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来し方行く末の重なりし「今」、私たちはどう生きるべきか
本日5校時、3年生のキャリア教育として「Panasonic出前授業」を実施しました。題して「私の行き方発見プログラム」。「行き方」は決して誤字ではありません。Panasonic創業者・松下幸之助氏の著書『私の行き方 考え方』でもこの文字が充てられています。なりたい自分になるために、自分の歩むべき方向を見定め、どのように生きていくのかを考える授業です。
「なりたい自分」を発表するコーナーでは「システムエンジニアになりたい」「料理人になってお客様の笑顔が見たい」「ゲームの制作がしたい」「コスメをつくりたい」など、なりたい自分を具体的に語ることができた生徒たちの発表に称賛の拍手が送られていました。
ところで大人の皆さん、「Panasonic」という会社名、かつては「松下電器」という社名でしたね。「Panasonic」はブランド名。筆者は、今日の授業のスクリーンに「Nationalの電気洗濯機」が映し出されたとき、祖父母の家に同じものがあったことが懐かしく思い出されました。「三種の神器」といえば「電気洗濯機・電気冷蔵庫・白黒テレビ」という時代を御存じの方は、戦後日本の高度経済成長を知り、世界一の経済大国・日本を知る世代の方ですよね。(「白黒テレビ」が「掃除機」だとおっしゃる方は、人生の大先輩です。)
時代は進み、2025年。かつてのことを知らない子どもたち。大人たちは昔をよく知っています。
まだ見ぬ未来を生きゆく子どもたち。大人たちは、いったいいつまで、未来を生きる子どもたちに伴走していられるでしょうか。
今日の授業は、自分の意志で「行き方」を決め、その手で道を切り拓き、その足で力強く歩んでいくために行われた、生徒たちのための授業でした。同時に今日の授業は「過去を知る大人が、未来を生きる子どもたちを支えるために、今、何をすべきか」ということを見つめなおすための時間となっていた気がします。
出前授業にお越しいただいたPanasonicの講師の先生には改めて感謝申し上げたいと存じます。