校長雑感ブログ

1月9日(火)第3学期始業式

〇令和六年「甲(きのえ)辰(たつ)」になりました。本年もよろしくお願いいたします。

〇元旦は穏やかなお正月と思いきや、能登半島で大きな地震が発生しました。なかにはご親戚や知り合いの方が被害に遭われている人もいると思います。お見舞い申し上げます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、捜索中の方々が一刻もはやく見つかりますようにと願っています。また現地の気温は厳しいので、避難生活をされている方々の健康が保たれますように。

〇私は当日、生徒の安全や3年生の受験が無事に終わりますようにと、布施弁財天(紅龍山東海寺)に参拝し、帰宅するために車に乗った瞬間に揺れを感じました。気象庁の発表では、震度7(M7.6)、輪島地方で最大4m近く動く変動があったそうです。13年前の東日本大震災や29年前の阪神淡路大震災を思い出しました。

〇本日から3学期が始まります。約半月ぶりに正門で生徒が登校する様子を見ていましたが、多くの生徒が大きな声で挨拶をしてくれました。始業式では、「確かに勉強や受験などは大変ですが、幸いに災害にあっていないからこそできるのであり、『~しなければならない』と思うか『~することができてありがたい』と思うかでは、雲泥の差がありますね」と話しました。

〇一方で今日から高校入試がスタートしています。都道府県によって私立高等学校の日程がほぼ決まっており、茨城県から始まり、千葉県、東京都、埼玉県と続きます。私立高等学校はその学校独自の入試を行いますので、大別すると「一般入試」「推薦入試(単願・併願)」ですが、その他日程も「A日程」「B日程」などと、入試の機会をAとBに分けることで受ける回数が増るようにしている学校もあります。また私立高等学校は公立高等学校と違い、発表している「募集定員」よりも多くの「合格者」を出します。理由としてはやはり学校を経営するという面がありますので、もしその後に入試のある公立高等学校へ多くの生徒が流れてしまうと、募集定員を下回る可能性があり、それを避けるためです。

〇千葉県公立高等学校は2月6日~8日の「出願」、2月14日~15日の「志願(希望)変更」、2月20日~21日の「学力検査等」、3月4日の「発表」と続きます。ただし私立高等学校と違うのは、先ほど書いたように「1回しか受けられない」「募集定員数通りしか合格者を出さない」ことです。

〇その為1回に限り、まず出願確定した後にネットや翌朝の新聞に掲載される「志願倍率」を見て、最初に志望した高等学校への願書を引き下げ、新たな高等学校へ出願することができます。ただしこれは無暗に行うと返って生徒本人に心の動揺が残ることもありますので、慎重に行わなければなりません。

〇上記の4つ「出願」「変更」「学検」「発表」とも基本的には、生徒自身が志望校に行くことになりますので、担任からは必ず事前に行き方を調べたり、実際に足を運ぶように指導したりしています。ただ2月ですので、過去には入試日に雪が降り、交通手段がストップしたり開始時間が遅れたりしたこともありました。最悪の状態も想定し、どうやって入試会場までいくかは複数の案をもっていた方が良いと思います。現在3年生は体調管理と試験準備の両方に気を使っていますので、学校としては無事に終わるようにサポートしていきます。

〇3学期は全校生徒で集うのは、3月1日の生徒会主催「3年生を送る会」のみで、3月8日の「第77回卒業証書授与式」で3年生は巣立っていきます。災害もそうですが、インフルエンザやコロナ等の感染症も大きく広がらないように祈っています。

須藤昌英