令和3年度(R4.4.11まで)

継続は力なり1(校長室より)

日差しは暖かく、風の冷たい朝でした。

校長室に、卒業生が寄贈してくれた書があります。

「継続は力なり」
続けることは力になるよ、ということで地道な活動の大切さを伝えてくれる言葉です。
毎日元気にあいさつをしていると、それが習慣となり、「元気なあいさつができる力」が身につきます。こうして積み上げた力は簡単にはなくなりません。もう自然に元気なあいさつが出てしまいます。
このように良いことに対して使われることが多い言葉ですが、そうでないことでも継続は力になります。
例えば、「あいさつをしない」ということを毎日続けていると、それが習慣となり、「あいさつはしない」という力が身につきます。これも積み上げてしまうと簡単になくすことはできません。これがなかなか大変です。
6年生の担任だったときに、ノート指導の中で「下敷きを敷く」というたった一つのことを子どもたちに身につけようと意識して取り組んだことがあります。下敷きを敷くことが習慣となっている子にとっては当たり前のことでも、敷かないことが習慣になっている子にとっては言われないとできないことになってしまっていました。
担任として、日々、手を変え、品を変えして取り組みました。そして、「ノートをとるときは下敷きを敷く」というたった一つのことでさえ、全員に身につけて卒業させることはできませんでした。
それほどに、積み上がったものをリセットすることは難しい。「継続は力なり」。良いことを積み上げる大切さと、そうでないことを積み上げてしまう怖さを、この言葉を見るたびに思い出します。


(写真は主に今日の5・6年生の様子であり、本文とは直接関係ありません。)