校長室より

手紙(校長室より)

一昨日、地域の方が来校されました。本校の元保護者とのことで、子どもたちの行動についてお伝えしたくてということでした。

お手紙をいただきました。

風の強いある日のこと。学区内のある場所の自動販売機横の空き缶用のごみ箱が強風で倒れたのだそうです。中の空き缶はその風にあおられて道路に転がっていきます。その場に出くわした下校途中の本校男子児童数名があちこちに転がる空き缶を拾い、原状復帰した、そんなことがあったのだそうです。

手紙には「一つ一つみなさん手際よくきちんと分別しながらあっという間に、それは見事に、元の空き缶入れに回収してくれました。」「迷いなく行動する姿に大感激しました」と書かれていました。文面からは、その行動を目の当たりにしてうれしく思われたその方のあふれ出るお気持ちが伝わってきました。

先生方にこの話をして、誰だかわかったら教えてほしいと伝えていましたら、6年生男子5名であることがわかりました。

今日、朝、その子たちに校長室に来てもらい、「君たちがした行動で感激した人がいること」を伝え、そういう行動ができたことが素晴らしいことであると伝えました。

何気ない行動で人を幸せにすることもあれば、逆のこともあります。子どもたちの日常には、何気ない行動で友達とのトラブルになったりとうまくいかないことのほうが多いのではないでしょうか。学校内だけでなく、地域の方々からおしかりを受けることも少なからずあります。成長途中の子どもたちですから、色々な失敗経験からも学んでいってほしいと常日頃思っていますが、今回のような良いことで、見た人や自分自身もが笑顔になれるという経験をしたこの子↑たち。

 

手紙には「その時にお礼を伝えればよかったのですが」と書かれていたので、お名前は隠してコピーをとり、5人に渡しました。手紙をもらえるほどの感謝を受けるということはそんなにあることではありません。良い機会になりました。

お手紙をわざわざ書いていただき、さらに届けていただきありがとうございました。今後とも、子どもたちを温かく見守ってください。

 

 今週末を境に月が変わります。10月もはりきっていきましょう。