校長室より

子どもたちにとっての環境(校長室より)

算数支援の先生の教室、その廊下掲示です。 

学んだことがすっきりした掲示物となってはってあります。

学習掲示物は、授業で学習した時に使ったものをそのまま掲示物とすることもありますし、まとめ直して掲示物とすることもあります。

 

意識して校舎内を見ると、廊下や教室にはいろいろな掲示物があります。学習のものだけではありません。

階段にもあります。

子どもにとって、大切な環境の一つである掲示物は『視覚に訴えかける』ものです。

気にする子もいれば、気にしない子もいるのですが、願いを持ってそれぞれははってあります。

今度、学校に来校することがあったら、どんな掲示物がどんな場所にあるか、どんな効果があるのかなと気にして眺めてみると新しい発見があるかもしれません。

ユニバーサルデザインとして、それがはってあることで誰もが間違いなく行動できることを目的にした掲示物も学校にはたくさんあります。

 

教員になって2年目の時に学年の会議で「廊下を走る子どもたち」のことがテーマになったことがありました。自分が子どもだった昭和の頃から、平成、令和となった今でも話題になることがあるものです。

その時に「けがをして痛みを知ったり、けがをさせてしまったりしてわかることがある。つまらないルールはいらない。」のような乱暴な意見を言ったことに対する先輩の話で覚えているものがあります。

 「伊藤さんの理屈もわかるけれど、たくさんいる子どもたちの中には、痛い思いをしないとわからない子がいる反面、言葉で聞いてわかる子もいる。そういう意味で、私たちには根気よく伝えることも大切しなければいけないのではないか。」という話でした。「なるほどなあ」と思って、その後、自分の考え方の一つになっています。このエピソードは『聴覚に訴えかける』ものですが、子どもたちの成長にとって環境は大切だよという意味では、「掲示物」も「耳が痛い話」も同じなのでしょう。