校長挨拶

令和5年度 校長挨拶

 毎朝,鶯の美しいさえずりが校庭に響き渡ります。中原小学校は緑豊かで,ゆったりとした気持ちにさせてくれます。

 今年度より,着任しました校長の堀内厚子と申します。12日の入学式では,101名の児童を迎え入れ,625名の児童と46名の教職員とで令和5年度をスタートしました。

 着任式では,「『堀内校長先生』と,お名前で呼んでほしいな。」と伝えたところ,早速翌日の登校時に「堀内校長先生おはようございます。」と挨拶をしてくれた子どもがたくさんいました。学級を回っていると,「あ,堀内校長先生だ。」と笑顔で会釈をしたり,声をかけてくれたりする子どもにも出会いました。素直で,相手を気遣える心を持っている子どもがたくさんいることに,大きな喜びを感じるとともに,保護者の皆様の支えがあってこそと,身の引き締まる思いでおります。

 さて,本校の学校教育目標は,「新しい時代を担う,知性と徳性を備えた,人間性豊かで自立する子どもの育成」です。その中の「知性」という言葉を,私は,「見出した問題の解決に向けて問い続け,対処する力」と捉えました。「知性」を備えるためには,様々な経験や体験が礎となります。しかし,新型コロナウイルス感染症という未知のウイルスに脅かされ,この3年余りの間,子ども達の貴重な活動が制限されてきました。そこで,制限が緩和された今年度は,地域と連携・協力した体験活動を推進し,未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」の向上を目指した教育活動を展開していきたいと考えております。子ども達が,新たに発見したことに喜びを見出したり,疑問を持ったことについて進んで調べたり,自分たちに何ができるか考えたり等,楽しく学習が進められるように,教職員一同力を合わせていきたいと思いますので,本校の教育活動へのご理解,ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

新年度のご挨拶   中原小学校 校長 矢作和弘

令和4年度 中原小学校の校長を務めます矢作 和弘です。今年度で本校校長3年目となります。

一昨年度に引き続き,昨年度も新型コロナウイルス感染により,学校行事その他の教育活動に大きな変更を余儀なくされました。そのため,子どもたち,保護者の皆様,地域の皆様にはご迷惑とご心配をおかけしました。

令和4年度においても,蔓延防止等重点措置は,解除されたものの,依然,感染者数が高止まりしている状況です。本校においても,学年末,学年はじめ休業中に,複数の児童が感染しました。今後も,自分たちができる感染予防対策を確実に行い子どもたちの安全を守っていきたいと思います。そして,一日も早く,子どもたち,保護者の皆様,地域の皆様,そして教職員が以前と同様の生活に戻れることを心から祈っています。

さて,今年度の学校経営の重点を算数中心のものから,さらに広げ,各教科その他の教育活動にも広げるため『子どもたちが思考し,表現できる場を工夫した授業づくりの推進』~楽しくわかりやすい授業づくりを通して~としました。私が考える楽しい授業とは,学習内容がよくわかり,次の学習に生かせ,課題を自分で考えて解決する機会が与えられ,それを共感的な人間関係の中で安心して表現できるものだと考えています。

これを実現するためには,教職員の不断の努力と創意工夫が必要なことは当たり前ですが,子どもたち自身の「学習したい,もっと知りたい,できるようになりたい」という学習意欲が必須です。しかし,学校の教職員の工夫だけでは学習意欲を十分に高めることができないのも事実です。

各ご家庭での子どもたちへの温かい助言,学習意欲を喚起させるような体験(例えば,博物館や水族館に行く,科学工作を自分で作るなど),学校での学習をより確実とするための復習や予習などが学習意欲の喚起と向上に大きな力となります。

学校と家庭,地域は,ともにそれぞれが持つ特性を生かしながら,子どもたちの全人的な発達を目指していかなければなりません。お互いを子育てのパートナーと考え,子どもたちのために意見を出し合い,思いを受け入れ,より良い手立てを考えていきましょう。

1年間,ご理解,ご協力をよろしくお願いいたします。