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2023年11月の記事一覧

気づかない美

ネットで日本の芸術家の人数を検索すると、約4万人という数字が出てきます。

同じく日本の就業人口を調べると約6900万人という数字が出てきており、

芸術家という職業は就業人口全体の0.057%程度という予測が出来ます。

こうして数字にすると、学校の美術の授業は0.057%の子どもにしか

必要ないのか?などと思ってしまいそうですが、粘土細工を作る授業の最初に

練り菓子やケーキといった食品とそれを乗せる器を1つの芸術作品として解説

する風景を見ると、日常生活の中にも芸術が隠れていると気づき、前述した

考えは一気に吹き飛んでいきます。

完成した生徒達の作品も、授業の導入どおり、飾る台座に一工夫を加えた芸術

となっているものがあります。粘土の造形にこだわりきった作品も見事で、

遠目から見たら粘土なのかどうかわからないほどです。

生徒達の芸術センスは、あらゆる職業で輝くと思える授業でした。

手広く努力する生徒達

合唱コンクール前日とあって、校内では最後の練習や打ち合わせに

励む姿をたくさん見ることが出来ます。3年生歌声委員会と今年度

着任した音楽担当教員が明日の会場について確認する場面では、現地

での経験が勝る生徒達が積極的に意見を出しています。1年生では

国語の授業も合唱コンクールに関連する内容に変更。発表する曲の歌詞

について深く考え、より表現を豊かにしようと努力しています。

ここまで校内に合唱コンクールの気配がただよっていると、それ以外

のことをなおざりにしてしまいそうですが、2年生の学習委員会の

生徒達はテスト予想問題作成に向けた打ち合わせ。生徒会の代表2名

は放課後に残って「いじめ防止サミット」にリモート参加しています。

他校の生徒達と有意義な意見を交わすため、会議の話を集中して聞いて

いる姿は、さすが柏三中の代表といったところです。

本日が合唱コンクール前日であり、新人戦県大会2日前でもある剣道部

も放課後に残って練習。明日の歌声に影響が出るのではと心配するほど

大きな声を出しながら技を繰り出しています。行事前でも日頃と変わら

ない態度で練習に臨む姿からは、県大会に出場するチームの風格が

ただよっていました。

コミュニケーションのための英語

英語の授業を開始する際に教師が使う「Lets begin」「Hello everyone」

といった英語の意味は多くの生徒が理解しているかと思われます。喋れない

赤ん坊が日本語を使えるようになるのも、繰り返し日本語を聞いている

ことが1つの要因であることを考えると、文法を習うだけでなく積極的に

英語で会話することも英語の上達の近道のように思います。

柏三中の生徒達も、すごろくゲームや道案内の練習などなど、色々な

シチュエーションの英会話に挑戦しています。やはりクラスメートと

コミュニケーションを取りながらの授業は気分も盛り上がるのか、腕を

大きく振ってゲームの結果に一喜一憂する姿も見ることが出来ます。

楽しそうに学ぶ生徒達を見ていると、こちらまで思わず笑みがこぼれてきます。

歴史に学ぶ

総務省のホームページには、20代の投票率が30%程度である

ということが分かる年代別投票率のデータが載っています。若者

が政治に関心がないということが読み取れますが、柏三中の3年生は

仮想のマニュフェストを読んでどの市長へ投票するか考える授業で

政策の善し悪しを見抜いた鋭い発言をしており、将来的に有意義な

1票を生み出してくれるという期待が持てます。

少し前の授業にはなりますが、2年生では江戸時代の政治について

まで評価をしていました。当時の人々の暮らしに思いを馳せて偉人

たちの政策を考えた2年生もまた、素晴らしい視点を持って選挙に

臨んでくれると期待が持てます。

活きる経験

少し前に10月となり、令和5年度も折り返し地点に入ったと

思っていましたが、もう11月となってしまいました。卒業式

に飾るためのパンジーを育てている菜の花学級では育ってきた

苗を定植しており、刻一刻と卒業までの時間が近づいていること

を実感させられます。

様々な植物の栽培に挑戦してきた生徒達は手慣れた様子で作業

を進めており、1時間程度で45個くらいの定植作業を終えて

いました。作業の途中では「七小と同じやり方です」と小学校

からの経験が活きていることが伝わる発言も飛び出し、生徒達

の栽培経験の長さがうかがい知れました。