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2026年2月の記事一覧

中学校を体験しよう!(6年生)

先日,柏第四中学校の先生をゲストティーチャーとしてお招きし,

6年生の子どもたちを対象にして,英語の授業を展開していただきました。

この企画は,6年生の3人の担任からのたっての希望により実現しました。

「子どもたちに中学校へのイメージをもたせてあげたい」

「中学校の先生の授業を受けることで,安心感と期待を抱かせたい」

柏四中の校長先生から快諾をいただき,今回の授業が実現しました。

授業がスタートした時は,やや緊張気味だった子どもたち。

しかし,先生の明るくテンポの良い話しぶりに,その緊張はすぐに解けたようです。

先生は,この日の授業のために,かなり準備をしてくださっていました。

先生は,中学校の部活動の紹介し,子どもたちの希望の部活動をタブレットを用いてアンケート調査し,

それを直ぐにグラフに表しスクリーンに映し出しました。

そんな工夫も手伝って,子どもたちは先生の話にぐいぐいひきつけられていきました。

先生の話は次第に英語の世界へと子どもたちを誘います。

「日本語と英語では,言葉の並ぶ順番が違うんですよ。」

先生は日本語と英語を比較した際の,文法上の1番の違いを子どもたちに話されていました。

見てください。子どもたちのこの真剣な姿。

先生の言葉を一言も聞き逃すまいと必死に授業に臨んでいました。

「では,次の問題をやってみましょう。英単語が並んでいるので,今言った順番で単語を並べ替えて,文章を作ってみよう。1つでもできたら,素晴らしいよ!」

先生の発問で,子どもたちは練習問題に取り組みます。

先生は机間指導をしながら,子どもたちのプリントに丸をつけてくださいました。

各クラス1時間ずつ。合計3時間の特別授業でした。

中学校の先生による英語の授業を受けて,子どもたちはどんなことを感じたのでしょうか。

授業後の子どもたちの感想をご紹介します。

〇小学校と比べて,英文のルールについて勉強して,結構単語を並べ替えるのが難しくて苦戦した。英単語は,わかるレベルのものがあれば,わからないものもあって,それが楽しかった。中学になったら,スピーチをする機会も,友だちと交流する機会も増えていくと思うから,今のうちから慣れておいて,新しい友達ともできるようにしておきたい。

〇小学校の外国語の授業は,話したりスピーチしたりすることが多かったけど,中学校の英語は,たくさん書くことが違いかなって思ったし,私は書く方が好きなので,楽しみだなって思いました!中学校の英語の授業は,先生が英語で話すことが多いので,英語の聞き取りを改めて頑張りたいなと思いました。

〇お母さんから,「中学校になったら,とても勉強が難しくなる。」と聞いて,少し不安だったけど,今日の勉強をやってみたら楽しくて,「これなら自分でもがんばれそうだな」と思いました。特に私は,授業で習ったことをすぐに忘れちゃったり,頭に残っていないことが多いです。今日の先生は,その日のふりかえりをしてくれたりしたので,中学校でも真剣に授業を聞いていきたいと思いました。

〇小学校とはやり方が違ったけど,めっちゃ楽しかったなって思ったし,先生がいろんな英語を使っていて,「何言ってるんだろう」って思う時が多かったから,「家で猛勉強しないとついていけなそうだな」って,不安に思うこともありました。でも,先生が英語をたくさん使ってくれるから,そのお陰で1個ずつ覚えられそうだなとも思ったし,中学に行くのが楽しみになりました。始めに話してくださった中学校の説明を聞いて,休み時間も給食を食べる時間も短くなってしまうので,「よく時計を見て行動しよう」と思いました。部活や大きなテストもあるので,勉強も運動も偏らず,両方に力を入れていきたいと思いました。

〇小学校の英語は「Japanese」で授業が進んでいくけど,中学校では「English」で進んでいくから,ついていけるかは心配だけど,先生が「勉強すればついていける」と言っていたので,中学生になったら「Study」ばっかになるかなと思いました。中学校に入る前に,中学校の英語の授業を体験することができてよかったなと思いました。

〇今日の先生の授業を受けてみて,小学校の授業とは違うところをたくさん知ることができました。今までは,説明などは日本語だったけど,中学校では英語で説明することを知りました。これからは,先生の言葉をよく理解するために,英語の文章の構成や仕組み,英単語の一つひとつの意味を知って聞き取ることができるようにしたい。

〇今まで小学校は,英語の単語の学習をしたりしていましたが,今回の授業では,英語の文の中の単語の並び方という,今まで考えたことのないようなことを学んだので,中学校では小学校よりも難しい勉強をするということを実感しました。

〇難しい単語がたくさん出てきて,それを組み合わせたり,言うだけではないことが新しくわかって,少し楽しそうだなと思いました。今までやったことがない単語がたくさん出てきて少しびっくりしましたが,先生がおもしろくて,覚えるのが簡単でした。

〇中学校の英語の授業を体験して,中学校の授業が少しだけ楽しみになり,厳しいという中学校のイメージが少しだけ変わった。

〇今まで,中学校の英語の授業は,先生が英語をたくさん話すと思うから,「絶対聞き取れない…どうしよう」と焦っていました。でも,中学校の英語の授業を体験してみて,先生の言っていることの全部は聞き取れなかったけど,何個かの単語は聞き取れたので,指示を聞いたり,先生の言っていることがちょっとわかったりして,「あれ,意外とできるかも!」と,少し自信になりました。

〇今回,中学校の英語の授業を体験してみて,とても楽しく,いつもの授業よりもほんの少し内容が難しくなっただけで,ゲームなどもあり,少し安心できました。小学校の授業は,英語に触れてみることが中心だけど,中学校の英語は,文法を意識した授業になっていたので,内容は少し難しくなった分,形容詞やbe動詞についても詳しく学べ,過去形だけでなく未来形の文法についても学べると聞いたことがあるので,今からもっと予習しておきたいと思いました。

〇小学校と違って結構難しいかなと少し心配したけど,小学校くらい簡単で,ノリは小学校と同じくらいで,先生も優しかったから,とても楽しみになりました。

〇小学校よりも複雑になっていて難しそうだと思っていたけど,きまりなどを覚えたら,意外と簡単そうだったのでよかったです。日本語と英語の違いも分かったので,中学校でもがんばっていきたいです。英語以外でも小学校と中学校は全然違うと思うので,今のうちに努力して,中学校でも勉強を頑張っていきたいです。

 

子どもたちはそれぞれの胸に,様々なことを感じたようです。

なによりも,一人ひとりの子どもたちが,新しく始まる中学校の生活と勉強に,思いを馳せることができたことが今回の特別授業の大きな収穫になったと感じました。

すてきな授業を展開してくださった中学校の先生に,この場をお借りして,改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

子どもたちのこと,4月からよろしくお願いします。

福祉の種をまこう(4年生)

4年生は,総合的な学習の時間に「福祉の種をまこう~ふだんのくらしをしあわせに~」

というテーマで学習をしています。

はじめに,「障害とは」「福祉とは」という観点で概要を学び,

その後,「聴覚障害」「視覚障害」に焦点をあてて,学びを深めてきました。

「知る」ことは学びのスタートとなります。相手のことを知らずして,理解することはできません。

しかし,知ることだけでは,理解ににも限界があります。

そこで,さらに「障害」と「福祉」への理解を深めるために,

4年生の子どもたちは新たな「出逢い」と「体験」をすることとなりました。

ゲストティーチャーとしてお呼びしたのは,「柏市心身障害者福祉連絡協議会」の方々です。

皆さんは「障害者の福祉向上」「障害者の社会参加」を目指して日々活動をされています。

今回は,子どもたちの「障害理解」を深める手助けをしていただくために,柏八小にお越しいただきました。

さっそく,特別授業の様子をのぞいてみましょう。

<フルーツバスケット>

「もしも視覚障害者の人が,『フルーツバスケット』をしたらどうなるのか」

子どもたちは,体験を通して,相手の立場を思いやり,考えを深めていきました。

子どもたちにとって,目が見えていることは「当たり前」です。その当たり前の前提がなくなったら…。

協議会の方がファシリテーターを務め,子どもたちはフルーツバスケットを体験しました。

まずは,普段通り,目が見えている状態で行います。当然スムーズに楽しめます。

次に,クラスの3分の1の子どもがアイマスクをして同じフルーツバスケットを行います。

子どもたちは,「見えない世界」を,おそらく生まれて初めて体験します。

当然,いつも通りには楽しめません。

ここで,ファシリテーターの方から問いかけがありました。

「どうすれば,目の不自由な人も一緒に楽しむことができるかな。」

子どもたちは考えます。

「目の不自由な人には声をかけてあげればいいのではないか」「手を引いてあげたらどうだろう」

「目の見える人もアイマスクをしてみんなが見えない(対等な)状態にしてゲームをしたらいい」

子どもたちからはたくさんの考えが出てきました。ここは,クラスによって意見が分かれる所でした。

その後,クラスで話し合った方法で,再度フルーツバスケットを楽しみました。

相手の立場を考えて,ルールや環境調整を行えば,様々な立場の人が同じゲームを楽しむことができる。

慣れ親しんだ身近なゲームを通じて,子どもたちは学ぶことができたようです。

<体験談を聴く>

この時間は,3人の視覚障害者の方から,視覚障害となった経緯やその時の衝撃や複雑な想いを含めて、個人の物語を語っていただきました。

「私は,ある日朝目覚めたら目が見えなくなっていました。」

「私は,徐々に視野が狭くなり見えなくなっていきました。」

「私の子どもは生まれながらに視覚障害がありました。これまで大切に育て,今こうして元気に成長しました。かけがえのない大切な存在です」

「目が不自由なことで,不便なこともあるけれど、楽しいこともあります。」

「目が不自由になったからこそ得られたものもあります。」

どの方のお話も,子どもたちの心に響く貴重な内容ばかりでした。

 ここで,子どもたちからの質問に答えていただく時間がありました。

「点字はどのようにして,いつから習い始めたのですか。」

「目が見えない中で,リモコンのスイッチはどうやって操作するのですか。」

「料理はどうやって作るのですか。」

「物を失くした時はどうやって探しますか。」

1つひとつの質問に,ゲストティーチャーの皆さんは大変丁寧に答えてくださいました。

<視覚障害(白杖)体験>

体育館では,目の不自由な方たちの普段の生活を体験するために,「視覚障害体験」を行いました。

子どもたちは2人1組になります。

1人はアイマスクを装着して視覚障害者役,もう1人はサポート役となりました。

コースには,段差があり,坂道もあります。

様々な障害物がある中,サポート役のリードの元,一歩一歩進んでいきます。

コースの最後には,点字ブロックも用意されていました。

点字ブロックがあることによる安心感も子どもたちは体験していました。

<子どもたちの感想>

盛りだくさんの3時間でした。子どもたちにとって,どんな気づきや学びがあったのでしょうか。

最後に,子どもたちの感想をお伝えします。

〇体育館で(視覚障害の)体験をしたとき,すごく難しくて,少し怖かったです。でも,目の不自由な人は,隣に人がいなくても普通に歩けていることを知り,これからは,困っている人がいたら,できるだけ声をかけてみようと思いました。

〇目の見えない人には親切にして,助け合うことが大切なことがわかりました。階段では,「下りか上りか」を伝えたり,サポートする時はゆっくりと歩いたり,白杖を上げていたらSOSだから,「私の肩に手を置いてください」とか声をかけることが大切だということがわかりました。

〇目の見えない人にとっては白杖が1番大切。どこに何があるかわからないと不安になるかもしれないと思った。フルーツバスケットをするときには,みんなで協力して呼びかけたり,音を立ててあげたりすると,目が見えない人にとってはすごくわかりやすい事がわかった。目の見えない人を助ける時に1番大切なことは,相手に合わせる思いやりだと思いました。

〇朝起きて急に目が見えなくなったり,だんだん目が見えなくなったりと,目が見えなくなるということは大変だなと思いました。今日,目が見えない人の体験をしてみたら,何も見えなくてこわかったです。でも,白杖があったりガイドをしてくれる人がいると安心でした。目が見えない人はいつも大変なんだなと思いました。

〇私は,白杖を使う体験で,「目が見えないってこういうことなんだ」と1番わかりやすかったです。目が見えない人の役をするとき,「ガイドするのは簡単そう」と思っていたけれど,いざ自分がやるとなると難しかったし,時間もかかっていてびっくりしました。自分は1時間だけの体験だったけど,「本当に見えない人は,毎日こんな不安を感じているんだ」と思いました。目が見えないってこんなに大変なんだっていうことが,改めてわかった気がしました。

〇体育館での体験をしてみて,目が見えないと,どこに何があるのか,今自分がどこにいるのかなどがわからなくて,段差につまずいて転んでしまうかもと不安になった。目の見えない人にものを教える時には,「あっち」とか「こっち」ではなく,「右」「左」と伝えるといいことがわかった。がんばれば命が助かると思った。

〇目が見えない人の体験をして,目が見えない人は,普段こんな想いをしているのだなと思いました。なので,目が見えなくて困っている人だけじゃなく,困っている人などに声をかけたいなと思いました。また,見えない人をサポートするのも大変でした。なぜかと言うと,相手に伝わっていても,足を踏み外したりしたら大変なので,気をつけてやりました。

〇実際体験をしてみて,思った以上にどこに物があるのかがわからなくて,もともと目が見えない人も,どれがどのような形なのか,何が危ないのかがわからないので,すごく不安で大変なんだなと感じました。でも,今日体験したように,レクなどをするときも,目が不自由な人もそうでない人も,工夫すれば楽しく遊べてとてもよいと思いました。私は将来,障害者を支えるヘルパーさんになってみたいと思いました。

<終わりに>

長々とお付き合いいただき,ありがとうございました。

子どもたちの学ぶ様子を見て,そして感想を読んで,我々も改めて「体験すること」の大切さを再認識しました。

 一連の学習を通して,子どもたちの心の中に,

「みんなが幸せに暮らせるようにするためにはどうしたらよいのだろう…」「自分にできることは…」

という思いが芽生えてくれたら,こんなに嬉しいことはありません。

子どもたちへの「種まき」になったかな。(^^♪