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長いようであっという間な1年間が終了し、生徒達には通知表が

手渡されています。通知表を渡す際には、担任からの賞賛の言葉は

勿論ですが、生徒達の口から1年間の反省や成長、来年度の目標と

いった、しっかりと毎日を過ごしていなければ出てこないような

言葉まで聞こえてきました。通知表を貰い終わった2年生は、

生徒から先生へ向けた通知表を書いています。短くあっさりとした

文章ながらも「来年度も担任をしてください」とも受け取れるメッセージ

や、そのクラスの生徒でなければ気付かないような担任の癖を

見抜いたという1年間の積み重ねを感じるメッセージが書かれて

いました。

 また、残念ながら転校をしてしまうクラスメートがいる学級では、

黒板に1年間の思い出の写真を張り付けて装飾した教室で寄せ書き

を渡していました。生徒だけでなく、人事異動となる教員も本日

が学級で過ごすことのできる最後の1日。生徒達にとっては突然

別れを告げられた形となりましたが、最後の時間を惜しむように

楽しんでいたと思います。休みの日まで一緒に過ごしていた部活動

の顧問が異動する生徒達にいたっては、正門前で見送る顧問と話し

ながら涙を流していました。厳しい言葉も掛けられたはずですが、

感謝や寂しさや不安といった色々な感情から流れてくるであろう涙

からは、顧問と部員にしか分からない信頼関係があるように思えて

なりません。