令和3年度(R4.4.11まで)

ミシン実習(校長室より)

小学校5年生になると、家庭科という教科が始まります。衣食住について学ぶものです。保護者のみなさんも間違いなく記憶にあるものですね。

いろいろな実習がありますが、今、5年生も6年生もミシン実習をしています。

慣れてしまえば便利な道具でも、そうなるまではなかなかやっかいなものです。
機械なので、正しく使えばきちんと動くのですが、「正しく使う」というところがなかなか難しい。スマホやタブレットなどは感覚的に使えるところが便利であり、分厚い説明書など見ることなく使いながら学ぶことができます。今の子どもたちにとって「感覚的に使えない」道具は敬遠されないか心配にもなります。

ミシンは使う前のセッティングがとても大切です。
ボビンの準備、上糸のセット、ボビン装着、上糸で下糸を引っ張り出す、この4つが大きな準備です。(最新のミシンならもう少しオート化しています。)

担任の頃を思い出してみると、「先生、ぬえません!」「先生、からんじゃいました!」あちこちのグループからお助けを求める声がかかったものです。行ってみると、上糸のかけ方が少し違っていたり、針に糸を通す向きが違っていたり、ボビンの向きが逆だったりと正しくセッティングできていないことが原因のトラブルがほとんどです。

子どもたちの中には、この2年間が終われば、2度とミシンに触れない子もいるかも知れません。だから、できなくても構わない、身につかなくても構わないという考え方もできそうです。でもそうではなく、1つの機械に触れることを通して、道具を正しく使うことの大切さを学んでいるのだろうと思います。

リッパーや糸切りばさみを使ってからんだ糸を切ったり、抜いたりがんばっている5年生の姿を今日も見ました。いつの時代もつまずきポイントはほぼ同じです。あきらめずに乗り越えてほしいです。

保護者ボランティアのみなさんのお力もお借りするなど、活動は工夫しながら行っています。がんばれ5・6年生!