校長室より

自分がされていやなことは人にもしない(校長室より)

「かでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず」

漢字で書くと

「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」

中国のことわざです。

私が小学生の時は「スイカ畑の横で靴紐を結ぶとスイカをとろうとしてると思われるよ、ブドウがなっているところで帽子をかぶり直すとブドウをとろうとしていると思われるよ。疑われる可能性があることはしない方がいいよという話だよ」と教わった覚えがあります。

ここの所、子どもたちの悪ふざけによるけがや悲しい出来事がいくつか校内で起きています。

未熟な子どもたちが集まっている場所ですから、本当につまらないことでのトラブルも起こりますし、悪ふざけの度が過ぎることもしばしばです。1度試しにやってみたとしても、やったらだめなことは、もうやらない。次に生かしてほしいと願って指導しています。

トラブルの一つで、「人の物に勝手に触って起こるトラブル」が少なくありません。いたずらをするつもりがなくても、疑われるぐらいなら触らないにこしたことはない他人の物。

友達の物だったり、時には先生の机の引き出しを勝手に開けるなんてこともあります。自分の物を勝手に触られたら、いやだと思うんだけどなあ。そしてトラブルに関わった子どもたちに話す機会があるときは「自分がされていやなことは人にはしない」というたった1つのルールを確認します。言われたからできるようになる、指導されたらもうしない、というような簡単なことではないので、日々同じようなことの繰り返しです。「何度言ったらわかるんだ」と言いたくなることもありますが、ここは根気よく・・・。いつかきっと。そんな願いを持ちながら「何度でも」。

相手がいることについては、主に担任からご家庭に連絡をさせていただいています。一つのエピソードとして情報を共有するためです。「失敗は次に生かす」そんな気持ちでお子さんに向き合っていただけたらと思います。

土南タイムで元気に外遊びをしている子どもたちの様子を見ると、気持ちがほっとします。生まれてたまっていくエネルギーは、内側にむけて変なことに使わず、外側に向けていってほしいものですね。

さて、何となく空模様があやしいのですが、明日は第1回持久走記録会です。

1年生が、先生先頭でコースの確認をしていました。

無事にできますように。カード忘れ、体操服忘れに注意です。