校長雑感ブログ

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5月31日(金)2学年国語「文章の要約と間違いやすい漢字」

〇来週から林間学校を行う2年生は、最後の準備を進めつつ、授業にも前向きに取り組んでいます。今日で5月も終わりですが、来月の期末テストについても、意識を高くもって授業に参加していると思います。

〇国語科の指導内容は、系統的・段階的に上の学年につながっていくとともに、螺旋的・反復的に繰り返しながら学習し、資質・能力の定着を図ることを基本としています。当然ですが、1 回 1 回の授業で全ての学びが実現されるものではなく、単元や題材など内容や時間のまとまりの中で、学習を見通し振り返る場面をどこに設定する、グループなどで対話する場面をどこに設定する、生徒が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるなどを工夫しています。

〇文部科学省の諮問機関である国の中央教育審議会答申において、「小学校低学年の学力差の大きな背景に語彙(ごい)の量と質の違いがある」と指摘されています。語彙は全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となる言語能力を支える重要な要素です。このため、語彙を豊かにする指導の改善・充実を図っています。

〇語彙を豊かにするとは、自分の語彙を量と質の両面から充実させることです。具体的には、意味を理解している語句の数を増やすだけでなく、話や文章の中で使いこなせる語句を増やすとともに、語句の意味や使い方に対する認識を深め、語感を磨き、語彙の質を高めることができます。

〇また普段の読書からも、自分の好きな作家の言い回しが自然に身に付くなども生徒は経験していることでしょう。日本語を自在に使いこなせると、各教科で得た知識を「活用できる知識」に昇華していくことができます。

須藤昌英

 

 

5月30日(木)3学年数学「多項式の応用」

〇修学旅行が終わり、3年生は本格的に学習に取り組んでいます。来月の期末テストは、進学にも大きな比重をもっていることは、本人たちも自覚しており、真剣さが増しているのがわかります。

〇数学は、多項式に関して、式の展開と因数分解をセットで学んでいます。特に因数分解の公式は、一次式の乗法や式の展開の公式の逆であることを理解し、その方法を見いだすことができるように配慮したり、式の展開の公式や因数分解の方法の理解を深めるために数の計算と関連付けて,そのよさを実感できるようにしたりしています。

〇数学でも自分の解き方と友達の解き方をお互いに説明しあうことが、学びを深める最良の方法です。

須藤昌英

 

 

5月29日(水)1学年保健体育「陸上競技(リレー)」

〇昨日は雨でグラウンドが使用できず、体育館で男女合同で行いました。1時間目でしたが、授業開始5分前には体育館に集合・整列が完了していました。2人の指導者も「入学した時よりも時間を守るなど、著しく成長しています」と私に教えてくれました。

〇短距離走・リレーでは、自己の最大スピードを高めたり、バトンの受渡しでタイミングを合わせたりして、個人やチームのタイムを短縮したり,競走したりできるようにします。

〇滑らかな動きとは、腕振りと脚の動きを調和させた全身の動きであり、タイミングを合わせるとは、次走者が前走者の走るスピードを考慮してスタートするタイミングを合わせたり、前走者と次走者がバトンの受渡しでタイミングを合わせたりすることです。

〇指導に際しては,走る距離は、短距離走では 50〜100 m 程度、リレーでは一人 50〜100 m 程度を目安としますが、生徒の体力や技能の程度やグラウンドの大きさに応じて弾力的に扱うようにします。

〇私が見ていても、最初の段階よりも自分たちで話し合って練習していくと、明らかに上手になっていくことがわかります。生徒たちの力は絶大です。

須藤昌英

 

5月28日(火)1学年音楽「アルトリコーダーと鑑賞」

〇1年生はまだアルトリコーダーを配付していませんでしたので、昨日配付していました。みんな嬉しそうにもらっていました。本格的な練習は次時からになります。

〇本時のメインは、鑑賞です。音楽のよさや美しさを味わって聴くとは、曲想を感じ取りながら、音や音楽によって喚起された自己のイメージや感情を、音楽の構造や背景などと関わらせて捉え直し、その音楽の意味や価値などについて自分なりに評価しながら聴くことです。

〇音楽表現を創意工夫したり、音楽のよさや美しさを味わって聴いたりするためには、音楽を形づくっている要素や要素同士の関連を知覚し、それらが生み出す特質や雰囲気を感受しながら、知覚したことと感受したこととの関わりについて考えることが必要です。その過程においては、音や音楽及び言葉によるコミュニケーションを図り、音楽科の特質に応じた言語活動を適切に位置付けられるよう指導を工夫しています。

〇音楽の鑑賞は、音楽を聴いてそれを享受するという意味から受動的な行為と捉えられることがありますが、音楽科における鑑賞領域の学習は、音楽によって喚起されたイメージや感情などを、自分なりに言葉で言い表したり書き表したりして音楽を評価するなどの能動的な活動によって成立します。

〇音楽のよさや美しさなどについて、言葉で表現し他者と伝え合い、論じ合うことが音楽科における批評です。このように自分の考えなどを表現することは、本来、生徒にとって楽しいものと言えます。ただし,それが他者に理解されるためには、客観的な理由を基にして、自分にとってどのような価値があるのかといった評価をすることが重要となります。

〇ここに学習として大切な意味があるのです。評価の根拠をもって批評することは創造的な行為であり、それは漠然と感想を述べたり単なる感想文を書いたりすることとは異なる活動です。このような学習は,音楽文化に対する理解を深めていくとともに,生徒が自らの感性を豊かに働かせて,その音楽のよさや美しさなどを一層深く味わって聴くことにつながっていきます。

〇一緒に見ていた実習生は、「私が中学校の頃は、聴いて自分で感想を書いただけで、班で話し合うなどはありませんでした。びっくりしました」と感想を述べていました。

須藤昌英

 

5月27日(月)2学年理科「第1分野:金属の燃焼」

〇小学校では、6年生で「燃焼の仕組み」について学習しています。そして2年の本単元では、物質を加熱したときの変化には固有の性質と共通の性質があることを学習中です。ここでは、熱や電流によって物質を分解する実験を行い、分解して生成した物質から元の物質の成分を推定できることを見いださせることが最終のねらいです。

〇例えば,化合の実験としては,金属が酸素や硫黄と結び付く反応のように,反応前後の物質の色や形状などの違いが明確なものを取り上げます。また化合して生成した物質を調べる方法を考えさせる際には、既習の物質の調べ方や物質の性質を活用させるように配慮します。

〇なお、硫黄等を用いた化合の実験では有害な気体が発生することもあるので,実験室内の換気に十分注意したり、火の扱いには気を抜かないようにしたりと安全配慮を優先しています。

須藤昌英

 

5月26日(日)学区3小学校運動会

〇昨日、学区にある小学校3校(富勢小、富勢東小、富勢西小)にお邪魔しました。暑さも心配されましたが、少しカラッとした気候で、熱中症の心配もなく、3校の児童のみなさんは、楽しそうに取り組んでいました。数年後には、富勢中学校に来て、体育祭を盛り上げてくれることでしょう。

〇本校の体育祭は、10月4日(金)に行う予定です。昨年までとは異なり、ウィークデーですが、午前中のみの競技(給食有り)の予定です。秋の週末は、部活の新人戦やクラブの大会等も多く、ウィークデーの方が、生徒が参加しやすいという条件を優先します。ご理解をお願いします。

須藤昌英

【富勢小】

【富勢東小】

【富勢西小】

5月24日(金)2学年社会「ルネサンスと宗教改革」

〇歴史的分野の学習に関しては、社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせることで、時代の転換の様子や各時代の特色を考察したり、歴史に見られる諸課題について複数の立場や意見を踏まえて選択・判断したりするという目的があります。またそれを用いることによって生徒が獲得する知識の概念化を促し,理解を一層深めたり,課題を主体的に解決しようとする態度などにも作用したりします。

〇今回の中世ヨーロッパ史は、中学生にとっては日本史以上に縁遠い部分がありますが、日本にイエズス会のザビエルが来日したことを生徒は小学校で既習しており良く知っています。そして「なぜザビエルが日本に来たか」の背景を理解するためには、今日の授業が重要な意味をもっています。

〇広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を身に付けることを目指すことは、社会科及び各分野に共通するねらいとなります。生徒は自分で調べ、考え、仲間と意見交換していました。

須藤昌英

 

 

 

5月23日(木)2学年理科「第2分野:気象観測」

〇小学4年生で、天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること、5年生で、天気の変化は雲の量や動きと関係があることについて学習しています。

〇中学校では、継続的な気象観測を通して、様々な気象現象の中に規則性があることを見いだして理解させるとともに、観測方法や記録の仕方を身に付けさせることがねらいです。例えば、時間の変化に伴う気温や湿度などの気象要素間の関係を見いだす課題を設定し、それを検証するために、観測の場所や器具、期間、間隔について観測の計画を立てさせ、観測記録から分析して解釈させ、各気象要素間に関係があることを見いだして理解させます。

〇その際、例えばデータの連続性を補うため、温度計、湿度計、気圧計などの活用を図ることも考えさせます。また、アメダス(AMeDAS;地域気象観測システム)などの地域の気象情報を自らの観測結果に加えて考察させることも考えられます。

〇なお、気象観測は、前線の通過が予想されるときや季節に特徴的な天気がみられるときを利用して継続的に行い、観測の技能を身に付けさせ、生活に身近な理科の知識を活用するような姿勢をもたせたいです。

須藤昌英