校長コラム

緊 張 と 気 の ゆ る み

 6月15日から通常登校が始まり,約3週間がたち,全校生徒248人が一斉に登校しました。今年度初めて全員がそろいました。現在もなお新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底しながら,教育活動を開始しております。長期の休校のため本来の学校生活のリズムに慣れていないせいか,生徒たちは少々疲れ気味の様子で,体力の低下がうかがえます。今後も生徒たちの体力面だけではなく,精神面についてもしっかり観察をし支援してまいります。一方,入学し約1カ月がたった1年生は,少しずつ学校生活にも慣れてきて楽しく過ごしております。
 部活動も段階的に再開しました。本校では,6月26日には部活発足式が行われ,令和2年度の新たな部活動が開始されました。感染症予防対策をしての活動ですが元気よく楽しく活動しております。7月中も休日を含め活動時間に制限を設けて実施します。8月からは,柏市「部活動・特設クラブ活動のあり方に関するガイドライン」に基づいて,活動時間を設定し取り組んでまいります。そこで,感染防止を講じた上で8月1日から対外試合が可能(県大会に準じる大会の参加を除き,原則柏市内での活動)になりました。3年生の引退時期にもなっており,運動部においては,近隣の学校と試合を行うことで3年間の部活のまとめができると考えております。そこで,休校期間が長かったため,体力が低下しています。今後の部活動においては,緊張感をもって練習してください。この緊張感は,事故・ケガの予防にもつながります。試合や発表に向けて,今一度,自分達の練習を振り返り,実のある活動を期待しています。
 最近,学校生活の中で気になることがあります。それは,緊急事態宣言が解除され世の中も少しずつもとの生活に戻ってきていますが,気のゆるみから休み時間など感染症防止のための密が守られていない行動が見受けられます。まだまだ気をゆるめないでほしいと思います。自分も相手も感染症にかからないようしっかりと予防を意識し,その場の状況をしっかりと考えた行動をしていくことが重要です。
 「緊張と気のゆるみ」,その度合いは大人でも難しいことですが,学校生活の中で生活,学習のメリハリなどを指導しながら身につけさせたいと考えております。
                                                                                                              柏の葉中学校校長 加藤定浩