校長雑感ブログ

5月3日(火)主体性をもつ

〇コロナ対策の一つとして、この2年以上のマスク着用生活が続いていますが、ここにきて専門家の見解も分かれているようです。「しばらくは外すべきではない」「屋外などでは自分から外すべき」「外したくでも人目が気になり難しいことも」など、三者三様の主張があり、それぞれもっともだなと思っています。

〇ウクライナ情勢についても、これまでどこにある国かもロシアとの歴史的背景もまったく知りませんでした。また紛争は終わって欲しいものの、正直どちらの国の言い分にどれだけの正当性があるかも、よくわからないことばかりです。多くのメディアが伝えていることが、どれだけの中立性が保たれているのか?どこかの国の思惑で事実が歪曲されているのではないか?疑問で頭の中がいっぱいです。

〇国民性を表す有名なジョークがあります。「沈み始めた船から、乗客を速やかに脱出させるため、船長が海に飛び込むよう指示する時の言い方が相手の出身国によって違う。米国人には『飛び込めば英雄です』、英国人には『飛び込めば紳士です』、ドイツ人には『飛び込むのが規則です』、イタリア人には『飛び込めば女性にもてます』、フランス人には『飛び込まないでください』、そして日本人には『みんな飛び込んでいますよ』だそうだ。」もちろんジョークですが、それぞれの国民性の特徴をよくあわらしていると思います。

〇「自ら主体性をもつ」ことに関しては、先月の1日に、このブログを始めるに際し、「人間は、例えると紙切れ一枚でも人から持たされて持っていると思うと重たく感じるものです。ところがこれが家族や好きな人の為に持つ荷物となると、どんなに重たい荷物でも軽々と持っていけるのではないでしょうか?そういう面から、この雑感ブログも、「やらされてやる」と苦痛になりがちですが、こちらが「主体性をもってやっていくこと」で、少なくとも苦痛にはならないことをのぞみながら、片意地はらずに続けていきます」と書きました。

〇「同調圧力で仕方なく」や「皆がそうしているから」だけで、マスクを外せない日本人や報道を鵜呑みにする日本人になっていないか?自分も含めた日本人の「奥ゆかしさ」は決して否定するつもりはありませんが、これからの時代を生きていく生徒たちには、自分で考え、他の人と意見を交わした上で、ある程度の根拠をもって判断していこうとする力を身に付けてほしいと願います。

須藤昌英