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進路コーナー

 3年生が生活している2階の廊下に「進路コーナー」が常設されています。9月も終わりごろになると、チラシやポスターで埋め尽くされてきます。特に目立つのが、私立高校のものです。

 私立高校を第一志望とする生徒はもちろんですが、公立高校が第一志望で私立高校を併願する生徒にとって、これから11月までの取り組みが重要になります。学校ごとに教育課程(行われる授業)や校風の異なる高等学校ですが、私学の場合、違いは顕著です。私学には「建学の理念」があり、どのような理想を掲げて学校を創設したのかを表します。公立学校にも「学校教育目標」はありますが、私学の「建学の理念」は「学校教育目標の上をいくもの」と考えて差し支えありません。

 私立学校はその独自性ゆえに存在価値があります。私立高校が求める生徒は「①建学の理念に賛同し、②学校の方針に従いつつ、③展開される授業を理解する素養を有し、④自己実現のための努力を惜しまない生徒」です

 併願で私立高校を受験する生徒の中には、事前に併願校のことをほとんど知ろうとせず、「推薦の基準を満たしている」「学力的にあっている」というだけで選んでしまう生徒がいます。中には「友達と一緒に受験する」という生徒も・・・・・・この選び方は、とても危険です。選んだ学校の「建学の理念」「校風」に合わないことがあり得るからです。

 この記事を読んだ3年生の皆さん(および保護者の皆様)、まだまだ多くの学校が「見学会」「入試相談会」などを行っています。受験する学校について、どのような学校かしっかり確認してから受験を決めてほしいと思います。