柏市学校図書館紹介blog

2023年2月の記事一覧

生徒の学びを支える学校図書館 田中中学校

 田中中学校の図書館は、校舎3階の明るく見晴らしのよい場所にあり、読書センター、学習センターとしての役割をもつ「読書室」と、情報センターとして様々な学習活動を支える資料がそろう「図書室」の2部屋があります。1,2年生の教室と同じフロアで、生徒が利用しやすいため、読書だけでなく、学習課題のための本を借りに来る生徒もいます。

 〈読書室の入り口には、朝読書におすすめの本を展示しています。〉

〈読書室の入り口には、朝読書におすすめの本を展示しています。〉

 学習図書委員と清掃担当の生徒によって、日常的に書架整備や館内清掃がおこなわれており、気持ち良く読書できる空間となっています。

 

〈新着本展示会には多くの生徒が来館しました。〉

 

 

 〈廊下には、学習図書委員のおすすめ本の紹介や読書通帳のイラスト応募作品など、本に関わる掲示物が常時展示してあります。〉

 

  今年度貸し出し1位は、田中スタンダード本の『カラフル』(森 絵都 著 文藝春秋)です。田中中学校区では、小中連携読書活動に取り組んでおり、多くの児童、生徒が朝読書などの時間を使って、田中中学校区の推薦図書である田中スタンダード本を読んでいます。今年度は、学習図書委員が「本の面白さや読書の楽しさに気づき、読書の習慣を身につけよう」という目標を掲げ、学校図書館の本を使った、朝読書全校一斉ブックトークに取り組むなど、積極的な読書推進活動が主体的に行われています。

 

〈朝読書の時間に、班ごとにブックトークを行いました。〉

 

 また、主体的で深い学びを実現するために、全学年、様々な教科で積極的に本とインターネットを使用した授業も行われています。オンライン百科事典(Sagasokka!)を効果的に使用することで、多岐にわたる資料から、学習活動に役立つ適切な情報を見つけ出し、学習に役立てることができました。

 

〈本とインターネットを使用し、SDGsについて調べ、意見文を書きました。〉

 

 これからも、学校生活におけるすべての活動を支える図書館として、田中中学校図書館は生徒とともに進化し続けていきます。

第3回 司書教諭・学校図書館指導員合同研修

 1月30日(月)、第3回 司書教諭・学校図書館指導員合同研修会が、Teams(Web)で実施されました。

 今年度も柏市学校図書館は、『学校図書館活用実践記録』を作成しました。市内各学校図書館の紹介、および学校図書館活用授業の記録をまとめたもので、今回のWeb研修でも実践報告の資料として使用しました。

 そして『子ども司書講座「こんな図書館あったらいいな」』も完成しました。柏市立図書館とともに取り組んでいる「柏市子ども司書養成講座」を受講した児童の、アイデアいっぱいのレポート「あったらいいな こんな図書館 本」を冊子にしました。

★著作権研修
 柏市学校図書館コーディネーターの笹間ひろみ先生より、「学校図書館における著作権」について御指導をいただきました。
 著作権の研修は、一昨年、昨年度に続き三回目になります。今までの研修を踏まえて、「改正著作権法第35条」・「SARTRAS (授業目的公衆送信補償金等管理協会)」など、著作権に関する制度について確認しました。
 続けて、学校における著作権の具体的な事例について、クイズ形式で考えました。

 司書教諭と学校図書館指導員で話し合い、チャットで回答する双方向の研修は、著作権の理解が深まりました。

 

★中学校区での実践報告
 中学校区ごとのチャネルグループに分かれ、自校の学校図書館活用の実践報告をしました。授業実践だけでなく、地域の課題や小中学校の連携について意見交換をする貴重な時間になりました。
 その後、チャネルを移動して4つの地区(北部・中部・南部・東部)ごとに交流し、成果と課題を共有しました。

 

 今年度の柏市学校図書館は「本とICT(インターネット資料)の併用」を重点に掲げています。学習・情報センターとしての学校図書館活用がさらに進んでいくよう、研修で学んだことを学校に広げていきます。