校長雑感ブログ

6月14日(金)1学年技術科「木工制作」

〇この時期の技術室やその廊下には、いつも木材の香りが漂っています。木の香りは精神を落ち着ける作用もありますので、その影響もあり、生徒たちは淡々と自分の作業に取り組んでいます。

〇技術科では、材料と加工の技術の見方・考え方を働かせた実践的・体験的な活動を通して、生活や社会で利用されている材料と加工の技術についての基礎的な理解を図り、それらに係る技能を身に付け、材料と加工の技術と生活や社会、環境との関わりについて理解を深めることをねらいとしています。

〇また加えて生活や社会の中から材料と加工の技術に関わる問題を見いだして課題を設定し解決する力、よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けて、適切かつ誠実に材料と加工の技術を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成することも重要視しています。

〇日本人の歴史と文化は、木材を利用してきた歴史と文化と言っても過言ではありません。縄文時代、弥生時代から現代に至るまで、木は様々なかたちで私たちの生活に関わってきました。生活の基盤となる住宅、生活道具、工芸品など、それぞれの時代の生活文化や生活様式を代表するものの多くが木製だったことで、我々にも大変馴染みの深いものです。

〇同じキットを使いますが、制作するものは14種類から生徒が自分で選んでいます。完成までの過程をたどりながら、身近な木工品にも関心が広がるとよいと感じています。

須藤昌英