校長雑感ブログ

9月2日(金)確認テスト(3学年)

〇本校では各学年とも、授業での理解度・定着度を判定する目的で、定期テスト(1学期1回、2学期2回、3学期1回:計4回)を行っています。これは、約2か月間ほどの授業内容から出題範囲が示され、生徒はその範囲で授業の復習等を行った上で、テストに臨んでいます。

〇以前にも書きましたが、東京大学池谷教授はその著書の中で、「人の脳の海馬は、『短期記憶から長期記憶』へと情報をつなげる中期記憶を担っています。海馬に入ってきた情報が溜まっている期間は、情報の種類によって異なりますが、短いと1か月程度です。海馬は情報を1か月かけて整理整頓し、『何が本当に必要な情報なのか』を選定しています。」と書いていますが、やはり1~2ヶ月間で習ったことをきちんと復習し、「いつでも使える知識」にしておくことが必要です。

〇一方で、高等学校入試はその「出題範囲が中学校3年間」と広く、上記の定期テストと同様な対策では追いつかない場合が多いです。3年生はこの夏季休業あたりから徐々に計画的に1・2年生の復習を行っています。じっくりと自分のペースで取り組んでほしいのですが、今日で4回目になる「確認テスト」もほぼ7~8割程度が1・2年生の復習問題です。朝から、国語・数学・理科・社会・英語の順で、各自精一杯取り組んでいます。

〇もちろん結果が出ると、「出来た」「出来なかった」と一喜一憂することもありますが、このテストの本当の目的は、自分の復習が足りない部分が明確になったり、それをもとに復習計画の見直しをしていったりすることです。また過去2年間の復習をすることで、それが3年次の授業にもいきてくることは間違いありません。

須藤昌英