創立79年目 学び成長し続ける富勢中
文字
背景
行間
3月17日(月)三学期制から二期制への移行について
〇4月からの令和7年度の年間計画もほぼ固まりつつあります。その中で先月も少し書きましたが、従来からの一番の変更点が、「二期制(前期・後期)」への移行です。簡単に言えば、これまで1年間を一・二・三学期の3区分としてきたものを、2区分にするということです。
〇具体的には7月の一学期終業式がなくなり、夏季休業の前日まで授業を行い、授業時数を確保します。そして10月の初旬までを前期とし、前期の終業式を行います。その週末は祝日も含めた3連休になります。翌週からは後期となりますが、同様に12月の二学期終業式がなくなり、冬季休業の前日まで授業を行い、3月は年度の修了式で一年間をしめくくります。
〇そのことから定期テストの時期が変更され、通知表も年二回となります。もちろんこのことは生徒にはあらかじめ周知します。また各教科では今まで以上に単元テストや小テストを細かく実施し、生徒の学びの定着を測ることを検討しています。またその他学校行事も少しずつ時期がずれたりします。
〇授業時間の確保の観点から柏市の中学校でもこの二期制が増えており、本校でもこの数年間、検討を重ねてきました。その上で2年後の創立80周年を見据え、この4月から変更することとしました。
〇今から40年くらい昔の昭和時代は、土曜日に3~4時間授業があるのが一般的でした。私も20歳代の頃は、土曜日の午前中は授業を行い、弁当を食べた後の午後は部活動の指導をしていました。
〇その後社会全体の週休2日の流れを受けて、公立の小中学校にも徐々に土曜日休みが浸透してきました。2002年度から完全週休2日制になった結果、年間の総授業時間数が40日間ほど減少し、それにともなって授業数の不足や学校行事の大幅な取りやめなど、さまざまな課題が表面化しました。
〇それを受けて、2003年に中央教育審議会が教育課程の適切な実施と課題を解決するために提唱したのが二学期制の導入です。そうした経緯によって、授業時間を確保するために二学期制を導入する学校が増加しました。
〇二学期制にすると、先ほどのような変化がありますが、特に「総合的な学習」は継続的な学習が必要とされており、その授業時間を確保しやすくなります。また三学期制の場合は三学期が他の学期よりも短く、継続した学習が難しいことが課題でした。二学期制にすることで問題解決型の継続した学習がおこないやすくなります。
〇ただ特に来年に高校受験を控えた中学3年生は、これまでと違うスケジュールとなりますので、夏休み中の三者面談等で困ったことがないか確認したり、学習へのモチベーションが下がらないように指導したりしていきます。
須藤昌英