校長室より

1学期給食最終日(校長室より)

食べることは生きること。

 

自分の話を少々。子どものころ、勉強や運動でほめられることがほぼなかったので、それでもほめられたい3月生まれの伊藤少年は、小さな努力でなんとかほめられる手を考えていました。すぐにできること、それは「あいさつすること」と「好き嫌いなく食べること」でした。(ただ、初めての人にはほめられますが、ずっとほめてもらえることではありません。)なにせ継続的な努力がとにかく苦手だったものですから。

 

周りが「にんじんきらい」とか「しいたけにがて」とか「ピーマンいや」とか言っている横で、涼しい顔でおいしそうに食べ続ける生活を続けたことで、最初は多分無理をしていたこともいつの間にか習慣となり、食に関しては好き嫌いがない人になりました。

 

赤色とか黄色とか緑色とか食品は3つに分類されますが、どの食品がどんな成長に結びついているか実際にはわかりません。健康に良い和の食材としての「まごは(わ)やさしい」や脳の成長には「たけのこ」が良いなんて話は聞いたことがあります。
ちなみに
ま・・・まめ
ご・・・ごま
は(わ)・・・わかめ
や・・・やさい
さ・・・さかな
し・・・しいたけ
い・・・いも

どんな部分に影響を与えて成長につながるかわからないから、とりあえず出されたものを食べておく、という習慣がついたのはよかったなと自分では思っています。

 

給食は、教職員や保護者の皆さんが支払う給食費でまかなわれています。せっかく作っているんだから全部食べてほしいという願いはありますが、最近は給食が学校へ行きたくない理由になることも少なくないので、「無理強いはしない」というのが学校としての考えです。(それでも入学式で1年生には「好き嫌いなく食べる」をがんばってしてほしいことの1つにはしてあります。)

 

とは言え、やはり、給食の時間にその日の給食をもぐもぐ食べている子どもの姿は、人として活力、生命力を感じるものです。しっかり食べて大きくなれ、そんな風に思います。調理員さんのチーフさんも、子どもたちがおいしいと言って食べているので、作りがいがある、うれしい、とおっしゃってました。

子どもたちの成長のための大切な給食が1学期分無事に終わりました。

暑い日もものすごく暑い日も、子どもたちのために安心安全な給食づくりのためにがんばってくださった調理員の皆さん、栄養士の秦野先生、ありがとうございました。