サーバー室のとなりから

明治22年高等小学読本の太陽系

   明治22年初版巻6、第35課の「太陽系」をとりあげる。120年以上前の記述だけに興味がわく。惑星を遊星とよんでいるが、水星から海王星までで冥王星は載っていない。100年以上も後に冥王星が惑星から外されることを予期していたわけではないだろうが。

   また、はやぶさ2がめざす小惑星も小遊星として112個あると書かれている。現在小惑星は軌道が確定し番号が付けられたものだけでも30万を超え、それ以外を含めると60万近い数になるという。火星と木星の間にあるだけに、大きなものしか当時は確認できなかったのだろう。

   遊星の周りを回る衛星、この呼び方は衛星で今と変わらない。地球に月、木星に4個、土星に8個などと載っている。天文学の進歩を実感できる35課である。