令和5年度 校長室より

ただいま成長中(校長室より)

保健室の前の掲示板に色々な掲示物があります。

ふと、目にとまった掲示物。


たった1つの「自分がされていやなことは人にもしない、言わない」というルール。校長としてこの1つについて子どもたちにも伝え始めて2年目になります。

子どもたちは、必ずあちこちで何かしらで人との関わりを持ちながら生活しています。

そして、学校という場所で起こるトラブルの多くが、ちょっかいを出したり、余計なことを言ったり、という「自分もされたらいやでしょう」「自分も言われたらいやでしょう」ということがきっかけです。

もちろん残念ながら悪気がある場合もあるし、そんなつもりはなかったという場合もあります。

実体験が少ないことで自分事としてなかなかとらえられない子どもたちにとっては「相手がどう感じるか」は理屈ではなく想像力に関わることでもあるのでイメージできないことも少なくないと思います。わかっていても考えなしで反射的に動いてしまうこともあります。


人間関係でたくさんの失敗を重ねてやっとわかっていくことなのだろうと思います。だから、ルールとして掲げて、「そうなってほしい」と願うことはできても、全員ができるように管理することは難しいことだと思いながらそれでも子どもたちには伝えています。

もちろん子どもたちの中には、コミュニケーションの取り方が未熟で、相手が嫌がりそうなことをしたり、言ったりすることで距離を縮めよう、気を引こうとする子もいます。そういった場合は「仲良くなりたかったんだよな」と声をかけて本人の気持ちをそこに落ち着かせる指導をすることもあります。

わかっていても、知っていても、なかなか上手に行動できないのが子どもです。今日は行事のない静かで落ち着いた1日でしたが、20あるあちこちのクラスではきっと何かがあったでしょう。成長まっただ中の子どもたちです。

(写真は、今日の子どもたちの様子で、本文の内容とは直接関係ありません。)