令和5年度 校長室より

身の守り方(校長室より)

3年生の国語に「めだか」という教材があります。
小さなめだかがどのようにして身を守っているかという方法が4つ載っています。
(挿絵をまねて描いてみました。)
①「敵の少ないところを泳ぐ


②「すばやく泳ぐ


③「もぐって見つからないようにする


④「集まって泳ぐ

4つの行動パターンが載っていますが、めだかは我々人間のようにあれこれ考えながら生きてはいないはずです。この4つは、敵から命を守るための本能として組み込まれている行動なのでしょう。もちろん、ここに書かれている方法をとっていても、ざりがにやみずかまきりに捕まってしまうこともあるでしょう。どんな方法にも万能はありません。

 

今年度も6月となり、下校後まっすぐにお家に帰らず、友達の家に遊びに行ってしまっていた子どもがいたり、パンザマストが鳴っても帰宅しなかったりして、お家の人や先生方に心配をかける事案がありました。

 

できるだけ一人で歩かない、人通りの少ないところを歩かない、とぼとぼ歩かず素早く歩く、なるべく人通りのあるときに歩くなど、身の守り方の基本はめだかも人も変わらない部分が多いな、と3年生の教科書を見て思いました。

 

学校では、下校時刻をできるだけそろえて教室から出す、ということを昨年度から先生方のお願いしています。できるだけ多くの人の流れにのって帰るためです。

 

安全については大人が心配しているほど子どもたちは自分事としてとらえていないと思われるふしがあります。(かく言う私も小学校時代に交通事故に2回遭っています。意識が高かったとは思えません。)

自ら危険なことに身を置かないようにすることは「自分の命は自分で守る」ことにつながります。いろいろな場面で声をかけていきます。