令和3年度(R4.4.11まで)

やる気(校長室より)

各クラスの廊下の掲示物、「三学期の目標」が少しずつ増えてきました。

めあてをもって生活や学習に取り組むことは大切なことです。

担任だったときに「『がんばる』という言葉を使わずに目標を書く」ということを子どもたちには意識させました。「なわとびをがんばる」より「二重跳びを30回できるようにする」の方が具体的であるし、何に取り組めばいいかわかりやすいからです。

子どもたちの目標を見ていると個人個人それぞれに目標が違うことがわかります。コロナのことや健康のことも多かったです。何をするにも、健康は大切ですから、気をつけながら生活していけると良いです。

 

さて、話は少し変わりますが、連休明けなどに、机につっぷして「やる気が出ない」という状態の子を時々目にします。本校だけでなく、今までの学校でも時々見る風景の一つです。

「やる気」についてここ数年目にするのが池谷裕二氏の言葉です。「やりはじめないとやる気はでません。脳の『側坐核』が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやりはじめないと活動しないので。」というものです。池谷氏は東京大学大学院の教授である方で、薬学者、脳研究者という肩書きもあるようです。

「池谷裕二 やる気」と検索してみると、ビジネスマン向けのサイトですが、同じようなインタビューも見つけました。その中には「面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいい」という言葉もありました。

やる気が先で、その後に行動と思いがちですが、行動が先であるので「とにかく具体的に動く」ということが全ての始まりになるととらえてよさそうです。

せっかく書いた3学期のめあて。廊下で、自分が決めた目標を眺めながら具体的にできることを考えて、「まず、やってみる」。そんな風に取り組みながら、自分が決めた目標に近づき、達成できたら良いですね。意識して3学期を良い毎日にしていってほしいです。