令和3年度(R4.4.11まで)

ほめる(校長室より)

水泳で、がんばって20m泳いだ子がいるとします。
「おー、よくがんばった。」と声をかけたとします。
その後に、「あと5mで25mだね。」と付け足したとします。
合わせてみると「おー、よくがんばった。あと5mで25mだね。」と声をかけたことになります。

 

個人差もあるとは思いますが、この声かけは本人にとって「ほめられた」とはならないという話をかつて聞いたことがあります。

 

「ほめられた」というより「がんばれ」と言われた、という思いが強く残るということです。本人としては、「ここまでがんばったのになあ」という思いになるわけです。

 

今のその子を丸ごと受け止めて認めるということを考えると、「おー、よくがんばった。すごいじゃないか。」とその場のことで完結するのが「ほめる」という点では正解だという話です。

 

子どもたちにものを教える立場の我々は、一日中子どもたちに声をかけ続けています。良かれと思ってつい発した余計な一言で、本人のモチベーションをさげてしまうことがあるのかもしれないと感じたことを覚えています。

今日、教室を回っていたときにあちこちの教室から、「すごーい、きれいに書けてるね。」「うんうん、だんだん良くなっているよ」「速く書けるようになってるね」などの子どもたちへの声かけが聞こえていました。

  

 

 

聞いているこちらまで気持ちよくなる声かけだなと思いました。きっと本人だけでなく周りの友達も同じように思っているかもしれません。

 

 

  

このような声が聞こえてくる土南部小。先生方、ありがとうございます。言葉かけ、大切です。