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令和5年度 逆井中日記
「論語」に関する講演会
12月20日㈬保護者会全体会に続き講演会を実施しました。講師の竹内喜久雄氏は、文化史家・音楽評論家等の肩書をお持ちの藤心在住の方です。多数の書籍を執筆されており、新聞社から子ども向け現代語訳の「論語」の連載もされています。今回は御近隣にお住まいの御縁でお話を頂くことができました。
お話の内容は、「論語」の中から、「親としての子への関わり方」についてでした。専門的な読み下し等は避けますが、「後から生まれてきた子供の方が新しいことを知っているかもしれないので、若い世代を軽くみてはいけない。」、「子供の言葉についても、どのような考えで言っているのかを、一歩引いて考えてみることが必要です。」等、親としてハッとさせられるような内容でした。
多感な中学生の時期、何かと大変なことがあると思われますが、保護者の皆さんのお力を借りながら、学校と保護者とが同じ方向を向いて子どもたちの成長を支えていければうれしいです。
12月は「いじめ防止啓発月間」です。
11月に柏市教育委員会による「いじめ防止サミットKASHIWA」が行われました。これは柏市内の21中学校の代表者と柏市PTA連絡協議会の代表者、さらに柏市教育委員会の弁護士さん達が参加して実施される、いじめ防止のための意見交換会です。本校からは生徒会長と副会長が代表として参加してくれました。
その報告を給食の時間にパワーポイントの資料を使って行ってくれました。生徒会役員からは、「たとえ相手にわるいところがあっても、いじめはやめましょう。」「いじめられた人のつらい気持ちや悲しい気持ちを考えましょう。」「もし自分がいじめをされたら…と考えてみましょう。」「いじめのない笑顔あふれる逆井中学校を作っていきましょう。」等、いじめ防止のための考えが力強い言葉で語られました。
学校代表でサミットに参加してくれた、生徒会長、副会長、そして今回、昼の放送で、その内容を全校に広めてくれた生徒会役員の皆さんありがとうございました。全校生徒が協力し、いじめ防止に取り組める思いやりあふれる逆井中にしたいですね。
「雑草も花と一緒に育っているね!」
ここ2~3日は、急に冬らしさが戻り寒い日が続いていますが、青空学級の生徒達が寒さにも負けず、花壇の整美をしてくれました。お手伝いに来てくださったのは、十色咲かそう会のお二人です。生徒達と雑草抜きをしながら温かな言葉かけをしてくださいます。元気に繁る雑草を前に、「雑草も花と一緒に育っているね」とは、さすが人生を達観している方々しか発することができないお言葉だと感心させられます。
冬の寒さに負けずきれいな花を咲かせる花々のように、逆井中生達も、元気にすくすくと育って欲しいと思っています。
「やればできる!」
昨日、パラアスリートの山﨑晃裕氏をお招きして講演会を実施しました。1年生対象のこの講演会は「心のバリアフリー教育」のひとつとして、偏見等のバリアーを解消し他者理解を深めるという趣旨で行っています。講師の山﨑氏は、生まれながらにして右手を欠損している、世界パラ陸上や東京パラリンピックの「やり投げ」での入賞経験をお持ちの現役アスリートです。今は順天堂大学職員として働きながら、パリ・パラリンピックへの出場を目指して練習に励んでいるとのことです。
さて、講演会では次のような話を生徒達にしてくださいました。
・右手欠損のため「○○ができない。」ではなく、どうしたらできるのかということを創意工夫してきました。リコーダーも縄跳びもそして高校での硬式野球も、他の子供たちと一緒にやってきました。皆さんも「○○ができない。」ではなく、どうしたら「できる」のかを考えて取り組んで欲しいです。
・やりたいくないことから逃げるのではなく、「やればできる!」と思えば成長できます。苦手なことは、他人の倍取り組んで欲しいです。常に自分と向き合って、困難を超えていくことが重要です。
・いつも支えてくれる周囲の人たちへの感謝の気持ちをもっていて欲しいです。「失敗を恐れず」、「やればできると信じる」ことが大切です。
講演での生徒への語り口調は、身近な存在に感じさせてくれるものであり、あっという間だと感じました。どのエピソードもわかりやすかったのですが、「障害があることは超カッコイイ!」との言葉は特に印象的でした。生徒達も山﨑氏から、たくさんの元気と勇気をもらえたと思います。この講演を機に、生徒達が、また一回り、たくましくなってくれると思います。
山﨑氏が、次のパリ・パラリンピックへの出場権を得て、ご活躍されることをお祈りいたします。
職場体験学習(2日目)
元気に職場体験学習に出かけていく生徒達!(下記内容と上記画像とは関係がありません。)
進学する高校は偏差値の高低で選ぶ、40年位前はそのような時代でした。さらに偏差値の高い大学に入ることがステイタスで、将来どのような仕事に就くかは二の次、そんな仲間が結構いたと記憶しています。
そのような時代から移り変わり、現代は将来を見越し、しっかりとした職業観や勤労観を身に付けさせたいとの思いからキャリア教育が重要視されるようになり、今般の職場体験学習が行われるようになっています。
2学期に実施してきた3年生全生徒との校長面談においては、できる限り将来の方向性について尋ねるようにしました。将来の職業を明確に考えている生徒は20~30%、「数学が好きなのでそれを生かしたい」等のように何となく方向性を考えている生徒が40~50%、残りの10~20%は、「まだ考えていない」という感じです。
さらに、保護者の方と相談したことがあるか否かに関しては、「全く相談したことも話をしたこともない。」と回答した生徒が数名いました。
年頃なので多くは語らないというお子さんもいるかもしれませんが、ぜひとも、親御さんのご経験等を交えながら、共に将来の方向性を考える時間を持っていただきたいと思います。目標が定まってくれば、当然、学習への意欲付にもなりますし、将来の職業にたどり着くための一つの手段として、高校や大学、専門学校等の方向性も決めやすくなります。
職業を明確にするまで話が進まなくとも、将来の方向性について話題にし、会話の回数を重ねることには大きな意味があると考えます。学校で行われている職場体験の時期はそんな話をお子さんとしてみる大きなチャンスです。