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気づかない美

ネットで日本の芸術家の人数を検索すると、約4万人という数字が出てきます。

同じく日本の就業人口を調べると約6900万人という数字が出てきており、

芸術家という職業は就業人口全体の0.057%程度という予測が出来ます。

こうして数字にすると、学校の美術の授業は0.057%の子どもにしか

必要ないのか?などと思ってしまいそうですが、粘土細工を作る授業の最初に

練り菓子やケーキといった食品とそれを乗せる器を1つの芸術作品として解説

する風景を見ると、日常生活の中にも芸術が隠れていると気づき、前述した

考えは一気に吹き飛んでいきます。

完成した生徒達の作品も、授業の導入どおり、飾る台座に一工夫を加えた芸術

となっているものがあります。粘土の造形にこだわりきった作品も見事で、

遠目から見たら粘土なのかどうかわからないほどです。

生徒達の芸術センスは、あらゆる職業で輝くと思える授業でした。