創立79年目 学び成長し続ける富勢中
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校長雑感ブログ
2月19日(月)千葉県公立高等学校入学者選抜
〇明日と明後日、千葉県立及び柏市立高等学校の学力検査が行われます。今日の給食は「味噌カツ丼」で、勝負事の前の「験担(げんかつぎ)」として縁起のよいメニューを全校生徒で食べ、3年生の合格祈願をします。3年生はさすがに前日ということもあり、今からみんな緊張していると思いますが、無事に自分の力を出し切れるように祈っています。
〇20日(火)国語・数学・英語、21日(水)理科・社会で、今年から解答用紙はマークシート形式になります。学力検査以外の検査については、各高等学校が設定して実施しています、いくつかを紹介します。
・面接(複数の面接官と受検生の個人面接や集団討論など)
・適性検査(作文・小論文を書く、運動・音楽の技能の検査など)
・自己表現(当日にパフォーマンスや実技等を行うなど)
・思考力を問う問題(論理的思考力や表現力などを問う内容)
〇以下の確認事項(時間、持ち物や身だしなみなど)や、「トラブル対応」も指導していますが、ご家庭でも再度お願いします。
【受検票を忘れた】
・あわてずに受付に申し出る(学校名、氏名、受検番号)
・受検票は合格発表の際も必要なので、大切に保管する
【電車やバスを乗り間違えた】
・できるだけ公共交通機関を利用する(感染症対策で車の場合は保護者判断)
・もし間に合いそうになかったら、直接志望校に連絡する
【体調不良(感染の疑い)】
・前日までに判明した場合には、富勢中に連絡する
・当日の場合には、直接志望校に連絡し、その後富勢中にも連絡する
〇千葉県の入学者選抜の歴史をさかのぼると、今から37年前までは、一部の専門学科を除きすべての普通科では、1回のみ(2日間で行う学力検査等)でした。その後当時の文部省の通知で「受験機会については、同じ高等学校においても定員の一部を留保して、入学者選抜を2回にわたって実施するなど、受験生に複数の機会を与える工夫をすることが望ましい」とあったのを受けて、昭和61年度から平成14年度までは、「推薦」と「一般」に分かれ、徐々に募集定員に対する推薦枠を拡大(普通科で最大40%)していきました。
〇さらに平成15年度から22年度は、「推薦」に変わり「特色ある入学選抜」が導入され、生徒の多様な能力・適性等を多元的に評価するようになりました。そしてその理念を継承しつつ、3年前までは、「前期選抜(2月中旬)」と「後期選抜(2月下旬)」の2回行っていました。確かに受験生にとっては2回受けられるという精神的な安堵感や受験パターンを戦略的に構築できるなどのメリットはありました。
〇上記のような入学者選抜の推移をみると、単純に言えば今の制度は40年前に戻っているということですが、中学校の校長としては、いつまでこのような選抜を行うのか・・、志願者はすべて入学させるような制度はいつになったら構築されるのか・・、少なくともそうなるための選抜方法の議論を不断に継続してほしい・・などの疑問や要望があります。
〇過去には2月は雪の影響などで、受検会場に行くことを心配したことがありましたが、今年はそれはないようですので、今日は早く休んで、明日に備えてほしいです。
須藤昌英
【味噌カツ丼 ひじきと切り干し大根のサラダ けんちん汁 不知火 大豆小魚 牛乳】
2月16日(金)卒業アルバム等の掲載内容及びその他学校行事等に係る写真の取り扱いについて
〇近年は通信器具の発達等により、個人情報の管理が厳しくなり、学校でもこれまでと違った対応を求められています。例えば昨年から卒業式や入学式のしおりには、卒業生名簿は掲載をしないことになりました。もちろんこれまでも来賓や保護者等の学校関係者のみに配付してきましたが、もしその方々のお一人が故意ではなくてもそのしおり紛失し、それによって結果的に生徒の名前が関係者以外に拡散されたりすると、最終的には作成した学校の責任になります。学校としては配付したあとのすべての管理状態までは把握できませんので、教育委員会が名簿は掲載しないと決めたのでした。
〇同じ理由で、学校行事の写真や卒業アルバムの権利侵害も法律で規制されています。例えば卒業アルバムの内容の複製等を許可なく行い、業者の著作権を侵害したと認定された場合、著作権法第119条1項~同3項により刑事罰に処され、また民事上では業者に対して、民法709条により不法行為に基づく損害賠償責任を負うことがあります。
〇また児童生徒の無許可による写真の公開は肖像権侵害、個人情報の公開はプライバシー侵害として、その児童生徒に対して,民事上の不法行為に基づく損害賠償責任を負うことがあります。そのため 卒業アルバム及びその他学校行事等の写真について、上記のような権利侵害を防ぐため、学校またはアルバム作成業者が、児童生徒及び保護者に禁止事項をお知らせ、配付する等の注意喚起をする必要があります。
〇学校でも注意してまいりますが、くれぐれも生徒には友達の写真などを勝手にSNS上でアップしたりしないように、ご家庭でお話ししてください。
須藤昌英
2月15日(木)社会とのつながり(小さな貢献)
〇先日の日曜日、柏駅近くの献血センターで400mlの献血をしてきました。1回で400mlをすると、最低でも12週以上は間隔をあけないと次の献血はできませんので、多くても年間3回が限度です。次の予約は5月5日としました。
〇近年の日本赤十字社のホームページには長らく、「献血協力者の深刻な減少が続いています !」と書かれています。血液が不足している事情として、「日本は本格的な少子高齢社会を迎えました。輸血用血液製剤や血漿分画製剤の大半は、高齢者の医療に使われています。輸血を受ける方々の約85%は50歳以上である一方、献血にご協力いただいた方々の年齢層を見ると、約76%が50歳未満、そのうち16~29歳の方は約25%であり、健康的な若い世代の献血が高齢者医療の多くを支えている現状があります。今後、少子高齢社会が進むにつれて、現在のように若年層の献血者が減少している状況が続くと、輸血医療に重大な支障をきたす恐れがあります。」とあります。
〇私は20歳くらいから不定期に時間の余裕があるときのみ献血をしていましたが、定期的にするようになったのは、今から15年くらい前、当時勤務していた小学校の児童がある病気にかかり、緊急で多くの献血が必要となり、職員や保護者に協力依頼があったのがきっかけです。私は残念ながら事前の検査で血の条件が合わなかったので、その時は献血できませんでしたが、世の中には血を必要としている人が身近にいることを再認識したわけです。
〇これだけ科学が進歩した現代でも、血液は人工的に造ることができませんし、血液は生きた細胞であるため、長期間保存することができません。私はこれを知った時、人間はなんでもできるというような錯覚に陥っているのではないか・・と感じました。どれだけお金を積んでも血の一滴も造ることができないのであれば、方法はただ一つしかありません。献血ができる健康を保っている人が、献血の意義に関心をもち、気が向いた時でも良いので、貢献していくことではないでしょうか。
〇200ml献血は、男女ともに満16歳以上からできますので、今の中学校3年生も今年の春以降は可能になります。最初は少し怖い気がするかもしれませんが、それも一つの社会経験です。チャンスがあったらチャレンジしてもらいたいです。
須藤昌英
2月14日(水)令和7年4月に導入する「柏市標準制服」について
〇先週の新入生保護者説明会でも説明しましたが、市内の中学校21校では、現在の各校の既存の制服に新たな選択肢を追加するかたちで、「ブレザータイプ(スラックス&スカート)の柏市標準制服を導入する予定です。ただし上着のブレザーにはエンブレム(胸のワッペン)などはなく、シンプルなデザインのものです。
〇目的は多様性への対応や寒暖差及び衛生面の機能向上、さらには制服のリユースをすすめることがあります。すでに柏市教育委員会が製造業者と協議の上、「生徒モニター」の準備を進めています。これは新年度の1学期に希望する生徒に、新制服の試作サンプルを2着目の制服として無償で貸し出し、その着心地や機能についてのアンケートに回答してもらい、それをもとにさらなる改良を加えていくものです。
〇ただし生徒モニターの募集は学校を介せず、本人やご家庭で直接申し込みのようです。後日案内が来る予定ですが、もし応募者多数の場合は抽選になります。
〇現在の小学校5年生が入学する令和7年度の入学式は、従来の制服と柏市標準制服の生徒が混在していることになります。もしお知り合いで小学校5年生がいる保護者がいれば、お伝えください。この秋以降、どの制服にするのかを各家庭で決める必要が出てきます。
須藤昌英
【昨年の制服展示会のポスターより】
2月13日(火)新入生保護者説明会
〇9日に来年度入学予定の保護者の皆様に向けての説明会を行いました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。疑問点などがありましたら、学校にお問い合わせください。
〇4月からのご入学を職員一同、お待ちしています。
須藤昌英
2月9日(金)災害支援の募金活動
〇「富勢中学校と県立柏高校です。合同で能登半島地震で被害を受けた石川県の皆さんへの支援のための募金を行っています。ご協力をお願いします!」
〇昨日の夕方4時半から6時の間、北柏駅(南口・北口)とマミーマート前で、2校の生徒会役員が一緒に呼びかける元気のいい声が響き渡りました。
〇私も一緒に駅に立って呼びかけましたが、募金をしてくれる方の多くが、「寒い中ご苦労さま、えらいね」などの声掛けと共に、小銭ではなく千円札を入れてくださいました。
〇生徒たちも「ありがとうございました」とますます勇気をもらった様子で、笑顔がいっぱいでした。こういう経験は必ず彼らのこれからの人生にプラスとなることでしょう。
〇終了後のミーティングで、私からは「今回私たちは募金を呼びかける立場で、皆さんも貴重な体験ができました。でももし今後関東地方に大きな災害があれば、今度は支援を受ける立場になることもあります。この経験を学校に戻って、仲間の人たちに伝えてください」と言わせてもらいました。
〇募金の集計は、高校生にお願いしました。後日、全金額を石川県へ送らせていただきます。
須藤昌英
2月8日(木)卒業式まであと1カ月
【保健室前の白梅と武道場前の紅梅】
〇先日の雪とはうって変わり、昨日は日差しが暖かく、過ごしやすい日でした。校庭の梅の花も淡くて良い匂いを漂よわせています。確実に春が足音もたてずに近づいていると感じます。
〇梅は桜とよく比べられますが、梅の方が開花時期がはやく、「寒さを耐え忍んで咲く」というイメージがあります。厳しい状況でも美しく咲くので、つつましくても昔から人々の思いが寄せられてきたのだと思います。事実、平安時代には梅に関する多くの和歌が詠まれました。
〇特に有名なのが、学問の神様と言われる菅原道真(845年~903年:平安時代の公卿・漢学者・文人)が詠んだ
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘るな(春な忘れそ)」です。
〇この和歌は、菅原道真がいいがかりともいえる罪をきせられ、九州の太宰府へ左遷される際、大事にしていた梅の木を前にして心をよせたるように詠んだ作品だと、今から45年前の中学校の国語の時間で習い、当時暗唱して覚えたので、今でも強く印象に残っています。
〇おおよその意訳としては、「春風が吹いたら、お前の匂いを(京から太宰府まで)送っておくれよ、かわいい梅の花。私(主人の菅原道真)がいないからといって、春を忘れてはならないぞ」くらいでしょうか?「東風(こち)」がなぜ春風のことであるのかは、少し調べましたら中国の自然哲学「五行説」からきているそうです。春という季節は、東の方角と関係が深く、同様に「東南西北」が「春夏秋冬」にあたるそうです。
〇菅原道真は天才的な学問の大家で人柄もやさしく、多くの人々から尊敬されていましたが、当時の政権幹部からその名声を疎まれ、あらぬ罪で左遷されました。本人には政治的な意図はなかったとされますが、京の都で学問を究めるという本懐を果たせず、さぞ悔しい思いをしたことでしょう。
〇その大宰府での生活は大変きびしくみじめで、気候や風土が変わったためもあり、最後は体調をこわし、都に残した妻子にも会えず、一説によると西暦903年2月に59才で亡くなったそうです。今から1120年前の2月です。その後、京都では雷が落ちて火災がしきりに起こったり、伝染病がはやったり、よくないことがつづいたので、人々は菅原道真の霊がこのようなたたりをしているのではないかといっておそれたという話も有名です。
〇昨年の修学旅行でも、何クラスかは3日目に、京都の北野天満宮(菅原道真公を御祭神としておまつりする全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社)に受験祈願供養で参拝しています。個人の参拝ですとお守りが多いですが、団体での参拝でしたので、学業成就の札をいただいてきました。
〇卒業式まで残り1カ月。3年生には目の前の受験に立ち向かってもらい、下級生にはそれぞれ進級する心構えをこの時期につくってもらいたいと思います。
須藤昌英
2月7日(水)防寒着あれこれと社会的マナー
【今朝の朝焼けと霧の校庭】
〇今朝はまるで冷凍庫にいるような気温ですが、東の空が明るくて晴天が戻ってくるようです。ただ霧が濃くなっていますので、路面の凍結もあり心配されます。自転車通学者の生徒は、登校の際は特に転倒などに気をつけてもらいたいです。
〇学校関係者の間では、3学期を「行く一月、逃げる二月、去る三月」とよく言います。3学期は気持ち的に多忙で、「あっという間に」4月の新年度を迎えるという気がします。そして2月になると、まさに来月の卒業式や年度を終える修了式が目の前に迫っているのだと落ち着かない気がしてきます。
〇昨日の朝、正門で雪かきを行っていると、いろいろな防寒着を着た生徒が登校してきました。マフラー、手袋、ネックウォーマーももちろんですが、この時期はマスクも一つの防寒着になっているようです。外着としては、部活用のウィンドブレーカー、市販のダウンウエアー、足もとまでのグランドコードなど、様々です。ただ今日の個人ロッカーが大きくないので、教室内での保管ができるものに限られています。
〇手にもった携帯用の使い捨てカイロも有効です。手がかじかんでいると、身体全体まで寒い気がしますので、もっと使ってもいいと思います。ただ生徒には、使用が終わって不要になったら、自宅へ持ち帰って捨てるように指導していますので、もしかしたらそれが面倒?なのかもしれません。以前に勤めた学校では、その使い捨てカイロが教室のゴミ箱に大量に捨てられ、処分に困った経験もありますので、そのような指導も致し方ないこともご理解ください。
〇またマナー面では、自宅に帰る以外は、「防寒着等は玄関で脱いで手にもって建物に入る」のが社会人の常識ですので、現在はそれを生徒に強いてはいませんが、知識として覚えておいても損はないと思います。「大人になって初めて聞いた」ではなく、知っておいて必要な場面(将来の会社訪問や就職面接など)になったら実行すればいいと思います。
〇防寒対策には重ね着が必須であると言われており、調べてみると今は、重ね着をレイヤリングとも言うそうで、「ベース、ミドル、アウター」と分かれており、それぞれ「〇〇レイヤー」ということを初めて知りました。ベースとは要するに、肌に密着する1番下に着る防寒インナー(アンダーウェア)のことで、最近は汗や水蒸気を熱に変えて発熱するものが主流になっていますね。
〇また寒さ対策には、暖かい空気をうまく体の近くでためることも重要で、その状態を羽毛を使った衣類(ダウンのコートやジャケット)が有効のようです。私も以前はジャケットや背広の下にベストを着用していましたが、近年は「インナーダウン」として、薄手のダウンを着始めましたら、暖かいので脱げなくなりました。そのようにアウターの中に着る防寒服のことを、ミドルと呼び、これにより防寒効果はぐーんと上昇し、暖かさを持続することができます。
〇生徒は制服やジャージの下に、カーディガンやセーターを着用しています。ただし色は、白、黒、グレー、ネイビーなどを基調としたものとしています。休日に私用で外へ出かけるのであれば、特別に規制はなくてもいいと思いますが、生徒にとって学校生活は、一応「公用的な場所」ですので、使い分けをすることも学びだと思います。
〇最後のアウターレイヤーは、保温性もそうですが、防水や防風に優れたものが理想ですね。ぴったりフィットするサイズ感よりも、少し余裕があり、空気をたくさん含めるサイズを選ぶことで、より保温力がアップします。
〇よく「フォーマル」と「インフォーマル」と区別しますが、それぞれの場面で服装を適切に切り替えることが、気持ちを切り替える一助にもなります。生徒には、「決まりだから守る」ではなく、「どうして使い分けるのか?」を、自分事として考えてもらいたいです。
須藤昌英
2月6日(火)千葉県立・柏市立公立高等学校入学者選抜にかかる出願
【今朝6時半の校庭の雪景色】
〇昨晩は予想を超える積雪で、歩道もグラウンドも白一色です。お知らせしたように、生徒のみなさんは足元に十分に気をつけて登校してください。
〇今日から3日間(8日は午前中のみ)、千葉県立及び柏市立高等学校の出願手続きがあります。基本的に公立高等学校へ出願できる条件は、「県の内外を問わず、他の公立高等学校を出願していないこと」ですので、入学願書にはそのことを校長が証明する欄があり、私がすべて捺印しています。出願方法は一部のWeb出願を除いては、郵送か直接持参になりますが、本校では生徒本人が受検する高等学校に出向くことにしています。出願をしない3年生については、1時間授業の後、下校となります。
〇出願する高等学校の所在地は、柏市9校、我孫子市2校、鎌ヶ谷市2校、流山市4校、野田市3校、松戸市6校、習志野市1校、千葉市1校と広域になります。朝から出願書類を受け取って、志願先の高等学校へ徒歩や公共交通機関等を使って行きます。雪による交通機関の乱れもありますが、慌てないで行ってもらいたいです。学力検査等の当日の下見を兼ねるねらいもありますので、身なりを整えて礼儀ある態度で行くように、学年職員で指導しています。
〇出願期間が終わる9日の金曜日に、志願倍率が発表されます。その倍率を参考にし、1回に限り、志願の変更の手続きをすることができます(2月14日、15日)。ただしこれは無暗に行うと返って生徒本人に心の動揺(変えることにはチャンスとリスクの両方がある)が残ることもありますので、慎重に行わなければなりません。
〇この2つの手続きが終わったら、あとは20日と21日の学力検査等の当日になります。生徒のみなさんには、「最後は自分のやってきたことを信じて」と言ってあげたい気持ちです。不安を感じない人など一人もいませんので、自分だけが不安だと思わないでほしいと校長面接でも伝えました。私の経験からは、他の学校から出願した人はみな「自分よりも出来そう」などに見えるので、たまたま同じ学校を受検した人は、ライバルというよりは「同志」だと思って、「お互い頑張ろう」くらいの気持ちでいる方が、気が楽になると思います。
〇本番直前にあえてこれまでの生活スタイルを変えるのは好ましいことではありません。気持ちはわかりますが、最後の追い込みとして深夜まで勉強をしようとする生徒が時々いますが、そのことが自分にあっているのか否かと思いあぐんだり、寝不足になったりと精神的・身体的負担がかかります。新しいことを取り入れようとする気持ちをあえて抑えて、今までの生活リズムを貫いていった方が良いと思います。
〇伝統的に中学校の教員には、『十五(歳)の春は泣かせない』いう言葉が伝わってきています。義務教育9年間を終え、新たな進路先を自分で選ぼうとしている3年生。合否の結果は我々にはどうすることもできませんが、本人が努力してきた力を精一杯出し切れるように祈るしかありません。
須藤昌英
2月5日(月)節分と立春
〇3日の節分と昨日の立春を過ぎて、いよいよ春が近づくと思いますが、今日の午後から雪の予報も出ています。
〇立春の他にも立夏、立秋、立冬の前の日はすべて「節分」の日ですので、本来「節分」は年4回あります。その中でも春は新年の始まりでもあることや希望をもつという意味合いから、一説によると室町時代以降、特に春の節分が重視されるようになり、一般的に「節分」というと立春の前日を指すようになったそうです。
〇「節分」とは「季節を分ける」という意味ですので、昨日からは「新年(初春)」となることから、3日は太陽暦のカレンダーにおける大晦日にあたるそうです。この時期には中国などで、「春節」としてお祝いを盛大にするのをニュースでよく見かけます。
〇新年を迎えるにあたり、鬼を退治するために豆が使用されますが、一説によると、「魔(ま)を滅(めっ)する」という語呂合わせから「まめ」をまくようになったようです。また日常でも「まめによく動く」などで使われるように、「まめ」という言葉には「体が丈夫で気が利く」という意味もあり、節分に使われる豆は「福豆」と呼ばれ縁起が良いものとされています。千葉県などは特産の殻付きの落花生を使うところもあると聞いたことがあります。
〇ではその鬼とは何を象徴しているのでしょうか?よく言われるのが、自分の心の汚い部分や弱い部分です。自分だけが得をしようとしたり、相手を貶めたり意地悪をしたりする人は、あらためることも必要でしょう。ただそれに自分でも気が付いていない場合も多いので、少なくとも人に指摘されたら、「素直」に自分を振り返ってみることだと思います。これは子どもたちへの戒めとしてではなく、私たち大人の心に棲みつく鬼ともどう向き合うかが問われています。
〇誰しも「心の弱さ」はありますので、それから目をそらさずに、気づいたことはためらわずに、自分に取り入れていくことが「学び続ける」ことだと思います。自分の行動面で、普段からだらだら過ごしたり、なまけ心に勝てなかったりすることなども一つの鬼と捉えられるかもしれません。いずれにせよ自分を制御(コントロール)できるか否か、生涯の課題とも言えます。
〇「豆まきの時には一般的に「鬼は外、福は内」と言いながら豆を投げますが、これはご存じの通り、鬼(厄や邪気)は家の外へ、福(幸運や福の神)は家の中へどうぞ、という意味が込められています。私も子どもの頃は単純な構図でわかりやすかったですが、中学生くらいになると、「そんなに都合よく悪いものは遠ざけ、良いものだけ近くにもってくるなんて、横着だ」などの考えも出てきたり、さらに大人になると、ありのままの自分を受けとめて「福は内!鬼も内!」の方がしっくりくるようになりました。年齢によって変化があるものです。
〇先週の給食には節分にちなんで、鰯のフライと入り大豆がメニューにありました。昔は家庭でも鰯の頭を焼いて柊の枝で刺した「柊鰯(ひいらぎいわし)」を家の玄関などに飾る風習があった記憶があります。鬼が家に入ろうとした時に、鰯を焼いた強烈な臭いで驚かせ、柊の棘で鬼を刺し追い払うための魔除けの儀式だと親から教わりました。また年齢の数だけ豆を食べることも、大豆は良質なたんぱく質ですから身体に良いとわかっていても、さすがに私も数え歳の62個は食べられませんでした。
〇雪が積もって、生徒たちの登下校に影響が出ないことを祈っています。
須藤昌英