校長室より

4年生 命の授業(校長室より)

助産師の足立先生と小路先生を講師としてお招きして、命の授業を行いました。

お二人は長きにわたり学校現場で命の授業をしてくださっています。小路先生は本校の元保護者でもある方です。

私が初めてお二人のお話を伺った頃と今では、基本的に大切なことは変わらないものの、性的マイノリティなど扱う内容は増えているなあと感じました。

今回は、4年生3クラス、各2時間ずつ昨日と今日2日にわたって授業をしていただきました。(写真は4年1組の様子です。)どのクラスでも、前半は足立先生、後半は小路先生による授業でした。

足立先生からは、思春期から大人になっていくまでの体の変化やそれに伴う心の成長についてのお話でした。初めて聞く言葉や、専門的な言葉もたくさん出てきましたが、大切な言葉は使い方や使う場面、場所をきちんとわきまえてほしいという願いや、自分の心や体を大切にしてほしいというメッセージが子どもたちにまっすぐに伝わっていくのを、一生懸命話を聞いている子どもたちの姿から感じました。

小路先生からは、命というものがどのように始まり、はぐくまれていくかというお話でした。興味のあることだからこそ、最後まできちんと話が聞けるように、初めに「性」について大切な4つのことをおさえた上でお話を進めてくださいました。前半同様に子どもたちがとても真剣に話を聞いていた姿が印象的でした。

大人になるということについてや、その時期には違いがあること自分の心も体も自分で守る力をつけていくのが大切であること興味があったときに正しい情報を得る方法について、性的マイノリティについて信用できる大人に話をする大切さ自分らしさや他人のその人らしさを大切にしていけるようになってほしいなどなど、全てを書けないぐらい大事なことをたくさん伝えていただきました。休み時間に子どもたちがスッとお二人に近づいていく姿も微笑ましい光景でした。

大切なことであるからこそ、今後も同じような話をあちこちで耳にすることがあると思います。そして、本当に自分事になったときに悩んだり、知りたくなったりすることもあるかもしれません。

ネット情報など、情報はあふれるほどに存在しますが、正しいことばかりではないかもしれません。誇張されていることやまことしやかな嘘もあるかも知れません。また、人の脳は刺激を求め続けるものであると本で読んだことがありますから、受け手である自分自身が、より刺激的なことを求めてしまうこともあります。その中でバランスをとりながら、正しい知識を得て、身も心もゆっくりと大人になっていってほしいと思います。

 

これから大人の階段を上っていく4年生。とても良い態度で学べていて立派でした。お二人の先生の伝えたかったことも、その思いや願いもしっかり受け止めていたのではないかと後ろで見ていて感じました。

足立先生、小路先生、貴重で大切なお話をありがとうございました。