創立79年目 学び成長し続ける富勢中
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校長雑感ブログ
1月24日(金)1学年授業「家庭科の食」と「音楽科の箏」
〇1学年は各クラスごとに家庭科の時間に初めての調理実習を行っています。家庭科の目標には、「健康・安全で豊かな食生活に向けて考え、工夫する活動を通して、中学生に必要な栄養の特徴や健康によい食習慣、栄養素や食品の栄養的な特質、食品の種類と概量、献立作成、食品の選択と調理などに関する知識及び技能を身に付け、これからの生活を展望して、食生活の課題を解決する力を養い、生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成すること」があります。
〇特に食事の役割と中学生の栄養の特徴については、生活の中で食事が果たす役割について理解すること、中学生に必要な栄養の特徴が分かり、健康によい食習慣について理解することがあります。また食品の不適切な扱いによっては、食中毒などにより健康を損ねたり、生命の危険にもつながったりすることから、健康で安全な食生活を営むためには、調理における食品の衛生的な扱いに関する知識及び技能を習得する必要があることにも気付くようにします。
〇今回は、スパゲティミートソースとフルーツポンチをつくりました。指導に当たっては、食生活調べや話合いなどの活動を通して、食事の役割について具体的に理解できるよう配慮しています。例えば、毎日の食事や様々な行事などでの食事場面を振り返り、その時の様子や気持ちを思い出して、生活の中で食事が果たす役割を考えたり、小学校家庭科や保健体育科等との関連を図り、食事と健康に関する調査結果等を活用して、食事が果たす役割を考えたりする活動などを行なったりしています。
〇生徒たちは班で協力し、時間内に準備、調理、飲食、片づけなどを手際よく行っていました。また並行してリンゴの皮むきテストも実施しました。私が小学生の頃とは違い、今の男子中学生は包丁の扱いや盛り付けの工夫などが手馴れている印象を受けました。生徒たちには、自分の食事について考える良い機会になったようです。
〇昨日は箏(13弦)の体験を1学年の1クラスごとに武道場で行ないました。2名ペアになり4名の講師の方々に指導してもらいました。琴の優雅な音色が武道場内に響き渡り、ふたたびお正月を迎えたような雰囲気を味わいました。
〇調べると箏は、奈良時代に中国(当時の唐)から日本に伝わり、雅楽の伴奏楽器として演奏されたのが始まりのようです。 平安時代には貴族の楽器として使われ、「源氏物語」の中にも箏が登場します。
〇私も滅多に琴を聴くことはありませんが、箏の音色といえば、「美しい音、凛とした音、おしとやかな音」のようなイメージではないでしょうか。実際、箏の音色は凛として美しいです。
〇箏は、西洋楽器と比べると音はそこまで大きくはありませんし、アンプに繋げるわけでもありません。どちらかというと一歩引いた奥ゆかしさを感じる楽器です。そういう意味でも、日本的な楽器だと思います。
〇現代では和楽器バンドをはじめ和ロックとしてのジャンルも確立され、若い層からの人気も高まっているようです。You Tubeにも多くの演奏画像があり、特にアニメでも箏が扱われるようになって、より時代に沿った箏曲になっています。
〇三味線などの和楽器同士だけのコラボではなく、ギターやベースなどとも一緒に演奏されることも増えているそうです。千年以上の時を越えて、箏は時代に沿ってジャンルは移り変わりながらも愛され続けています。生徒の中には、もっとやってみたいと感じた人もいることでしょう。
〇最後の講師の方々の模範演奏は、「さくら」と「やさしさに包まれたなら」でした。特に後者は現代的な歌ですが、聴いているとこれまでと違うイメージが広がりました。
〇生徒からは講師の方々に質問として、「いつから習い始めましたか?」「始めたきっかけは何ですか?」「爪の痛さは感じませんか?」「テンポのよい曲も演奏できるのですか?」等があり、丁寧に答えてもらいました。
〇生徒たちの演奏する「さくら」を聴きながら窓の外をみると、この時期ですからもちろん咲いていることのない桜の木が、まるで満開であるように感じました。楽しく優雅な時間でした。
須藤昌英
1月23日(木)学びの主体としての記憶の種類と授業研究
〇昨日は6つの授業において、市教委から指導主事を招き、授業検討会を行ないました。教職員には研修の義務があり、その項目の一丁目一番地は授業研究(いかに工夫して展開するか)です。以前は「生徒にとってわかりやすい授業」を目指していましたが、今は「生徒が学びの主体となり、自ら学びに向かう」ための工夫が焦点となっています。
〇教員はもちろん丁寧に基本事項などを生徒に教える技術も必要ですが、「生徒にとってわかりやすい授業」となると教員側の視点に重きがおかれ、どうしても生徒は「受け身」の立場になってしまいます。そうではなく「生徒はすでに自ら学ぶ力をもっており、その力を引き出しつつ授業の最後にはより深い学びに導く」ことを教員の一番大切な視点にしています。
〇高校入試が連日行われ、3年生の生徒たちは中学校3年間の授業内容を復習して試験問題に取り組んでいます。言うまでもなくすべての学習の基本は、「まず覚えられる範囲で基礎的な事項を覚えつつ、次に理解できた事項を確実にいつでも使える知識にする」ことです。
〇記憶をつかさどる人間の脳の海馬については前にも書きましたが、海馬の活躍に期待するのには、テスト準備の期間中もできるだけ睡眠を確保し、食事や運動を含め規則正しい生活をすることが重要です。
〇昔から「一夜漬け」つまり直前に詰め込むやり方の是非が議論されてきましたが、「一夜漬け」のようなものを「集中学習」と呼ぶに対し、逆に毎日コツコツ勉強することを「分散学習」といいます。ただし「分散」とは注意力が散漫で集中していないという意味ではなく、時間を区切って少しずつ行うことです。
〇また学習とは、「ものごとの関連性を習得すること」でもあり、今まで独立していた事実が頭の中でつながることです。簡単な例では、「GO」と「行く」のように、英語と日本語の意味の結び付けを行うことがあげられます。このつながりを強固にするには、繰り返し「学び続ける」しかありません。
〇「上手に覚える」ような成功を導き出すためには、それだけ多くの失敗が必要で、記憶とは「失敗」と「繰り返し」で形成・強化されます。何度も失敗すると、それでやる気がなくなっていきそうになりますが、その解決策の一つが、「得意な面を活かして学習する」ことです。苦手な教科は誰にでもあるもので、その苦手分野でクヨクヨせず、逆に得意を素直に活かすと、全体として成績が上昇することが知られており、教育心理学では「特恵効果」といいます。
〇これはテスト当日にもあてはまります。テストを受けている際中も、自分の得意な問題から手を付け、そこから自信がつくと、やる気や集中力が高まります。よく食事で、「美味しいものを最後に食べる」「美味しいものは最初に食べる」のような話がありますが、学習については圧倒的に後者が有利で、「得意なものは最初にとりかかる」です。
〇このような学び手の科学的な学習の仕組みを教える側の教職員も理解した上で、冒頭のような教材研究をしていかないといけません。授業後の検討会でも授業者、参観者、指導主事の中で活発な意見交換がありました。私もそうでしたが、このような話し合いでは目の前に生徒たちが学びに向かう姿を思い浮かべながら行っています。「次の時間ではこんな工夫をしてみよう?」これがまた教職員としてはとても楽しい時間なのです。
〇また今日も各クラスで行われている授業を参観していきます。
須藤昌英
1月22日(水)青年期における心の素直さ
〇昨日の午後は、学区にある県立柏高等学校の第3回学校評議委員会に出席しました。歴代の富勢中校長は、柏高等学校の学校評議員となっています。今回は今年度の柏高等学校の学校評価の分析と今後の取り組みの説明を受け、評議員として意見を述べるものでした。
〇評議員のメンバーは麗澤大学の先生を委員長に、学区の小中学校校長、近隣住民の代表、町会役員、柏高校PTA会長、柏高校同窓会長で、高校側からは、校長、教頭、事務長、各部会の部長の教諭が列席します。高等学校側からの報告を受け、各委員が質問したり意見を述べたりする場でした。
〇冒頭に柏高等学校長からは、先週の大学入学共通テストに、現役や浪人も含めて300名の生徒が受験したと聞きました。この時期の受験の緊張感が伝わってくるとともに、県内公立高等学校の中でも進学重点校として、日頃から授業、行事、生徒指導、進路指導、キャリア教育などに取り組んでいる様子がわかりました。
〇私もこの3年間で、1年に3回ずつ合計9回も柏高等学校を訪問し、数回授業も参観させてもらいましたので、だいぶ柏高等学校については詳しくなりました。ちょうど一年前には、柏高校の生徒会長が富勢中卒業生というつながりから、北柏駅やスーパーなどで「能登半島地震への募金活動」を本校生徒会役員と合同で実施しました。その時もどの高校生も素直な印象を受けました。
〇来月は本校からも多くの生徒が柏高等学校を受検しますので、今後も連携していくことになります。
〇昔から「素直な子はのびる」と言われます。本校生徒も素直ですが、高校生でも「素直さ」を継続することは、自分の経験から考えても難しいと感じてしまいます。ただ人によって「素直さとは?」と問われればその答えは変わってくるとも思います。広辞苑で「素直」を調べてみると、
「①飾り気なくありのままなこと。曲がったり癖があったりしないさま。質朴。淳朴。②心の正しいこと。正直。③おだやかで人にさからわないこと。従順。柔和。「忠告を―に聞く」④物事がすんなりゆくこと。とどこおりないさま。⑤技芸などで、癖がなく、すっきりしていること。」とあります。
〇まず親や教員からの視点で素直とは、「きちんと言われたことをやり、たとえ間違いを指摘されても反意を示さずになおそうとする」が一番強いイメージだと思います。乳幼児期は初めて挑戦することばかりで成功と失敗を繰り返しながら、コミュニケーションやその他のスキルを身につけていきます。その際は「~したらいいよ」と大人の意見をまずはそのまま受け入れる子がほとんどだと思います。しかし中学生になって、乳幼児と同じ質の「素直」であったならば、それはそれで心配になります。
〇逆に「素直さが欠けている」となると、「自分の非を認められない、人の話を聞こうとしない、わからないことをそのままにしておく、自分のやり方に固執する、人に感謝ができない」など、大人からみると「厄介な子」となるのでしょう。私なども小学校高学年から中学生の頃は、「これではいけない」と思っていても、指摘された内容よりも「~しなさい」に対して理由もなく反感を抱いていました。
〇しかしだれもが成長過程で一時期にそうであったのではないでしょうか。素直になれない原因は、他人と自分の違いを意識したり、自分は自分で考えてやってみたいと思ったりすることが多くなったわけですので、ある意味「順調な成長」とも受け止められます。
〇では中学生以上の青年期の「素直」とはどんなことでしょうか?私は何より、だれもがもっている自分の「弱さ」と向きあえるかどうかだと思います。私たちは不完全な存在ですから、至らないことも間違うことも、すぐにはできないこともたくさんあります。それでも生きていく中で、小さな気づきとか発見をすることがあります。そこでそれがたとえささやかな気づきであっても、「あーなるほどそうだったのか」「これまで自分は間違っていたなぁ」と気づくことができます。
〇そしてその弱さや不完全さに誠実に向き合い、気づいたことをためらわずに、これからの生き方に反映できる、それが「素直」であり、そういう自分も大人でありながら「そうありたい」と常々思っています。ただしそのためには、自分の中に自己を認め肯定する気持ちが絶対に必要です。
〇私もクラス担任をしていた際には、生徒を注意するときに、やっていることは間違っているけれど、それをやっている生徒本人を否定すること(こちらがそう思っていなくても相手がそう思うことも含めて)が極力ないようにしてきました。
〇今の日本には様々な課題はありますが、少なくともだれもが「自分の人生に対して、自分で決めていける」環境は用意されています。自分で決めることで、何かうまくいかないことにぶつかっても、人のせいや条件のせいにして逃げることを踏みとどまることができます。
「素直」・・今の自分を大切にし(自己肯定感)、将来の自分に期待する(自己有用感)生徒 を育てていくことが、学校の使命だと思います。
須藤昌英
1月21日(火)大寒とトランプ氏アメリカ大統領就任
〇昨日、歴史的に日本の権力者(政治のリーダー)は、災害の後に大きく変化するという養老孟司氏の言葉を伝えましたが、折しも今朝未明にアメリカでは、第二次トランプ政権がスタートしました。
〇ある調査によると、約1割の日本企業で「プラスの影響(株価の上昇や円高への転換を期待する声)」を見込んでいる一方で、「マイナスの影響(関税を上げて輸出がしにくくなるや防衛費の負担増による産業界への予算縮小など)」を見込む企業は4割を超え、「分からない」とみる企業も4割近くあるそうです。もちろん「就任後でなければ予測が付かない」「良い悪いどちらに転ぶか現時点では分からない」といった先行きに対する不確実性への警戒感を表す声も複数あります。いずれにせよ多くの企業で第2次トランプ政権に対して不透明感を持っていることがわかります。今後の日本政府の対応に注目していくことが必要です。
〇このように国レベルの影響もありますが、人レベルの影響も考えます。日本人の相手への気遣い(別の見方では忖度)はこの国の文化や風土の根底をつくっていますが、その対極にある個人及び自国第一主義のリーダーの発言は、大人の私でも「そんなことまで真顔で言うのか」「どこまでが本音だか見当がつかない」と啞然にとられることも多いです。
〇さて中学生にとって、トランプ氏はどう見えるのでしょうか?そもそも「アメリカの大統領なんか興味がない」という生徒もいるでしょうが、少なくとも卒業時くらいまでには、いろいろな社会情勢にも自分の意見をもってもらいたいです。
〇始業式の中で、「言動の一致(言っていることとやっていることに矛盾がない)ができている人は、社会の中で信頼されます」と生徒たちには話しましたが、決して昔の古臭いことではないと思っています。
〇トランプ氏のいろいろな発言もそれが「本気なのか?脅しなのか?」を見極めることは難しいかもしれませんが、少なくとも日本人があまり考えない発想を客観的にこちらが学ぶことはできると思います。一度ご家庭でも生徒と話題にしてみてください。
〇日本の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬など4つの季節を表す言葉の他、春分、夏至、秋分、冬至などが良く知られています。1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたので、4×6の「節気(せっき)」があるようです。私も一昨年「還暦」を迎えるにあたり、日本にあるそのような数学的な規則性をいろいろと調べました。そのように身の回りには算数・数学に関わることが多くあります。
〇昨日はその二十四節気の一つである「大寒」で、一年でいちばん寒さが厳しくなるころとされます。私は普段は飲酒の習慣はありませんが、さすがにお正月はお客様などと一緒にお酒をいただくことが多かったです。特に日本酒に詳しい方から、日本酒は「寒仕込み」のものが美味しいということをよく聞きます。「寒造り」とも呼び、冬場の寒い時期に仕込むのが、日本酒伝統の製法らしいのです。
〇「なぜ、冬場に仕込むのか?」を少し調べてみると、まずは原料である新米が秋に収穫されることや寒い時期だと雑菌が繁殖しにくいことがあげられるそうです。また日本酒の仕込みは、温度管理がとても重要で、低温だと余計な雑菌の繁殖を抑え、お酒をつくる微生物が、よい働きをしてくれる(もろみをゆっくりと時間をかけて発酵させる)ことを初めて知りました。そういう知識があると、今度飲むときには、違った味わいになるかもしれません。
〇また「大寒」前後には、武道では「寒稽古」、神事では「寒中水泳」などをして自分の心身を鍛えることは昔からの風習のようです。あえて厳しい条件で自分を磨くことは、自分の可能性を伸ばすことになるということでしょう。
〇受験生は毎日、体調を整えつつ目前の入試に全力で取り組んでいます。確かにこの寒い時期にある受験は大変ですが、この経験は必ず後で役にたってきます。無事に実力を発揮することを願っています。
須藤昌英
1月20日(月)阪神淡路大震災から30年(自分事として捉えることから)
〇17日は阪神淡路大震災から30年が過ぎ、テレビの特集でもこの30年間で日本の防災対策が進んだ面と未だ遅れている面を伝える番組が多くありました。地質の専門家に言わせると、「日本地図を眺めると長年の傷跡(災害によって地形が変化)が手に取るようにわかります」となります。日本は災害大国であることは間違いありません。
〇私の長男は、阪神淡路大震災の次の日に生まれたので、先日ちょうど30歳になりました。当初の出産予定日がちょうど震災の日でしたが、なかなか生まれずに結局その晩は私も病院の待合室で朝まで過ごしました。生まれた1月18日の朝刊(今でも保管してあります)は、すべての新聞のトッブ記事は前日の震災を伝える大きな写真がありました。おそらく息子本人もそのことは今でも自覚していると思います。
〇震災当日に被災地で生まれた赤ちゃんも当時は大きく報道されました。確かそのお母さんは震災の午後に産気づき、一人で病院に何とかたどり着き、ものの15分で出産したというエピソードが記憶にあります。10年前にその男の赤ちゃんが成人式を迎えたニュースがありましたので、今は30歳になっているはずです。
〇あの震災の経験から学ぶことは重要であると誰もがわかっていますが、現実は目の前のことに忙しくあまり真剣に考えません。「もしかしたら自分の街でも今大きな地震が起きるかもしれない」と自分事に感じることは毎日は難しいかもしれません。
〇その後も日本各地で災害が起きるたび、そのことへの想定や準備の不足は指摘されます。しかし一気に「ここまで準備をしておけば大丈夫」というラインは明確ではないため、遅々としていると捉えられているのでしょう。
〇解剖学者で「バカの壁」などの多くの著書がある養老孟司氏は、たびたび日本という国の特徴を災害と結び付けて著書やYoutubeなどで発信しています。養老氏は「長い歴史を見ると、日本の社会を根本から動かしてきたものは、天災ではないか。最近、そう考えるようになりました。」と静かに断言しています。
〇養老氏の説を要約させてもらいます。
「日本では災害の後は必ず大きな変化が起こる(具体的には必ず法と秩序が表面に出てくる)。例えば「方丈記」に書かれているが、源平の争乱の時、1185年3月24日に平家が壇ノ浦で滅んだ4カ月後の7月9日に京都で大地震(M7.4)が起きている。その後、平安の貴族政治から鎌倉の武家政治へと変わっていく。近年では安政の時(1854年の安政東海・安政南海地震)には、安政の大獄(1859年)が起きている。災害時には極端に国論が分裂する可能性がある。その時に「暴力集団」がどっちにつくかで問題になる。やっぱり権力側になるでしょうから、どういう考え方の人をリーダーにするかで日本の未来が決まる。安政の地震の後は、安政の大獄から明治維新になっていく。・・・」
〇とても面白い視点だと思います。国の歴史がその国の地学と密接に関係していることがよくわかります。さらに氏は「今後起こるだろう社会を変えうるほどの大災害は南海トラフ地震でしょう。ある専門家は2038年と予測しています。もし安政のように、首都圏直下型地震も同時に起これば、あるいは富士山噴火も起これば、多くの人々の日常生活が変わらざるを得なくなります。もしそうなれば世の中はますます混乱し、それに日本という国は大きく変わっていくことでしょう。」
〇先日も「南海トラフ地震の今後30年間で発生する確率が80%に高まった」という報道がありました。身近なことから地震に備える行動につなげていくしかありません。
須藤昌英
【平成7年1月18日の朝刊トップ面】