校長雑感ブログ

4月4日(火)新年度に向けての会議や準備

〇正門前の通りは、桜の花が散り始め、新緑の若い葉が勢いを増しています。校内に入ると、グラウンドやテニスコート、武道場や体育館では、各部活動が来週からの大会に備えた練習に余念がありません。自分の好きなことを精一杯やっている若者の姿に、頼もしさを感じます。学年初め休業も明日までですので、そろそろ規則正しい生活に戻す意識をもっていることでしょう。

〇今年度からは、教育委員会事務局が「柏市小中学校管理規則」という柏市の条例を改正し、昨年度は4月5日だった1学期始業式を1日ずらして4月6日にしてくれましたので、準備の日程に少し余裕があります。ただ実質は3日間しかありませんので、職員は会議や新年度の準備に取り組んでいますが、昼休み以外はゆっくりとしいる職員はいません。

〇教員には、授業担当や学級担任などの役割に加え、学校全体を運営する係り分担(校務分掌と呼んでいます)を割り当てています。このことは「学校全体を支えている」という意識を醸成し、一つの組織として仕事をしていくことにつながります。下記が一例です。

 ・教務部(年間計画、月計画、週計画、学校行事、教科経営、日課表など)

 ・研究部(校内授業研修計画、各年代に必要な研修の推進など)

 ・生徒指導部(生徒の生活のきまり、一日の生活の流れ、生徒へ寄り添った支援など)

 ・管理部(施設管理、環境美化、備品管理など)

 ・庶務部(教科書管理、学籍管理、各種会計、各種証明など)

(会議やパソコンを使った準備の様子)

〇脳神経解剖学の世界的権威であり、第16代京都大学総長を務められた平澤興教授(明治33年新潟県生まれ、平成元年京都市で没)は、いろいろな名言を残しています。例えば、「人間には無限の可能性がある」や「人間には140億個の神経細胞があるが、それを全部使い切ったものは一人もいない」などは、医学者としての見地からの言葉でしょう。また「人生はニコニコ顔の命がけ」や「生きるとは燃ゆる事なり いざやいざ 進まん この道 我が燃ゆる道」などは「生きる」ことに関しても、深い洞察を与えてくれます。

〇この平澤氏が、教育(家庭教育を含む)についても次のような見解を示しています。

【家庭教育の基本】

どんなに立派なことを言っても、その生活の中に、何の夢もなく、だらしのない生活の中では、とても子どもには勉強しようなどという気持ちは起こらないでしょう。

【教育とは火をつけることだ】

教育とは、火をつけて燃やすことだ。教えを受けるとは、燃やされることであり、火をつけられることです。

〇私自身も家庭では3人の子育てをしてきましたが、次の5か条の最初の2つは、「果たして自分はどこまで出来ていただろうか?」と今でも時々振り返っています。

【人生信条】

1 親は、まず、暮らしを誠実に

2 子どもには、楽しい勉強を

3 勉強は、習慣づくり

4 習慣づくりは、人づくり

5 人づくりは、人生づくり

須藤昌英