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例年よりも若干長かった冬休みが終わり、学校に子どもたちが戻ってきました。この数日、改めて「学校に子どもたちがいるのはうれしいことだなあ。」と感じております。子どもたちの笑顔やがんばる姿を見ることが、仕事のエネルギーになります。子どもたちのために、今できること、やらなくてはならないことを、1つずつしっかりと進めてまいります。
さて、今回は、次年度進めていきたいと考えております「教科担任制」について述べさせていただきます。
皆様も新聞報道等でお聞きになっていらっしゃるかもしれませんが、国には小学校高学年の「教科担任制」を進めたい意向があります。しかしながら、各学校の欠員状況や教員採用倍率の低下などを考えると、国が言っているように、算数や理科、体育等の「専科教員」を配置することは困難な状況と言わざるを得ません。
そこで重要なのが、「担任同士が、授業時数の同じ(もしくは近い)教科を交換することにより、教科担任制を進める」ということになります。
例えば、5・6年生ですと、3クラスだった場合、「社会科」「理科」「家庭科+書写」の3つで授業交換を行い、A先生が「社会科」を3クラス受け持ち、同様に、B先生が「理科」、C先生が「家庭科+書写」を3クラス受け持つというような形になります。
他にも、4年生が4クラスだった場合、「社会科」と「理科」で授業交換を行い、A先生とB先生が「社会科」を2クラス持ち、C先生とD先生が「理科」を2クラス持つというような方法も考えられます。
上に述べたのはあくまでも一例ですが、このような形での教科担任制を実施することには、教員にも子どもたちにもメリットがあると考えています。
教員側のメリットとしては、授業準備も含む「教材研究」を行う教科が少なくなるので、その分、1つの教材研究に多くの時間を費やすことができるようになります。そのことで、その教科に関する教員の指導力が上がり、今まで以上にこどもたちが「面白そう」「やってみたい」と思えるような授業が展開できる可能性が高まります。
子どもたちのメリットとしては、今述べたような、しっかりと準備された質の高い授業を受けられることと、担任以外の教員が複数関わることになるので、相談したい内容によって相談相手を選びやすくなることが挙げられます。
本校は、次年度校舎を移転するとともに、田中小から分離(転入)してくる児童が約300人いるという状況になります。環境が激変することで、不安になったり、気持ちが落ち込んだりする児童もいるかと思います。そのような時に、気兼ねなく大人や友達に相談ができるか否かがとても重要になります。この点からも、多くの教員が相談相手になり得る環境(仕組み)を作りたいと考えております。教科担任制の導入はその一端でもあります。
3学期中に協議を進め、次年度、何らかの形で「教科担任制」を進めていきたいと考えております。
改めて、進捗をご報告させていただきます。