藤っ子日記(令和5年度)

1月29日の藤心 心を育む道徳の授業

3年生と5年生で道徳の授業展開があり参観しました。3年生の授業は、項目として「規則の尊重・約束やきまり・みんなの使う物」で、教材は【黄色いかさ】を扱いました。この授業では、駅に置いてある黄色いかさを借りた主人公の考えや行動を通して、みんなが使う物を大切にして、人に迷惑をかけない態度を育てることをねらいとしています。

 

場面の様子や人物の心情を考えながら授業が進みます。「〇〇だと思う」「〇〇すればよかったのに」「自分さえよければって」「ぼくのせいだ」など、主人公の気持ちになって、考えや思いを深めていました。みんなが使う物は、どういうふうに扱えばいいのか。しっかりと理解できたようでした。今日の学習で学んだことをふだんの生活で活かしてほしいと思います。子ども達にとって、とても意味ある時間でした。

 

5年生の授業は、項目として「規則の尊重」で、教材は【これって「けんり」?これって「ぎむ」?】を扱いました。この授業では、権利と義務の関係について理解し、集団生活を送る上で自他の権利を尊重し合い、進んで自分の義務を果たそうとする意欲を育てることをねらいとしています。

 

まず、事例をもとに「権利」と「義務」についてみんなで確認します。その後、本題へと入ります。ある人物に焦点をあて、「権利」と「義務」について考えます。そして、自分だったらと立場を決めます。と、ここで迷いがある児童が数名。どうしてなのか全体で話を聞いてみると、クラスの雰囲気が変わり、「なるほど」とさらに考える子もいました。一人一人、考えていることや思いが同じようでも微妙に違っていたり、そういうことも考えられると同調したり、子ども達の発言が広がりを見せ、とても興味深い授業でした。子ども達と先生の一生懸命さが伝わりました。

 

藤心小では、「道徳教育の充実」を今年度の学校経営の重点の1つとして取り組んでいます。「豊かな人間性と社会性を育成する」「学びを生活に活かせるようにする」「自ら考え、判断できる力を育成する」ことをめざしています。週に1回の道徳の時間。これからも大切にしていきたいものです。