げんきいっぱい高田っ子

高田小人権集会

 12月7日(木)に高田小人権集会が開かれました。

講師は校長先生です。低学年と高学年に分かれて全校みんなで人権について考えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人権集会は毎年人権週間のある12月に行い,今回で3年目の開催です。今回は,保護者の方々やコミュニティスクール委員の方々も参観してくださいました。

まず初めに,ニューヨークの国連本部にある絵を紹介されました。いろいろな肌の色,いろいろな民族,いろいろな宗教,いろいろな年齢,男の人女の人など,様々な背景を持った人たちが真剣な表情で祈っている絵です。何を祈っているのでしょう?「平和」でしょうか。「安らかな暮らし」でしょうか。この絵は,『多様性』の『共生』を表し,「自分がしてほしいことを他の人にしなさい」という,世界共通の「教え」の意味が込められています。「違いはあってもみんな平和を望み,人に思いやりを持ち,共に生きよう」というメッセージです。

「人権とは,全ての人が生まれたときから持っている『自分らしく生きる権利』で,『そのままの自分でいいんだ』ということ。人権を守るためには,差別や偏見をなくしていくことが大切」だと,まず初めに伝えられました。「差別や偏見」とは,相手の「ちがい」を認めずに見下したり,偏った判断による態度を取ったりすることだと知りました。

次に,「みんなとちがうことは,『変なこと』なの?」という問いかけがありました。みんなとちがう肌の色,生まれた国,体型,趣味,特性など,具体的に出しながら考えました。例えば特性や障害なども,見てわかりにくいものは,「いじめや差別」の対象になりやすいことも知りました。

また,「いじり」と称して友だちをからかったり,バカにしたりすることも「いじめ」であることも知りました。やられた人の気持ちになって考えながら,自分たちの行動を振り返りました。

「ジェンダー」については,「社会的な性別」であることを知りました。高田小で取り組んでいるSDGsの目標の中にも「ジェンダー平等」があることは,どの学年でも知っていますね。

「いろいろな性の在り方がある」というところでは,からだの性・こころの性・好きになる性・表現する性の4つの要素があることも知りました。中には体とこころの性が一致しない「トランスジェンダー」である人や同性を好きになる人,好きになる性を持たない人などもいることもわかりました。

また,「男のくせに・女のくせに」「男なんだから・女なんだから」「男の割に・女の割に」と言われることも,私たちの心に,差別や偏見の意識を植え付けていることも知りました。 「人とちがってもいいこと」「よく知らないのに決めつけないこと」「想像力こそ思いやりへの第一歩であること」などたくさん知って感じてもらえる機会でした。

「ちがい」は「まちがい」ではありません。世界にはいろんな人たちがいます。いろんなちがいをみんながお互いに理解していくことがとても大切なことだと子どもたちはこの集会を通して実感してくれたようです。相手に対する思いやりを大事に,これからの学校生活を過ごしていきましょう。

 

「ちがい」は「まちがい」じゃない。 みんなちがってみんないい。

人権集会を通して、子どもたちはこれから、友達や周りの人達のことを正しく知る努力をしていくことの大切さを理解

しました。