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「自立」=「一人で何でもできるようになること」?
昨年度末に職員で話し合い,学校教育目標の副題に「自立」という言葉を付け加えたと聞きました。
「自立」は子どもたちにとって,重要なキーワードだと思います。
ところで,子どもの「自立」した姿とはどんな姿でしょうか?
私は,子どもが何でも一人でできるようになることが「自立」だとは考えていません。それは,大人でも難しいことだからです。
私は,「自立」とは「上手に人に依存する(頼る)こと」だと考えています。
つまり,困ったり悩んだりした時に,「困ってます」「助けて」と言える(悩み事を一人で抱え込まない)子どもを育てたいと考えています。
そのためには,教職員がそのような姿を見せる必要があります。
教職員が「困った」「助けて」と気兼ねなく言えて,助け合っている姿を見せることで,子どもたちもそのようなことが普通になっていくと考えます。
また,そのためには,子どもたちに「相談してみよう」「相談したら何とかなるかもしれない」と思って(頼って)もらえる職員集団にならなくてはならないと考えています。
子どもたちが安心して相談できるよう,一人一人が児童心理や教育相談について学ぶとともに,学級担任だけでなく,様々な職員が子どもたちと関われる体制を作ってまいります。
来週月曜日,11日は待ちに待った入学式です。94名の児童が入学し,6学年363名での教育活動がスタートします。
教職員一丸となって,子どもたちの学校生活や学びの支援を行ってまいります。
お力添えの程,よろしくお願いいたします。
平 野 秀 樹