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会議・研修 <教職員・5年生>菊池省三先生の「飛び込み授業」5年生編

 続いて,5校時の5年3組の様子です。
  

 5校時開始のチャイムが鳴って,菊池先生が教室に入ってきました。「こんにちは」3年生同様,子どもたちは初めて会います。「こんにちは」「私は,菊池と言います。皆さんと会えるのをとても楽しみにしていました」「指の骨が折れるぐらいの拍手をしてもらってもいいですか」「ありがとう」

  

 「やわらかい,やわらかい空気。いいですね」「切りかえスピードも速いですね」「さすが5年生!」

  

 「やる気の姿勢を見せてください」「背筋がぴんと伸びていていいですね」5年生の子どもたちも,菊池先生の言葉にどんどん吸い込まれていきます。子どもたちをほめています。

  

 「ここにどんな漢字が入るか,わかりますか」「プリントを渡す時は,どうやって渡しているの?」「じゃあ,渡す人の顔を見て,言ってください」「どうぞ」「ありがとう」子どもたちは,プリントを渡す時に,「どうぞ」と言っています。「ありがとう」

  

 プリントが配られると,「親からもらった初めてのプレゼントは,何かわかりますか?」「・・・名前です。だから,大事に丁寧に書きましょう」子どもたちは,紙にゆっくりと大きく自分の名前を書きました。

  

 「今日は,4コマ漫画の話をやります。4コマ漫画ってわかりますか」「1番目の絵について,どう思いますか?」

  

 「なるほどね・・・」「意見は,一人一人違っていいんです」「次の絵は,こんな感じです」

  

 「おじいさんは,何でこんなことをしたのかな」「はい,どうですか」

  

 「なんか変ですね。4コマ漫画なのに・・・」「A,Cと書いてるから,Bが抜けていると思います」「では,2番目のところには,どんな絵が入ると思いますか。紙に書きましょう」

  

 「紙と鉛筆を持って,周りの人と自分の意見を言い合いましょう」「予想してください」

  

 「なるほどね。素晴らしい!」「2番目は,こんな絵です」「どう思います?」「絵を見て,こどもとおじいさんのどちらの味方になるか,分かれて意見を言ってもらいます」「おじいさんの味方になる人?」

  

 意見は,こどもが3人,おじいさんが27人です。「意見は,途中で変わってもいいです」

  

 こどもが少ないけど・・・。菊池先生の言葉と手?に導かれるように,こども派の子どもたちの手が挙がっていきます。

  

  意見は,こどもが12人,おじいさんが18人になりました。何人かのグループで輪になって話し合いです。

  

  こども派とおじいさん派に分かれて,それぞれ意見交換をしています。「おじいさんは,よくないと思います。・・・」「こどもなんだから,叩かなくてもよかったと思います」

  

  「おじいさんは,まず,謝ってほしかったのだと思います」「割れたガラスのことを考えると,お金で解決する前に,・・・」

  

 「 移ってもいいです。笑顔で送り出して,笑顔で受け入れてあげましょう」そして,最後4番目の漫画の絵です。「えー!」

  

  「このお話で,幸せな人が,いるか,いないかプリントに書いてから,周りの人と意見交換しましょう」「この言葉聞いたことある人?」「コミュニケーション」「そうか。2人の間で,言葉が足りなかったんだね」

  

  菊池先生は,「コミュニケーション力を育て合う教室をつくろう」と話しました。授業が終わると,参観していた先生方が,頑張った子どもたちに指の骨が折れるぐらいの大きな拍手をしました。

  

 最後にクラスみんなで記念写真を撮りました。子どもたちからは,「発表ができてうれしかった」「認め合う大切さがわかった」「拍手されると気持ちがいい」といった感想がありました。