校長雑感ブログ

4月27日(水)仮説を立ててそれを実証していく力(理科の学習)

〇理科については、先日の18日に「中学生のころの学習は一つのきっかけ」として、45年前の昔、私が中学生で理科の授業で習ったことで、「四季がどうして生まれるか」については、当時「なるほど何にでも根拠はあるのだな」と思ったことを書きましたが、それは第二分野(生命や地球に関する自然の事物・現物を対象)に入ります。もう一つは第1分野(物質やエネルギーに関する自然の事物・現物)があり、生徒も好き嫌いが分かれるようです。

〇理科のある先生に、「どのような気持ちで授業に臨んでいますか」と尋ねたところ、「自然の不思議さとか、面白さとか、そういうものを伝えたい。こういうことを知識として持っていたら、豊かな生活になるということを伝えたい。また、社会に出て、いろいろな人生を送っていく中で、未知の課題が出てきたときに、観察・実験を通して得てきた課題を解決していく能力というのは、そこできっと発揮されるのではないだろうかという期待も持ちながら、授業をしている。」とのことでした。

〇私も理科の学ぶ過程の中に、仮説や予想を立て、自分の問いを追求し、それをみんなに説明したいために、実験・観察をするというところが大切ではないかと思っています。この力は社会に出てからもよく使われるもので、成功しても失敗してもその原因を考え、そこからまた新しいアイデア(仮説)を立てていく・・この繰り返しは、どんな職業でも本質的に同じではないかと思います。

〇いずれにせよ、実験などには安全性の確保が欠かせませんので、特に年間を通して理科室での授業は、理科支援員さんのバックアップを受けて、安全面に最大の配慮をしていきます。

須藤昌英