校長雑感ブログ

7月11日(火)電子版新聞を使った「情報の扱い方」の学習

〇昨日の「対話型生成AIを使った学習の可能性」では、現在急速な進歩を遂げている「ChatGPT」などを、教育活動に取り入れていく場合の留意点などを書きました。そして同じ「情報を活用する力の育成」に役立つものとして、従来の新聞(全国紙)を使った学びもあります。

〇少し前の文部科学省のデータでは、「新聞をまったく読まない」という中学生3年生が約7割程度いるという結果でした。また最近ですと、新聞を定期購読している家庭の割合も6割以下と徐々に低くなっています(過去15年間で30ポイント以上低下)。

〇新聞は各面の見出しをサッと見渡すだけでも、社会で起こっていることが大まかにつかめるという利点があります。読めば読むほど、世の中は複雑で簡単には理解できないことに気づきます。新聞を読むという一見非効率に見える時間も、少しずつ自分の引き出しを増やしじっくりと深く考えてみる機会になるととらえると、前述のまったく新聞を読まないことのもったいなさを感じます。

〇現在の学習指導要領でも、「新聞を活用した学習」が明記され、国語の授業の一部では、新聞の記事を使った教材も使用しています。本校では全国紙(読売新聞)と地方紙(千葉日報)の朝刊に加え、中高生新聞(朝日新聞)を定期購読しています。全国紙と中高生新聞は、図書室でいつでも生徒は閲覧できます。

〇加えて本校では2学期から、「朝日中高生新聞デジタルfor school」(中高生新聞の電子版で、手元のタブレットで閲覧できる)を活用して、情報化社会である現代において、膨大な情報の中から必要な情報を取捨選択することや、情報同士の関係を捉え、自分の発信したいことを表現する力の育成に取り組むことを計画中です。

〇そもそも新聞は、教科書レベルの正確な言葉が使われ、記事は記者による取材の裏付け(事実確認)があり、信頼感が高いです。また電子版は、興味ある記事を選んだり関連記事のスクラップが容易だったりする点に大きなメリットがあります。そのことによりどんなキーワードで、どの記事とどの記事が関連付けられているか見ることができるようになります。

〇どの学年でどんな取り組みかなどの詳細は検討中ですが、12月には新聞記者を学校に招聘し、新聞の歴史や社会的な意義、他のインターネットニュースとの違いなどを、全校生徒に講演してもらう予定です。この学習を通して生徒たちに、「生きた教材」である新聞を身近に感じ、多くの気づきを発見してもらいたいと思います。

須藤昌英