令和3年度(R4.4.11まで)

スマホ安全教室(校長室より)

PTAの文化厚生部の企画で、「おしえて!こどものスマホ、SNS、通信のいろいろ」スマートフォン・SNSの危険性と安全な利用について をテーマとした講演会を開催しました。


柏市教育委員会 児童生徒課指導主事 少年補導センターの村松恵治先生を講師としてお迎えしました。

対象は6年生児童と希望保護者のみなさんです。校長室から発信し、子どもたちは各教室でオンラインで参加、保護者のみなさんはそれぞれの場所で参加という形で行いました。

言葉足らずの文字でのやりとりが誤解を生むというトラブルについて、事件になってしまった例について、流す情報について、ネット上で知らない人とつながることのリスクについて、オンラインゲームについて、脳への影響についてまで、本当にたくさんの内容のお話をうかがうことができました。

参加してくださったみなさんはどんなことを感じましたか。

私は、これだけ多くの事例の全てについて子どもたちに教えることはもはやできなくなったと感じました。それだけトラブルも多種多様です。そして、とにもかくにも「自分で考える」ということの大切さを強く感じました。

道具は正しく使用すればとても便利なものですが、正しくない使い方をすれば危険なこともあります。これは、電子機器に限ったことではなく、はさみや鉛筆などの、子どもにとって身近な道具であっても同じです。道具によってけがやトラブルがあった場合、悪いのは道具なのでしょうか。使い手がどう使うのかをきちんと考えて使うことで危険を回避することはできるということを忘れてはいけません。(9月17日の校長室より「便利な道具」にも同じ内容のことを書きました。)

今日のお話で、便利なものの後ろに隠れているこんなにもたくさんの危険について、まず知ることができたと思います。しかしながら、それがどれだけ危険なことなのかをわかるにはもう少し成長が必要かも知れません。危ないことに巻き込まれないためには、危ないことに近づかないことが一番です。楽しそう、おもしろそう、なことにすぐに飛びつかないことは自分を守ることにつながります。

 

「おやすみなさい」と家族に声をかけた後、布団の中でオンラインゲームに夢中になって、次の日の朝、起きられずに学校に来られないというような事例を聞いたことがあります。子どもに一度渡したものを管理することは大変難しいことです。本人に任せっきりでは、何が起こっているか気づくこともできません。充電は必ずリビングでとか、夜は機器を預かるなど、それぞれのご家庭でルールを作っていることもあるでしょう。大切なことだと思います。

今日は6年生向けのお話の後に、参加してくださった保護者のみなさんへのお話の時間もありました。

子どもたちの健やかな成長のためにも、今日のこの講演がお家での話し合いのきっかけになると良いなあと思います。村松先生、本日は貴重なお話をありがとうございました。