創立79年目 学び成長し続ける富勢中
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2月12日(水)社会に対して個人ができる小さな貢献
〇昨日の午後、柏献血センター(柏駅東口徒歩2分)で400mlの献血をしてきました。1回で400mlをすると、最低でも12週以上は間隔をあけないと次の献血はできませんので、多くても年間3回が限度です。終わってから次の予約は5月6日としました。
〇私は成人過ぎくらいから気が向いたら程度で献血をしていましたが、定期的にするようになったのは、今から17年くらい前、勤務していた小学校の児童がある病気で緊急で多くの献血が必要となり、学校職員や保護者に献血の協力依頼があったのがきっかけです。
〇当時私は残念ながら事前の血液検査で必要な血の条件が合わなかったので、献血できませんでしたが、多くの人が自ら申し出ていました。そのことであらためて世の中には血を必要としている人が身近にいることを再認識しました。
〇以前は予約していても忙しいと忘れてしまうこともありましたが、最近はスマホで献血日を予約したり丁寧に前日と当日に予約内容を教えてくれたりするので、忘れることはありません。ただあと1年で紙の献血手帳も発行されなり、その後はアプリだけになるそうです。デジタルは便利ですが、少しさびしい気もします。
〇日本赤十字社のHP をみてみると、
「国内には、輸血を必要とする人が年間約100万人いると言われ、集められた血液の80%以上は、がんや白血病、再生不良性貧血などの病気と闘う人のために使われています。血液は人間の生命を維持するために必要な成分であり、体から一定量が失われると命に関わります。また、血液の持つ機能が正常に働かなくなると病気になったりします。このような患者さんを救うために輸血が必要となるのです。しかし、科学が進歩した現代でも血液は人工的に造ることができません。また、血液は生きた細胞であるため、長期間保存することができませ。患者さんに安定的に血液を届けるために、健康な皆さんの献血へのご協力が毎日たくさん必要なのです。病気やけがで輸血が必要となってしまうことは、皆さんが思っている以上に身近におこることです。輸血によって命をつなぐ人がいます・・・輸血によって笑顔を取り戻す人がいます・・・このような病気やけがと闘う人たちを救えるのは、献血ができる健康な皆さんだけなのです。」とあります。
〇特に、「科学が進歩した現代でも血液は人工的に造ることができません。」というところがいつも心に残っています。ここまで科学が発達すると人間はなんでもできるというような錯覚に陥りがちですが、これを読むたびに「まだ不思議なことだらけだな・・」と感じます。
〇200ml献血は、男女ともに満16歳以上からできますので、中学校3年生もはやければ今年から可能になります。また血漿(けっしょう)や血小板だけを取り出す成分献血という選択肢もあります。最初は少し怖いかもしれませんが、チャンスがあったら一回チャレンジしてもらいたいです。
〇少し前までの新型コロナの影響で、以前よりも10代~20代前半の献血ご協力者が激減していました。その解消の手立てとして、「善意などの社会規範に頼るのではなく、献血者に何らかの報酬を支払うことはできないのか」という議論もかつてはあったと聞きます。確かにそうなると協力者は増えるかもしれませんが、「血を売る」のようなマイナスのイメージが広がったりする可能性も否めません。難しい判断です。
〇献血者には、一般企業(飲料物、製菓、製紙、洗剤、医療、電機などの会社)からの寄付による品物が献血後に配付されています。私も待合室で好きな飲み物や菓子を無料で飲食させてもらったり、帰る時にはウエットティッシュ、マスク、消毒液、歯磨材、食器用洗剤などの実用品をもらったりしています。これは企業が社会貢献として献血をバックアップしてくれているということです。
〇正月に「はたらく細胞」という映画を観て、あらためて血液の重要性が腑に落ちましたので、今回は今までよりも充実感?があった気がします。献血の年齢制限は69歳までとなっています。私のできる個人的な社会貢献として、年間3回としてもあと7年で20回程度しかできません。そのためにも健康を維持していこうと思います。
須藤昌英
【柏献血センターの待合室】