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みんな違ってみんないい
空の色探しという、なんだかロマンティックなテーマの美術の授業を受けた
1年生。丸の中に水彩色鉛筆で色を付けるというシンプルな工程ですが、
完成した作品は複雑なグラデーションが美しい本格的な芸術品となっています。
同じ空は二度と見れないと言いますが、まさにそれを体現したかのようです。
鳥獣戯画の模写をした3年生の作品も、筆圧により変わる墨の染み込み具合
の違いにより、同じ作品の模写でもどこか違った雰囲気を持っています。
作品完成後にはオリジナルの物語を作成しており、各々が持つ感性の違い
が如実に表れます。この独創的な物語が、模写である作品にオリジナル性を
感じさせるという矛盾を成立させているようにも思います。鉛筆と違い、
ミスをしてもやり直しが出来ない墨汁を使ってここまで書き込み量のある
作品を作る集中力も凄いです。