令和5年度 校長室より

情報モラル(校長室より)

5、6年生を対象に「情報モラルについて」お話をうかがう機会をつくりました。


柏市教育委員会 児童生徒課指導主事 少年補導センターの麻生徹先生を講師としてお迎えしました。

 

パスワードやIDに関わるトラブル、自分や他人の個人情報に関わるトラブル、事件になってしまった例、流す情報について、ネット上で知らない人とつながることのリスクについて、オンラインゲームについて、脳への影響まで、たくさんの内容が盛り込まれていました。

 

室温高めの体育館で扇風機を回しての1時間でしたが、子どもたちはよく話を聞いていました。

 

「自分で正しく判断する」ことの大切さを強く感じた1時間でした。

 

ほとんどの子どもたちは、正しいことはわかっている、いけないこともわかっている。それでもしてしまう。それが未熟な子どもたちの姿であると私は思っています。「日常生活でだめと言われていることは、ネット上でもだめである」という内容のことを今日の麻生先生もお話しになっていました。約束であったり、思いやりであったり、正しさであったり、大切なことはどんな場面でも同じということです。

 

今日のお話で、便利で楽しいものの後ろに隠れているこんなにもたくさんの危険について知ることはできたと思います。しかしながら、それがどれだけ危険なことなのかをわかるにはもう少し成長が必要かも知れません。

 

学校のタブレットも、お家のスマホを初めとする情報機器も、子どもに貸している物であって本人の物ではありません。しかし、子どもの手に一度渡ったものを管理することは大変難しいことです。それでも、本人に任せっきりでは、何が起こっているか気づくこともできません。

充電は必ずリビングでとか、夜は機器を預かる、時々情報機器を確認するなど、それぞれのご家庭で作っているルールもあるでしょう。それはとても大切なことです。

 

 今日の授業の後に、各クラスから1人ずつ感想を言ってもらいました。すごく良く聞いていたんだな、感じたことがあるんだなと思いました。

 

それは立派なことですが、実際には、知っている、わかっているようだけれど、できているかどうかわからない部分を大人が見ていくことは必要です。未成年ですから。自分たちで考えながらできることをしていってほしいと願う気持ちはありながら、まだまだ手がかかります。

 

夏休みに向けて、今日のこと以外にも交通事故水の事故にも気をつけてくださいと子どもたちに呼びかけてくださった麻生先生。貴重な時間をありがとうございました。

 

そう言えば、先日、「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」の作成について、という通知が文部科学省から出ました。↓

https://www.mext.go.jp/content/20230704-mxt_shuukyo02-000003278_003.pdf

ここでは「気をつけるべき点」には触れつつ「いかに生かしていくか」という前向きな捉え方があります。禁止するのではなく、使い方を考えていく、つまりは「自分で正しく判断する」力は欠かせないということなのだと思います。