校長室より

身の守り方(校長室より)

3年生の国語に「めだか」という教材があります。
小さなめだかがどのようにして身を守っているかという方法が4つ載っています。
(教科書の挿絵をまねて描いた絵もそえてみます。)
①「敵の少ないところを泳ぐ


②「すばやく泳ぐ


③「もぐって見つからないようにする


④「集まって泳ぐ

 

4つの行動パターンが載っていますが、めだかは我々人間のようにあれこれ考えながら生きてはいないはずです。この4つは、敵から命を守るための本能として組み込まれている行動なのでしょう。もちろん、ここに書かれている方法をとっていても、ざりがにやみずかまきりに捕まってしまうこともあるでしょう。どんな方法にも万能はありません。

 

できるだけ一人で歩かない、人通りの少ないところを歩かない、とぼとぼ歩かず素早く歩く、なるべく人通りのあるときに歩くなど、身の守り方の基本はめだかも人も変わらない部分が多いな、と3年生の教科書を見て思います。

 

ここ数年、学校では「下校時刻厳守」により安全面を第一に考えるよう、先生方にお願いしています。できるだけ多くの人の流れにのって帰るためです。

 

毎年、下校後まっすぐにお家に帰らず友達の家に遊びに行ってしまっていた子がいたり、パンザマストが鳴っても帰宅しなかった子がいたりして、お家の人や先生方に心配をかける事案がありました。今年度もここまででありました。

  

安全については大人が心配しているほど子どもたちは自分事としてとらえていないと思われるふしがあります。(かく言う私も小学校時代に交通事故に2回遭っています。意識が高かったとは思えません。)

 

自ら危険なことに身を置かないようにすることは「自分の命は自分で守る」ことにつながります。学校、家庭それぞれの場所で、いろいろな場面で声をかけていくことが大切ですね。