校長雑感ブログ

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5月7日(火)連休明けの観察と最優先の熱中症対策

〇ゴールデンウィークが終わり、また本日から通常の学校生活が再開しました。昨晩から今朝にかけてのお子様の様子はいかがでしたでしょうか?大人でさえ気持ちを切り替えるのが難しいですので、生徒たちも登校するにあたって様々な気持ちや葛藤があったかと思います。

〇今朝も正門で交通安全指導をしていると、富勢小の3年生が泣きながら歩いていました。声をかけると、すぐ手前まで母親と一緒に歩いてきましたが、急に不安になり足取りが重くなったそうです。富勢小の教頭先生に正門まで迎えにきてもらい、引き渡しました。おそらく中学生も大半が同じような心境でいると思います。

〇この時期にはよく「五月病」という言葉が聞かれます。主な症状としては、無気力・不安感・焦燥感などがあげられ、病名でいうと「適応障害」と診断されます。似ている症状に「うつ状態」がありますが、「うつ状態(病)」が、原因不明のストレス要因によって発症することがあるのに対して、適応障害は、生活・職場環境などの外的なストレス要因で発症します。

〇今週は学校でも生徒たちの様子をいつもより細かく観察しますが、ご家庭でもお気づきの点がありましたら、担任等にご相談ください

【連休明けの朝の教室風景】

〇連休中には最高気温が30℃を超える真夏日となる地域もあり、湿度が低ければ日陰では快適ですが、これからますます蒸し暑く不快な日が多くなると思います。昨年の猛暑を思い返すと、普通に生活しているだけでも大変です。大人でも体調管理が難しい時期ですので、服装の最適化(長袖などはさける)、帽子の着用(日傘の有効性も)、水筒持参(冷水、スポーツドリンクや麦茶などでミネラル分)、睡眠時間の確保(夜更かしをさける)などをご家庭で指導してください。

〇特に「熱中症」は、即いのちの危険にかかわります。本格的な暑さを迎える前に、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」をすることが大切です。「暑熱順化」ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。

〇暑熱順化には個人差もありますが、数日から二週間程度かかるそうです。また、一度暑熱順化ができていても、数日暑さから離れると暑熱順化の効果は薄れてしまうようなので、常に意識の継続が必要です。

須藤昌英