校長雑感ブログ

2月14日(火)社会とのつながり(小さな貢献)

〇12日の日曜日、柏駅近くの献血センターで400mlの献血をしてきました。1回で400mlをすると、最低でも12週以上は間隔をあけないと次の献血はできませんので、多くても年間3回が限度です。終わってから次の予約は5月7日としました。

〇私は20歳くらいから不定期(気が向いたら程度)に献血をしていましたが、それが定期的にするようになったのは、今から15年くらい前、勤務していた小学校の児童がある病気で緊急で多くの献血が必要となり、職員や保護者に協力依頼があったのがきっかけです。私は残念ながら血の条件が合わなかったので、その時は献血できませんでしたが、世の中には血を必要としている人が身近にいることを再認識したわけです。

〇日本赤十字社のHP をみてみると、「国内には、輸血を必要とする人が年間約100万人いると言われ、集められた血液の80%以上は、がんや白血病、再生不良性貧血などの病気と闘う人のために使われています。血液は人間の生命を維持するために必要な成分であり、体から一定量が失われると命に関わります。また、血液の持つ機能が正常に働かなくなると病気になったりします。このような患者さんを救うために輸血が必要となるのです。しかし、科学が進歩した現代でも血液は人工的に造ることができません。また、血液は生きた細胞であるため、長期間保存することができませ。患者さんに安定的に血液を届けるために、健康な皆さんの献血へのご協力が毎日たくさん必要なのです。病気やけがで輸血が必要となってしまうことは、皆さんが思っている以上に身近におこることです。輸血によって命をつなぐ人がいます・・・輸血によって笑顔を取り戻す人がいます・・・このような病気やけがと闘う人たちを救えるのは、献血ができる健康な皆さんだけなのです。」とあります。

〇特に、「科学が進歩した現代でも血液は人工的に造ることができません。」というところがいつも心に残っています。ここまで科学が発達すると「人間はなんでもできるというような錯覚」に陥りがちですが、これを読むたびにとんでもない間違いだと感じます。

〇200ml献血は、男女ともに満16歳以上からできますので、中学校3年生も今年から可能になります。最初は少し怖いかもしれませんが、チャンスがあったらチャレンジしてもらいたいです。しかし今、新型コロナの影響で10代~20代前半の献血ご協力者が激減しているそうです。具体的には、東京都内の昨年の9月中だけで、必要な献血人数に対し、献血協力者が2300人も下回り、緊急事態になっているのだそうです。

〇ではその解消の手立てとして、「善意などの社会規範に頼るのではなく、献血者に何らかの報酬を支払うことはできないのか」という議論もかつてはあったと聞きます。確かにそうなると協力者は増えるかもしれませんが、「血を売る」のようなマイナスのイメージが広がったり、それで生計をたてたりする人が出てくる可能性も否めません。難しい判断です。

〇現在は献血者には、一般企業(飲料物、製菓、製紙、洗剤、医療、電機などの会社)からの寄付による品物が献血後に配付されています。私も待合室で好きな飲み物や菓子を無料で飲食させてもらったり、帰る時にはこれまでですと、ティッシュペーパー、ウエットティッシュ、マスク、消毒液、食器用洗剤などの実用品が多かったですが、最近では回数がある程度になると、モバイルバッテリーやらワイヤレスイヤホンなどもいただくこともあったりました。もちろんそれを目当てにはしていませんが、もらえるのはありがたいですし、それを社会貢献として各企業がバックアップしてくれていることも実感しています。

〇献血の年齢制限は69歳までとなっています。個人的な社会貢献として、年間3回としてもあと10年で30回しかできません。そのためにも健康を維持していこうと思います。

須藤昌英