校長雑感ブログ

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10月19日(土)第78回東葛飾地方中学校駅伝大会

〇選手は早朝に学校に集合し、各中継所に出発しました。9時半に松戸市民劇場前をスタートし、11時過ぎに野田市総合公園陸上競技場にゴールします。全長32㎞を10名の選手が襷をつなぎます。

1区 岩瀬 樟さん(2-3)

2区 中村優稀さん(3-5)

3区 丹羽凌仁さん(3-2)

4区 池田晃久さん(3-1)

5区 池田輝利さん(1-3)

6区 山縣透真さん(3-2)

7区 奈須悠樹さん(2-5)

8区 山本翔太朗さん(3-2)

9区 小林海都さん(3-1)

10区 里中秀俊さん(3-3)

 

〇各中継所には、選手以外に付き添いの生徒がいて、選手をサポートしています。正月の箱根駅伝のように、沿道には多くの方々の声援があり、選手はその中を自分のベストの走りを目指して激走します。ゼッケン番号は、「204」です。

〇教員が引率者として付き添っていますので、様子を随時アップしていきます。時系列では、上の写真が新しいものです。

10月18日(金)生徒会任命式&東葛駅伝壮行会

〇昨日の午後、今月から先輩から後輩へとバトンタッチされた役員・委員長の任命式と明日に行われる東葛飾地方中学校駅伝に参加する選手を激励するための壮行会を行いました。

〇まずこれまで活躍してきた生徒からのあいさつがあり、続いて新たに3年生から生徒会組織を受け継いだ各リーダーを紹介する「任命式」を行いました。

〇今年度の後期は、このリーダーたちによって、生徒会活動の目的である「自立・自律」に向けて活動を行っていきます。次のような話を私から投げかけました。

〇富勢中生徒会は全生徒500名を会員とした大きな組織です。組織には「リーダー」とその人たちを助ける「フォロワー」が欠かせません。フォロワーがリーダーに正しい情報を教えたりリーダーの意思を具体的に行動に起こしたりすることにより、組織は成り立ちます。

〇そして特にリーダーは、「一番上のことと一番下のことを行う」ことが必要です。「一番上のこと」とは、組織全体が成長していけるように今後の方針や予定を示していくことです。それに対して「一番下のこと」とは、日頃から挨拶や清掃など基本的な生活習慣を身に付けてそれを自然に行えることです。

〇今月末に行われる衆議院選挙で立候補している国の政治家たちを皮肉っているわけではありませんが、リーダーが偉そうなことだけ言って、やるべきことをやらなければ、フォロワーはそのリーダーを信頼することはなく、結果としてその組織は成長できません。

〇本校のリーダーたちには、そういう人はいませんが、将来いろいろな組織で活躍していく生徒たちには、学校生活で「リーダー」と「フォロワー」の両方の経験をしてもらいたいと願っています。

〇次の「駅伝壮行会」では、選手の自己紹介と駅伝部顧問の山口教諭よりコースなど紹介をしました。次に当日用の「襷(たすき)」を私からキャプテンに授与しました。私から、次のような話をしました。

〇日本では古来から中央と地方の情報伝達の方法として、飛脚が文書などを運んでいました。江戸時代には飛脚の健脚を競うコンテストがあったらしく、優勝すると皆からの憧れの的になったとの記録もあります。

〇襷(たすき)は、武士が真剣勝負するときに両肩にすることからきているといわれており、そこから1本のたすきをつなぎゴールを目指すことが、日本人には性に合っていたのかもしれません。

〇駅伝は日本発祥のスポーツで、その他の相撲、剣道、柔道、空手等と同じく世界に知られており、最近は「EKIDEN」でと書けば世界に通じるようになっています。

〇近代駅伝の歴史は、約100年前に、京都から上野(514km)を昼夜かけて走り、3日間で競い合ったそうです。

〇東葛駅伝は、今年(令和6年)は昭和99年であり、昭和23年(12校参加)から始まっているので、76年の歴史があります。富勢中が昭和22年創立ですから、ほぼ同じ時期にスタートしています。当時の中学生は、現在90歳くらいになっているのを考えると、歴史を感じます。

〇東葛飾6市(柏市 松戸市 流山市 野田市 鎌ヶ谷市 我孫子市)から73校が参加します。箱根駅伝でさえ20校ですから、その3倍以上の出場校数です。

〇東葛駅伝は日本で唯一(中学生が一般公道を白バイが先導で、一人約3kmを10人で約30kmを走る)の大会で、毎年沿道には多くの人が応援に来ています。

〇私が思うに「駅伝の魅力」は、ルールがシンプルだからこそドラマがあり、ごまかしがきかない(選手どうしの駆け引きが難しい)ことです。また「駅伝の魔力」みたいなものもあり、それはその日の選手の体調や心の状態に大きく左右されることが多く、最後まで結果はわからないことです。

〇明日、秋の空の下を各選手が無事に完走できることを祈ります。

須藤昌英

 

10月17日(木)読書週間「この一行に遭いにきた」

〇27日から秋の読書週間が始まります。読書週間とは、公団社団法人「読書推進運動協議会」が推進するもので、毎年10月27日~11月9日の2週間が開催期間です。

〇昔から「秋の夜長に読書」と言われています。近頃は日没が早まり、夕方六時には真っ暗になっていますので、YouTube視聴も決して悪いとは思いませんが、本を手に取ってみることも楽しいものです。

〇9月に柏駅近くのよく利用していた書店「ジュンク堂」が閉店になってしまいました。ネットで本も購入できて便利ですが、やはり書架に並んでいる本を眺めるのは楽しいものです。

〇11月3日は文化の日で祝日ですので、読書を楽しむのにもピッタリであり、私も久しぶりに東京駅近くの巨大な書店「丸善」に本を探しに出かけようかとも考えています。

〇毎年「読書週間」に合わせて標語が発表され、またポスターの募集が行われます。令和6年の標語は、「この一行逢いにきた」で、下のポスターは本と向き合って心が和んでいる様子が表現されています。

〇「読書はどんな世代の人にも良い」とよく言われますが、その理由は人それぞれだと思います。私は生徒が「学び続ける」資質を身につけるという視点からですと、次の点を指摘できると考えています。

1 語彙や知識が増える

これは当然といえば当然ですが、普段触れる機会のない言葉や表現方法に触れる絶好のチャンスです。またこれから様々な表現や言い回しなどを覚える必要のある生徒達には、ぜひとも読書を習慣にして欲しいと思います。更に深い知識をもつ段階の生徒は、新しい知識を学ぶたびに、自身の「的確な判断力」や「幅広い創造力」にも磨きがかかっていくでしょう。人生は決断の連続です。正しい決断のためには、できるだけ判断材料は多いほうが、決断の精度が上がります。まさに読書はその判断材料を、脳へ蓄積している行為と言えます。

2 想像・創造力や共感力がアップ

次に著者や登場人物の考え方や知識に触れたり、文章には映像がない分、自分の「想像力」で内容を補う必要があったりすることで、結果としていろいろな力が養われます。読書している際中に、「これわかるなあ」「えーっ、どうしてそうなる」「たしかにそういう考え方もあるか」というように、自分とは違う人それぞれの価値観を知り、これまでで自分の考えを見直すことにつながります。生徒たちも社会人になれば、指示待ち人間ではいられません。与えられた情報や仕事をもとにして、どんどん新しい仕事を創り出していかなくてはならない状況に置かれます。日本ではどうしても「創造力」を高める教育が後回しにされてきた傾向にあり、読書により「想像・創造力」をアップさせることが有効だと思います。

〇本の読み方の一つは、自分の興味のある内容をとにかく掘り下げるように、幾つもの同じようなテーマの本を連続して読む方法があります。また一方でさまざま分野の本を読んでみることは、一見つながりのない分野どうしを結びつけて、新しいアイディアが生まれる可能性があります。

〇要するにこれは必要ないと早々に決めつけずに、少しでも興味をもった分野は、片っ端から読書してみると、幅広い視野の形成にきっと役立つはずだと経験から感じます。今度機会をみつけて、お子様の本の読み方を少し尋ねてみてはいかかですか?

〇3年生の校長面接の際も、「最近読んだ本とそのあらすじや感想を教えてください」と質問しています。多くの生徒は堂々と自分の考えを述べた上で、「読書の時間は別世界に入り込んでいる感じがする」のような感想も多いです。「本は一生の友」と言えるような生徒が一人でも多くなるように願っています。

須藤昌英

 

10月16日(水)合唱活動が佳境に入っています

〇11月1日(金)に柏市民文化会館大ホールで行う合唱コンクールに向けて、毎日各クラスとも練習に余念がありません。特に帰りの会を延長し、パート練習や部分的に合わせての合唱に取り組んでいます。

〇1・2年生は混成3部ですが、3年生だけは混成4部(バス・テノール・アルト・ソプラノ)なので、学年が進むにつれてレベルが少し上がっており、大変ですがよく頑張っています。

〇合唱については私も昔、児童・生徒だった時代にいろいろな思い出があります。特に私が在籍していた柏中学校は、各学年とも15クラスずつあったマンモス校(全校生徒二千人)でしたので、全生徒そろってのコンクールを行う広さの体育館等は当時ありませんでしたので、学年ごとに行いました。

〇その学年の中での最優秀賞を2・3学年の時に獲った思い出は、今でも旧友と会って話をした際にはその話題になります。私も多くの友人も正確に楽譜が読めない又はその音がなんの音がわからないレベルで参加しましたが、ともかく緊張しながらも楽しむことができたところがよい思い出になっています。

〇今の生徒たちは練習の際に、手持ちの楽譜に注意点などをいろいろと書き込みをしたりしており、私たちの時に比べて「とても真面目だな」と感心してみています。私などは「何となく音が取れていれば大丈夫」などとタカをくくっていたので、まずはみんなで声を合わせるなどの気持ちの高揚感に触れることが一番だと思っています。

〇そもそも音楽(合唱)の力の一つとして、「聴いている人の感情に訴えかける」があります。音楽を聴いていると、楽しいや悲しいなどの喜怒哀楽が出てきたり、普段あまり考えないことも考えさせられることがあったりします。

〇同じクラスのメンバーとして歌うことで、聴いている人たちへ何かを訴えかけることができますが、それはつまり、あらためて自分と向き合える場面でもあるのではないでしょうか?

〇運動でいえば例えば駅伝は、何も道具を使わずに自分の身体能力だけで挑む競技ですが、同じく音楽の中でも合唱は、自分の声だけを一つの楽器として響かせ、クラスの仲間とハーモニーを奏でることでは、共通点があると思います。

〇当日生徒たちも、柏市民文化会館のステージでスポットライトを浴びて歌いますが、きっと中学校時代の良い経験として残るのではないかと期待しています。保護者の皆様、地域の皆様どうぞご来場下さり、生徒たちの爽やかな歌声をお聴きください。

須藤昌英

 

 

10月15日(火)ノーベル平和賞について思うこと

〇10月になると、ノーベル賞が一週間にわたって発表され、毎年のように日本人の受賞の可能性が報道されています。今年の受賞者の発表は、7日が生理学・医学賞、8日が物理学賞、9日が化学賞、10日が文学賞、11日が平和賞、14日が経済学賞となっていました。過去には科学分野で日本人も多く受賞していますので、やはり私もそこに注目していました。

〇ところが先日、今年のノーベル平和賞が「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」に決まり、私も正直驚きました。NHKの報道によると受賞理由について選考委員長は、「核兵器は道徳的に受け入れられず、二度と使用すべきでないという私たちが『核のタブー』と呼ぶ国際規範を形づくる上で、被爆者の証言が重要な役割を果たすと見ているからだ」「ウクライナに対するロシアの脅威をみると、これは人類に対する脅威の問題となっている。核のタブーが軽んじられると、最終的は核兵器が再び使用されることにつながる可能性がある」と指摘したそうです。

〇また同じく委員長は「来年は広島と長崎で核兵器が使われてから80年になる。この間、核兵器が使用されていないことは、人類を代表する形で被爆者によってなされた偉業だ」と述べ、被爆者たちのこれまでの活動をたたえたそうです。さらに「世界のすべての政治指導者に対し、人類と核兵器は共存できないというメッセージを送りたい。被爆者の痛みや苦しみに耳を傾け、『核兵器によって自分たちが経験したことをほかのだれも経験すべきではない』という彼らのことばを聞いてほしい」と訴えていました。 

〇最後に被爆者や日本被団協に対して「何十年にもわたって継続してきたかけがえのない活動と、それを若い世代が引き継いでいることに感謝している」「世界中の国々の市民社会が核軍縮を政治課題として提起するため行動を起こすことを願っている」として今後、核軍縮の機運が高まることに期待を示しています。

〇日本のノーベル平和賞受賞は、非核三原則を表明した佐藤栄作 元総理大臣が1974年に受賞して以来、50年ぶり二度目です。私は当時小学校5年生でしたので、「日本の首相が受賞した」という事実はよく覚えていますが、そのことの意義まではあまり深く考えませんでした。

〇今振り返り、当時の佐藤首相が個人として受賞した理由が、「日本として非核三原則を提唱」したり「NPT=核拡散防止条約に署名」したりして、平和に貢献したことであったことを考えると、今度は同じ核兵器反対でも、国のトップではなく民間の団体が受賞したことは大きな意味があると感じます。

〇私は家族や親戚に被爆者はいませんが、広島や長崎の平和記念資料館などで当時の資料を目の当たりにして、大きな衝撃を受けたことは、同じ日本人として今後も忘れてはいけないと感じています。日本被団協は今回の受賞をきっかけに「核兵器廃絶に向けた活動」を強めていくでしょう。活動している中には、高校生などの若者もいるようです。若い頃に自国の歴史について考え、自分なら今後はどうしていくべきかと思案することはとても大切だと思います。

〇東欧(ウクライナやロシア)、中東(イスラエルやパレスチナなど)だけでなく、日本を含む東アジア(中国、台湾、韓国、北朝鮮など)でも、隣国どうしの過去の歴史や外交などの問題が山積しています。すべて正解があるわけでなく、国レベルや個人レベルでの対話や協働によって、お互いの存在を認め合うことからしか平和はやってこないと思います。

〇保護者の方々もお子様に対し、「まだ中学生だからどうせあまり関心がないだろう」などと思わず、ご家庭内でこの機会をいかし「戦争や平和」について、世代を超えて意見交換をしてみてください。中学生も必ず自分の意見をもっており、中には大人も目を見張るような卓見を示してくれます。

須藤昌英

【アルフレッド・ノーベルの横顔の肖像】

【佐藤栄作:第39代内閣総理大臣】

 

 

10月11日(金)「スポーツの日」に因(ちな)んで

〇14日(月)はスポーツの日であり、明日から三連休になります。昔は「10月10日が体育の日」と固定していましたので、一番気持ちの良い季節に設定(60年前の東京オリンピック開会式)したのだなと思っていました。

〇一昨年紹介した精神科医のアンデシュ・ハンセンさんの著書【最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―】から、スポーツつまり運動と子どもの成長について、要約をしてみました。

〇まず運動の後は、ドーパミン(幸せを感じる)やエンドルフィン(気分が高揚する)というホルモンが分泌されます。そのことで何とも言えない満足感が得られます。また運動したことで得られるドーパミンの方がスマホを見たときのドーパミンの量よりもずっと量が多いことが知られており、脳は臓器の中で心臓や肺などと比べても、一番運動から良い影響を得ていると指摘されています。具体的には、人間の認知機能やその他(記憶力、集中力、創造力)、つまり「知性」そのものが運動から良い影響を受けています。それが強いては「学力も向上する」ことにつながっています。

〇最近の子ども達は生活の中で、「座りがち」になっている傾向があり、データとして20年前に比べてスウェーデンの若者の歩数は25~30%減少しているそうです。またフィンランドの調査でも、よく歩いている子どもの方が集中して学ぶため学力が高く、ストレスも感じにくいことが発表されています。さらに別の研究では、運動が不安や鬱(うつ)のリスクを軽減しているデータが多い、つまり心理的な問題と戦うことができ、「ストレス耐性」があがることになります。

〇特に本来人間は生き延びるため無駄なエネルギーを使わないように、怠惰に生活することを遺伝子レベルで継承しています。つまり、有酸素運動は人間にとって「一種のストレス」であり、本心ではあまりやりたがらないのが普通なのです。しかしそこをあえて運動するとその最中は、大量のコルチゾール(エネルギーを動かすホルモン)が出ます。そして運動が終わるとコルチゾールの値が一気に下がります。これを身体で経験しておくと、運動以外でストレスを感じても、運動している人は運動していない人に比べてコルチゾールの量が少ない、つまりストレスに強くなっているということです。

〇運動量が減った要因はいくつかありますが、最大の要因はスマホであり、スマホは有効な情報を提供してくれるが、その反面「中毒性が強い」、そしてそれにより我々の時間を奪っていることになります。実際に15分のランニングは60分のウオーキングに相当する(つまり効果が4倍)そうで、ランニングでなくても、特に運動しない子には、学校まで歩いて登校することや休みの日に自転車で出かけることがとても効果があるそうです。学校でも昼休みにグラウンドで身体を動かしている生徒は、5時間目に溌剌としている姿が多い気がします。

〇家庭学習ではスマホを別の部屋におくこともハンセンさんは指摘しています。他国の精神科医ですが、世界でも日本と同じように、子どもの成長に不安を感じていることを強く思いました。

〇この三連休は天気が良さそうです。遠くに行かなくても、近くの公園や手賀沼などでウオーキングやサイクリングなどの比較的軽い運動をしようかと思います。子どもの大人も運動することにより「自分の身体の声」を聴くことができます。日頃の運動不足から身体が喜ぶ声が聴こえてくる気がします。

須藤昌英

【先日の青空の体育祭より】

10月10日(木)自分の言葉で語ることの難しさと大切さ

〇先月から3年生との「校長面接」を行っていて、ここまで50人くらいの生徒(それぞれ約10分間程度)が終わりました。あらかじめ質問シートを配付してあり、生徒がそれに自分の回答を書いてあるのを事前に回収し、こちらも参考にしながら、質問をその場で考えています。
〇もちろん個性がありますが、気になるのは、あらかじめシートに書いた自分の回答を覚えたままに答える生徒とそれはそれとして、その場で思ったり考えたりしたことを自分の言葉で言える生徒の違いです。
〇もちろん前者の努力は認めますが、時々シートにない質問もしています。その際、後者の生徒は慌てることなく、「少し考えさせてください」と断ってから、しっかりと考えた後で「私は~だと思います」と答えています。
〇不測の質問にその場で自分の経験を土台にして、自分の言葉で語れるというのは、やはり普段の生活や授業の中で、自分の考えを書き
留めたり、それをもとに発言したりしているからだと思います。それを繰り返す中で、段々と自分の考えの方向性が固まってきたり、逆に他人の考えと自分の考えを比べて、取り入れたいことは柔軟に学んだりしているのではないでしょうか?
〇ここまでの中で、個性的なキラリと光る生徒の回答を一部だけ紹介します。
質問1「この高等学校を志望する理由を教えてください」
回答1「はい、この学校へ夏休みに見学に行った際、学校全体が明るい雰囲気で、あちらの説明では『文武両道』を目指していると聞き、この学校で充実した高校生活を送りたいと考えたからです」
質問2「あなたが将来、看護の仕事をしたいと思ったきっかけはなんですか?」
回答2「はい、小学校2年のとき、怪我で入院した際、優しく接してくれた看護師の方のように、人のために働きたいと思ったからです」
質問3「あなたの特技はなんですか?」
回答3「はい、特技ではないのですが、英語が好きなので、11月頃に英検準2級に挑戦するつもりで、今問題集で勉強をすすめています」
質問4「得意(好きな)教科を教えてください」
回答4「はい、社会です。地理や歴史は暗記も必要ですが、その事実のつながりや流れを考えるのがとても楽しいからです」
質問5「あなたの長所と短所を1つずつ教えてください」
回答5「はい、長所は粘り強く何かに取り組むことです。ただ短所は夢中になると周囲が見えなくなり、人の話が聞けなくなるところです」
質問6「中学校生活での一番の思い出はなんですか?」
回答6「はい、修学旅行です。知らない京都の街を班員と協力して目的地にたどり着いた時の達成感が忘れられません」
質問7「尊敬する人物は誰ですか?」
回答7「はい、両親です。体調を崩しているときでも、家族のために文句も言わず働いてくれ、自分のことも気遣ってくれるからです」
〇お気づきだと思いますが、回答は最初に「結論(考えたこと)」を言い切り、その後に「理由(思っていること)」を言うと、相手に伝わりやすく好印象になります。
〇これは一朝一夕で身に付くものではありません。でもそれを意識しながら生活していると、いつの間にか相手に伝えるにはこれが一番伝わりやすいことがわかってきます。
〇「入試」と言う目先の関門もありますが、卒業後の「人生」にも、自分の言葉で、相手にわかりやすく語ることは重要になってくると思います。須藤昌英

10月9日(水)異校種体験研修(高等学校初任教員)

〇昨日、県立柏高校の若手教員2名(社会科・理科)が、異なる学校の教育活動を体験する研修を本校で行いました。県立柏高校は本校の学区内にあり、本校からも毎年多くの生徒が進学しています。今年の2月には、県立柏高校の生徒会長が富勢中卒業だというつながりで、両校の生徒会同士が協力し合い、能登半島地震への募金活動もしました。またこの3年生も4月からお世話になるので、お互いのことをよく知ることは重要だと思います。

〇お二人に感想を送ってもらったので、掲載します。

須藤昌英

【野本愛里 教諭】

富勢中での1日授業見学や学校の様子を通して、生徒たちの活発な姿勢に大変元気をもらいました。自分は主に理科の授業を見学させていただいたのですが、実験に対する意欲が高校生とは違い、生徒たちの学びに対する前向きな姿勢を見ることができ、自分自身の指導法に良い刺激を受ける貴重な機会になりました。久しぶりの給食や朝の会、帰りの会で大変お世話になりました。2-4組のみなさんありがとうございました!

【松尾 勇希 教諭】

本日はお忙しい中初任者研修にご協力いただきありがとうございます。本日の研修で印象に残っていることが2点あります。1点目は、給食の時間です。高等学校には給食の時間がないので、普段見ない光景でしたが、配膳の仕方など先生方の生徒への指導の仕方が大切になってくると感じました。2点目は、生徒の授業の取り組み状況についてです。積極的に手を挙げて発言をする生徒が多くいて、生徒が楽しんで授業を受けていたのが印象的でした。生徒が楽しいと感じることのできる授業を展開するために、特に導入に力を入れて授業作りをしながら、生徒の興味関心を引き出すことのできる授業を展開していきたいと感じました。本日の研修で学んだことを活かし、自分自身の成長のために日々努力していきます。本日はありがとうございました。

 

10月8日(火)ビオラの苗を鉢へ植え替え(ボランティア生徒)

〇昨日の放課後、11月16日(土)に富勢地区にお住まいのお年寄りの方々へ、鉢植えの花を届けるため、ビオラの苗を鉢へ植え替える作業をしました。73人のボランティア生徒と民生委員・ふるさと協議会の方々との協働でしたが、生徒は楽しそうにやっていました。

〇最初に植え替えの手順の説明を聞き、鉢に肥料入りの土を入れ、そこへ苗をやさしく入れていきます。数が多いので、手際よくやらないと終わりませんので、交代で植え替えとそれを運ぶ人の役割を大人が指示をしなくても、自分たちで自然に分担していました。

〇今日から毎日、交代で鉢へ水やり(10/8~11/16)を行います。朝の登校後に4人グループで、1000鉢に丁寧に水をあげていきます。昨年も一昨年も水不足から葉がしおれたり全体的に茶褐に変色してしまう鉢がいくつか出ました。今年は全部の鉢が元気で育つように、しっかりと水をやり定期的に追肥していきます。

須藤昌英

 

10月7日(月)テスト返しと自動採点システム

〇体育祭が終わり、今日から9月に実施した中間テスト答案用紙の生徒への返却が始まります。今回より柏市の中学校は、教育委員会が事業者と提携した自動採点システムを導入しています。教員の働き方改革の一つとして、採点の効率向上や集計ミスの根絶、採点基準ブレの低減が出来ることが導入の目的の一つです。

〇私は数学が担当で、過去にはだいたい1回の定期テストで150~200枚の生徒の答案用紙を採点してきました。問題の内容にもよりますが、すべてを採点し終わる時間ははやくても数時間、長い時には一クラス90分(5クラスで7時間以上)かかっていました。

〇当然の事、勤務時間内では終わりませんので、夜遅くまで職員室で行い、それでも終わらなかったり週またぎの日程の場合には、管理職の許可をもらい答案用紙を自宅に持ち帰り、ウィークディの夜半過ぎや週末の夜に採点していました。

〇前にも書きましたが、教員側はテストを採点することで生徒たちの理解度が把握できますので、正答率の低い内容は再度授業で取り上げたり、次からの授業のやり方を随時変えたりしています。つまり教える側への「評価(フィードバック)」としての役割があります。

〇今回の自動採点システムの最大の利点は、設問ごとに全生徒の解答がパソコンの画面に一斉表示されるので、全体としてどのくらいの正答があるかやどの生徒がどれを誤答しているかなどを一目で確認できるところです。もちろんこのシステムに採点させるだけでなく、最終的には教員が一つ一つを目で確認して、必要に応じて修正してから返却します。

〇またデータはクラウド上で一元管理されている為、設問ごとの採点者分担が一切の負担がありません。さらに今後は、担当教科・学年の垣根を越えた連携で、教科内の意識統一や、他学年の状況把握も可能になります。これはデジタル化・クラウド版ならではのチームワークの強化となります。

〇さらに弱点を補強するものとして、各生徒に応じて誤答した設問の類似問題を作成し、テスト後に行うこともできます。これはこれまで出来なかった個別最適化学習として、生徒個人を対象とした補習学習となります。

〇実際に使用した教員からは、「これまでの採点時間が半分から三分の一くらいまでに短縮できました」と聞いています。今回からの導入ですので、生徒からの反応もこれからまとめていきます。

須藤昌英

【数学の採点画面の例】

 

10月5日(土)第78回体育祭

〇昨日の体育祭は前の晩の雨の影響が思ったよりも多く、グラウンドの不良で生徒のケガなどが想定されるという判断で、プログラムの入れ替えや日程の変更を行いました。それにもかかわらず、ご来校いただいた皆様、ありがとうございました。

〇グラウンド整備を行っている間に、あけぼの祭の前半(有志グループ作成の映像鑑賞)を体育館で行い、10時からグラウンドでプログラムを再開しました。その後は秋空にも恵まれ、午後に全校綱引きと色別対抗リレー、閉会式を行いました。

〇結果は総合優勝が紅組、応援賞が白組となりました。実行委員長 の中村さん、副実行委員長の宮前さん、紅組応援リーダー 大曾根さん、城代さん、白組応援リーダー 丹羽さん、松本さんたちの活躍はめざましく、盛り上がった体育祭となりました。

〇最後に体育館でドローンによる体育祭の様子を鑑賞しました。自分たちの動きが客観的に見えて、一日の振り返りになりました。

〇次は来月の合唱コンクールです。クラスごとの練習も来週から本格化します。念のため、7日の月曜日は代休日ではありませんので、気をつけてください。

須藤昌英

 

10月4日(金)体育祭(あけぼの祭)前日準備

〇昨日の体育祭前日準備は、午前中の最終練習に続いて、午後は係生徒で前日準備をしました。天気予報では、雨は夜の内のみでだんだんと曇り空になり、最高気温も30℃ですので、無事にできるように願っています。

〇体育祭実行委員会と応援団は生徒たちのリーダーとして、準備をすすめてきました。今日も大活躍してくれることでしょう。

〇これまでも熱中症を予防することを目的として、「暑さ指数(WBGT)」を毎日測定し、それを判断の基準としてきました。もしこの指数が「31」を超えると、屋外での運動は原則中止となります。今日も警戒または厳重警戒レベルまではいくかもしれませんが、運動禁止まではいかないと予想しています。

〇秋空が理想ですが、晴れると熱中症のおそれが高まりますので、朝から長い時間、曇り空が続きますように願っています。

須藤昌英

 

10月3日(木)体育祭予行練習

〇昨日は本番当日を想定し、予行練習を行いました。一番の目的は、仮プログラムに沿って進めながら、係り生徒(出発・審判・用具・招集・放送・得点・救護など)の動きを確認し、それをもとに本日中に改善点を洗い出し、修正案を検討することです。

〇気温が30℃を超える予報がありましたので、熱中症対策を講じていましたが、風が吹くと湿気の無い風だったので、少し涼しく感じられました。校庭入り口にミストシャワーを作動させたり、応援席でも手動のミストを生徒たちに振りかけていました。

〇それでも生徒たちの中には、顔や手足が真っ赤になるくらいに日焼けしている人も多くいました。紫外線が強いのでしょう。明日は天候が回復するようなので、私から再度、水筒・タオル・帽子・着替え(午後はあけぼの祭があります)の用意を呼びかけました。また前任校でも眼科医の指導を通して保護者から相談があり、サングラスの使用を認めていた生徒もいました。もし同様に希望がありましたら、担任や養護教諭にご相談ください。

〇ドローン映像の試行も行いました。やはり秋の青空の下では、空中からの映像の奇麗さは見事でした。明日も応援合戦や団体種目を中心に撮影し、午後は体育館で鑑賞します。楽しみです。

須藤昌英

 

 

10月2日(水)体育祭練習2(環境整備)

〇昨日も曇り空(時々小雨)での練習でしたので、体調を崩す生徒もなく、スムーズに動きの確認ができました。しかし今日の予行練習は、真夏日になる予報ですので、熱中症対策をしっかしとしながら行っていきます。当日も涼しくはない予報ですので、水筒はもちろん帽子やタオルなども持たせてください。

〇校庭で練習をしている時に、その周辺では環境整備を行っています。特に雑草はまだまだありますので、数人の職員と私も一年ぶりに刈払機を操作して草刈りしています。ただとても追いつかないので、市教委を通じて社会福祉協議会から数人の方に来ていただき、草刈りのお手伝いをしていただいています。とても助かります。

〇この方々には夏休みにすべてのトイレの清掃もしてもらいました。生徒たちには、そのような陰で自分たちの環境を整備してくれている方々の存在をみて、感謝の心をもってもらいたいです。

須藤昌英

10月1日(火)体育祭練習1(応援色別集会)

〇昨日から体育祭練習が本格的に始まりました。開閉会式の流れを確認したり、各学年ごとに、「徒競走」「レク走」「団体種目」の選手決めやルールの確認をしたりしています。今日は全校綱引きの隊形づくりや色別対抗リレーの練習を行います。

〇昨日も曇り空でしたが、少し動いただけでも汗をかいたり喉が渇いたりします。30分を区切りとして適宜休憩を入れ、水分補給をしながら進めています。

〇給食の役割について栄養士は、「疲れると食べられなくなるのはわかりますが、主食のお米(炭水化物)などきちんと栄養を摂取して、元気に本番当日を迎えてほしい」と言っていました。特に疲れが蓄積されると、集中力が続かなくなり、ちょっとした動きでも怪我が発生する確率が高くなります。

〇今週はご家庭でも朝食や夕食をしっかりと食べ、夜も早めに就寝するようにしてください。

〇4校時は、初めて全校生徒が体育祭の色別(赤と白)に分かれて体育館に集まりました。最初に応援リーダーが自己紹介を行い、その後応援コールの練習を行いました。大太鼓のリズムに合わせ、生徒たちの掛け声と手拍子が響いていました。1年生は初めての体育祭ですので、最初は様子をうかがっていましたが、段々とその雰囲気に馴染んでいき、楽しそうに参加していました。

〇今日の台風の影響も何とか避けられそうですが、週末は暑さが戻って30℃くらいになる予報があります。無事に明日の予行練習、明後日の前日準備ができるように祈っています。

須藤昌英

9月30日(月)市内駅伝・ロードレース大会

〇9月27日(金)県立柏の葉公園内の周回コースにおいて、令和6年度柏市内駅伝大会が行われました。小雨が降っていましたが、公園内の巡回コースを、一人が約2~3㎞を合計6人でタスキをつなぎました。結果は女子Aチームが25位(28校中)、男子Aチームが12位、男子Bチームが30位(両方とも41校中)でした。

【女子チーム】

1区 瀬戸琴葉さん(2年) 2区 櫻庭由麻さん(1年)

3区 宮原結菜さん(1年) 4区 井澤汐花さん(1年)

5区 野沢莉里果さん(2年)

【男子Aチーム】

1区 岩瀬 樟さん(2年) 2区 小林海都さん(3年)

3区 重信幸輝さん(2年) 4区 池田晃久さん(3年)

5区 中村優稀さん(3年) 6区 丹羽凌仁さん(3年)

【男子Bチーム】

1区 里中秀俊さん(3年) 2区 沖田駿仁さん(3年)

3区 山本翔太朗さん(3年) 4区 山縣透真さん(3年)

5区 宮口彪雅さん(2年) 6区 村越春輝さん(年)

〇また駅伝ではなく、個人のロードレースには153名が出場しましたが、池田輝利さん(1年)が4位、奈須悠樹さん(2年)が6位に入賞しました。素晴らしい結果でした。

〇公園内には、各校の多くの保護者も応援に来ており、生徒はその声援を受けながら、これまでの練習をいかし精一杯力を発揮しました。次は10月19日(土)の東葛飾地方中学校駅伝大会です。こちらは32kmにわたる公道を警察の白バイを先頭に、10人でタスキをつなぎます。また応援をお願いいたします。

 

 

 

9月27日(金)第2回進路保護者説明会

 

〇昨日、生徒が下校した時間より、来年度の入試に向けた保護者対象の説明会を行いました。3年生の保護者だけでなく、1,2年生の保護者にも参加いただきありがとうございました。

〇会の中でも説明しましたが、本校の進路指導に関することの一切事は、校長を委員長とした「校内進路指導委員会(教頭、教務、事務長、3学年職員、他学年主任)」を開き、様々な情報共有及び事務執行を行います。決して担任の判断だけで行うものではなく、担任は生徒や保護者の窓口に過ぎません。

〇高等学校と中学校との関係ですが、まず公立高等学校(柏市立柏高等学校を除く)は千葉県が設置しています。また私立高等学校は「●●学校法人」が経営つまり企業・会社形式をとっていますので、両者と中学校はお互いの信頼関係で成り立っており、常に連絡を取り合っています。特に私立高等学校とは、その高等学校独自の推薦関係の基準が示され、その基準を満たす可能性がある生徒の事前相談(いわゆる入試相談)があり、教員は各高等学校へ足を運ばなければならないことが公立高等学校との大きな差異です。

〇また塾と中学校との関係は、生徒の希望を叶えるため・・は同じですが、塾は「〇〇高校合格」のような実績を求めるのに対して、中学校はあくまでも本人や保護者の希望に沿った相談や事務を行っていくことが大きな違いです。塾は経営するという面から実績を残したいとなるのは当然であり、否定するつもりは全くありません。むしろ本校としては塾とも情報共有を行うなど連携し、各生徒の支援方法を決めていきたいと思います。

〇昨日の配付資料の一部である「各月の予定」を掲載しますので、今後半年間の見通しとしてご参照ください。不明な点は、担任もしくは学年職員へお尋ねください。

須藤昌英

 

 

9月26日(木)来週は「第78回体育祭ウィーク」

 

〇上記のように、10月4日(金)の体育祭に向けて、来週の月曜日からは体育祭練習や準備が始まります。水筒やタオル、ハチマキ、場合によっては汗をかきますので着替えなどの用意をお願いします。

〇秋空の下での体育祭になればいい・・と期待しています。少なくとも私が教員になってからの38年間は、中学校の体育祭を10月に開催した記憶はありませんので、おそらく富勢中でも久しぶりの秋の体育祭だと思います。

〇今後も気温などの気象条件を考えますと、昨年までの9月開催は、厳しいと思います。ただあまり遅すぎますと、合唱コンクールや3年生の進路指導にも影響が出てきますので、10月の初旬がベストか?と予想しています。

〇仮プログラムが出来ていますが、状況によっては変更する場合もありますので、正式なプログラムは来週に配付します。給食後に閉会式を行う予定です。

〇先日もお知らせしましたが、週末の開催ですと、部活動の大会や地域クラブの活動と重なる可能性があり、該当生徒が参加できなくなる場合もありますので、平日開催にしています。ご迷惑をおかけしますが、ご理解の上多くの保護者や地域の方々に参観していただければ幸いです。

須藤昌英

【一昨年の様子】

 

 

9月25日(水)2学期中間テスト

〇「お知らせ」欄に出題範囲表を提示している通り、本日と明日は中間テストです。出題範囲は、前回の1学期期末テスト(6月)以降から昨日までの授業内容が中心です。

〇朝正門を通る際にも、教科書・ワーク・ノートなどを手に持って登校している生徒が目立ちました。「今日の中で得意な教科は?」と声をかけると、「全部です」「〇〇だけです」と答える生徒もいれば、「・・・」と困った表情で通りすぎる生徒もいました。誰でも不安はあるでしょう。「とにかく頑張れ!」と後押ししました。

〇本日は給食有り、明日は給食無しです。テスト期間中は、生徒は制服を着用しています。普段よりもキリっとした姿に見えます。何かと暑さ対策をする日々は無くなりますが、その分気温の低下で体調不良の生徒もチラホラ出てきました。テスト中も職員は、生徒の健康状態を見守っていきます。

〇以前にも説明しましたが、学校での評価の方法は、昔の相対評価(属している集団の中で何番目くらいかで測る:集団に準拠した評価)ではなく、絶対評価(自ら学んだ内容がどこまで到達したかを測る:目標に準拠した評価)です。一言でいえば、「他人の成績は無関係で、自分がどこまで習得できたか」を客観的に知り、それを次の学びにいかしていくことであり、その意味を知っていることが重要です。

〇絶対評価は、22年前の学習指導要領の全面実施とともに導入されました。今でもクラスや学校の中での成績の競い合いもあることはありますが、それが生徒の意欲を引き出すことであれば手段として否定はしませんが、あくまでも目的ではありません。過度の競争意識は、学ぶことの意味からすると好ましいとは思いません。

〇我々教員は、「指導と評価の一体化」というキーワードを常に意識しています。評価はあくまで次の指導につなげるためのものであって、教員が指導した内容を生徒がどれだけ理解しているか、つまり教えっぱなしではなく、生徒の理解度を把握して、次の授業に工夫を加えることも行います。

〇学校で行われるあらゆるテストはそうした考えで行われており、国の全国学力・学習状況調査も同様です。つまりテストは、ある時点での生徒の学力を瞬間風速的に測り(それを固定的に判断しない)、現状からどのようにその生徒の確かな学力(将来にわたりメッキのように剥がれ落ちない学びの資質)を伸ばしていくかを考えるためのものす。

〇保護者の一部には、「そう言ったって現実には通知表を反映した調査書が高校入試に使われている」と思っている方もいます。しかし上級学校に進学するのも、それでその生徒の人生が決まるというより、進学後さらに生徒を伸ばすためのものであることを忘れていけません。「生徒一人ひとりの可能性は無限だ」というのが、私の38年間の教員経験の結論です。

〇自ら学習する契機として、定期テストを活用するという考え方こそ重要で、中学校や高等学校・大学を卒業し、社会に出てからも学び続ける姿勢を身に付けるために、一つの経験となってほしいです。

須藤昌英

9月24日(火)選挙管理委員会と生徒会本部役員選挙

〇9月2回目の三連休が明け、一気に秋の空気に入れ替わりました。今週は定期テスト、来週は体育祭が予定されており、生徒たちには爽やかな中で学習やスポーツに精一杯取り組んでほしいと思います。

〇20日(金)に新生徒会役員を決めるための立会演説会と投票選挙がありました。午後の蒸し暑い体育館で、立候補者の真剣な話に、全校生徒も耳を傾けていました。

〇選挙というとその候補者にスポットが当たりますが、その裏で選挙管理委員会の存在を忘れてはいけません。一般に学校の選挙管理委員会とは、選挙が公正に行われるよう教職員や生徒会組織などからも独立した機関として設置されます。今回は3年生の松原和奏さんが委員長として、事前に選挙公報を発行するなどして公正な選挙が行われました。

〇例年ですと、柏市選挙管理委員会から選挙で使用する本物の「記載台と投票箱」を借りてきて投票を行っていましたが、今年は各自の端末(タブレット)からのアクセスし、グーグルフォームで投票しました。今後いつかは国政選挙も同様に、オンライン投票になると言われていますので、その予行練習という意味も生徒達にはあります。

〇話は変わりますが、私が小学校4年時(今から51年前)の担任の先生が柏市議会議員を務めていらっしゃいます(3期9年目)。一年前の市議会議員選挙では惜しくも次点でしたが、今回一人の候補が辞職されたのを受けて、繰り上げ当選になりました。この恩師の議員は元教員という経験をいかし、市議会でも教育に関する質問が多く、加えて日頃から学校現場の立場から市の各当局への働きかけをしてくださっています。

〇このような手続きを法律に従って行うのが、千葉県や柏市の選挙管理委員会事務局です。今般の選挙管理委員会事務局の一番の課題は、「投票率の向上」です。大人でも自分の権利である投票権を軽く考えたり無駄にしたりする人がいかに多いかが課題であることは、少し残念な気がします。これでは生徒たちに民主主義の意義や大切さを語ることはできないでしょう。我々大人が襟を正して各選挙に臨むことだと思います。

須藤昌英

【柏市選挙管理委員会事務局のHPより】