やってみる。で、実感する。自信はそのあとについてくる。
 大谷選手は「大切なのは、何でもまずやってみる。」ことだと言っています。

② 大谷選手が高校時代に「目標達成シート」を作成していたことを知っている人がいると思います。中心に書かれた「ドラ1、8球団」を囲むマスの1つに「」と記入して、運を上げるために行うこととして、あいさつ」「ゴミ拾い」「部屋掃除」などを挙げています。

 校長先生も心がけています。皆さんもやってみてください。

③ 「高校時代、『楽しいより正しいで行動しなさい』と言われてきたんです。クリスマスに練習したのも、楽しいことより正しいことを考えて行動した結果。」

 恩師の言葉を大切にして、練習にストイックに取り組む大谷選手はもちろん素晴らしいのですが、このような指導をした佐々木監督も素晴らしいと思います。

 今回は少し長く話してしまいました。1つでも皆さんの心に残る言葉があるといいなと思っています。

 これで、校長先生のお話を終わりにします。