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活動の様子(R04年度)

みんなで成長

後期の修了式が段々と近づいてきている三中では、順調に授業も

終わりに近づいているようで、教科担任が熱く語ったり、授業の

1年間の感想を書いたり、1年間の学習を振り返っていたりと、

1年間の総まとめという雰囲気が感じられます。クラスとしての

反省もまとめており、長所だけでなく短所もたくさん上がっています。

残り1週間程度で学級は解体となりますが、各クラスで出た課題

を新たなクラスで共有することが出来れば、自ずと全クラスが

同じことに問題意識を持ち、一致団結した学年へと成長してくれる

のではないでしょうか。

 

スリルと楽しさの融合

昨年に自転車保険への加入が義務化されたり、4月からは自転車に乗って

いる時のヘルメット着用に努力義務が課されたりと、自転車を軽車両として

強く印象付けるルールが増えているように思います。

本日は、生徒達にとっても他人事ではない自転車や交通ルールの勉強のため、

スーパードライバーズ所属のスタントマンの方々による「スケアードストレイト」

を実施しました。最初のスタントは、時速30㎞で自転車に突っ込むという

もので、車にぶつかった自転車の後輪は見事にひしゃげており、いきなり

インパクトの強い映像が飛び出してきました。その後は、実際に人が運転する

自転車が車やバイクと衝突するスタントがいくつも登場し、自転車に乗る機会

のある生徒達にとっては他人事の一言では済まなかったのではないでしょうか?

生徒達をヒヤリとさせるほど危険なスタントをしながらも、事故を起こした数分

後にはコミカルな喋りや動作を交えながらスタントを再開するスタントマンの方々。

そのタフな姿に、事故の恐怖を感じつつも楽しくもある不思議な感覚を覚えさせられ

ました。生徒達もスケアードストレイトの世界にすっかりと引き込まれたようで

事故を再現したスタントの中にあった交通ルール違反を挙げる場面では、見事な

までの洞察力を発揮していました。

 生徒達のために、文字通り体を張った講演をしてくださりありがとうございました。

 

解ってくれる人はいる

「表彰される」というと、何かの大会で上位に食い込むことが必要と

されるイメージがありますが、最近の放送委員会が行っている、クラス

の輝いている人を表彰する「きらびと表彰」では、明確な数字や結果

など関係なしにクラスメートが認めた頑張り屋さんを紹介しています。

やるべきことをしっかりとやっていれば、どんなことでも認めてくれる

温かいクラスが多いことがこの放送から伝わってきます。

みんな良かった

 階段を昇る・返事をする・礼をする・卒業証書を受け取る・階段を下りる

卒業証書授与の一連の流れです。事前に動きに関してのポイントは教えられ

ている生徒達ですが、表情・姿勢・声の大きさ・動く速さなどが少しづつ違い

各々の個性が現れているように見えました。学区と言う区切りで集まった

生徒達なので、色々な個性を持つ子どもがいるのは当然のことかと思います。

そんな、個性がバラバラな生徒達が歌った卒業の歌「絆」「仰げば尊し」は

卒業生たちの心が一つになっているとしか表現できない素晴らしいハーモニー

を奏でていました。学校に来る意義の中には、社会性の習得があるように

思いますが、生徒達の歌声を聞いていると、義務教育の9年間でしっかりと

そういった力を習得していると確信が持てました。これから別々の道を歩ん

でいく卒業生が、新たな仲間とも心を通わして生活を送っていくはずだと、

安心させてくれる卒業式となりました。

これから3中を引っ張っていく現2年生も同じく立派な姿をしていました。

 自分達の出番である送辞の時は勿論ですが、卒業生の姿を見守る時間にも

しっかりとした姿勢で卒業式に臨んでいたと思います。

式の後には3年生と直接話す機会の無かった2年生ですが、部活動という

繫がりがある中学校では、卒業後も部活動によっては3年生と過ごす機会

があるようです。明日にOB戦を控えるサッカー部では、打倒3年生を目指し

1年生も再登校して練習しています。スプリングコンサートを開催予定の

吹奏楽部では、練習の合間に入る顧問の細かい指示を楽譜にしっかりとメモ

に残してより良い演奏を目指していました。憧れの先輩達にカッコいい姿

を見せることが、部活動で繫がる先輩後輩達にとっては最高の激励になる

のではないでしょうか?

 

無償の愛

本日の朝、3年生を出迎えたのは家庭科部が作った「3年生卒業

おめでとう」のメッセージでした。3年3組では、元コンピュータ部

の副部長が部活動で培った技術を活かして編集した「クラスの思い出

をまとめた動画」を視聴して盛り上がっています。他学年が一緒の

クラスで生活する菜の花学級では、3年生と過ごす残り少ない時間

を楽しんでおり、卒業生から後輩へと応援メッセージを贈っています。

 生徒の持つ力が多くの仲間達を笑顔にさせるという、なんとも素敵

な光景が校内の色々なところで見ることが出来ました。どの作品も

一朝一夕には完成しない素晴らしいものばかりで、生徒達が誰かを

喜ばすために陰ながら努力していたことが伝わってきます。

 明日の卒業式に出席することは叶わない1年生も、午後の式場準備

の時間には普段は掃除しないような場所までピカピカにしていました。

教室装飾の係の生徒は、3年生のクラスメートに向けたメッセージ

が書かれた黒板を「本当に消していいんですか?!」と不安になり

ながらも綺麗に飾り付けていました。受付で一瞬目を通すだけの受付

名簿にまで、どうすれば華やかになるか真剣に考え、生徒達が装飾を

施しています。

在校生たちの真心がこもった会場が完成し、後は3年生が立派な姿を

披露してくれるのを待つだけの状態となりました。

楽しそうな1年生

フィンランドについてグループで紹介する1年生の英語の授業

ではパワーポイントや小道具を使ってスピーチに花を添えています。

スピーチの途中には、英語で話している以外の発表者達がおも

むろに机の下へと隠れだし、見るからに「何かが来る」と予感

は出来るのですが、ムーミンのお面を付けておどける姿を目の

当たりにすると思わず笑ってしまうようでした。全員が同じ国

を調べていたので、何が出てくるかの予想はつくにもかかわらず

ここまで盛り上がるのもクラスの雰囲気が良い証拠かと思います。

熟語の構成について考える国語の授業でも、班員のメンバーで

仲良く協力しながら問題を解いていました。解き終わると、我先に

と手を挙げて問題を解き終えたことをアピールする生徒達。

手を挙げた順番を追いきれない教科担任が順番を尋ねると、公平

なセルフジャッジで順番を申告していました。何気ない授業の1コマ

全力かつ真摯な態度で臨む1年生でした

 

気持ちは解る

吹奏楽部の生徒が活動している様子を撮影している際、撮影

されていると気づいた生徒が真っ先にした行動は「マスクを

付ける」ことでした。コロナウイルスが発症してからの3年間

で、マスクをつけることが当たり前となってしまったのを感じ

た瞬間でした。ある種、勇気のいる行動となりつつある素顔を

見せるという行為ですが、卒業式練習をする3年生の中には、

マスクを外して呼名の返事をしている姿がありました。席に

ついている時にはいつの間にかマスクを付けており、メリハリ

の付いたマスクの着脱をしていました。

卒業式練習に参加しだした2年生は、教室で椅子のネジをしっかり

と締めています。卒業式と椅子のネジを締めることに何か関係が

あるのかと思ってしまいますが、式の最中にギシギシと音が鳴らない

ようにする配慮のようです。練習の最中には卒業生起立の声で

うっかり席を立つ姿が見られましたが、 これだけ細かい気配り

が出来る2年生ならば、本番までに簡単に修正してくれることと

思います。

疑惑の芸術?②

凄すぎて本当にルールを守って作っているのか確認できない芸術

シリーズ第2弾は「1年生が作った迷路」です。(第1弾は2月

3日の記事です

迷路としての難しさを保ちつつ、美しい模様や物をかたどるには

一体どれだけの想像力と計画性が必要とされるのでしょうか?

完成させるだけでも難易度の高そうな作品ですが、生徒達は見事

に2つの要素を併せ持つ芸術を生み出していました。

 これだけ高難易度の作品が揃っていると「スタートからゴールまで

繋がっているか確認されないのでは?」という邪念が頭をよぎり

ルールを破ってしまうかもしれません。何個かの作品を確認した

ところ、しっかりと繫がっており、生徒達の人間性も感じる芸術

となっていました。

 

平和が一番

鎌倉時代を勉強する1年生では、当時の民衆や戦いで活躍した

武士の心情を想像して鎌倉時代に栄えた文化について意見を述べ

ています。時代が進んだ2年生では、明治時代について勉強をして

おり、学制・徴兵令・地租改正の3大改革「富国強兵」について

自分なら3大改革のどれを重要視するかを考えていました。

1年生の頃から「~の乱」「~戦争」といった、戦争の歴史的

背景を学習していると、防衛力としての兵力の必要性について

考える生徒もいるかもしれません。しかし、数名の「どれを重要視

するか」の回答が書かれたプリントを見ると、全員が学制と書いて

いました。

3中の生徒達が大人になり世界に進出する時が来れば、世界から

争いが無くなっているかもしれません。

 

お客様意識ゼロ

本日はいよいよ3年生を送る会当日です。主役の3年生は、さぞかし

優雅な1日を過ごすかと想像しそうですが、3・4時間目はボランティア

で学校の掃除をしていました。

日頃誰も掃除することの無い側溝の土をかき集めたり、校庭の隅の

雑草を刈ったりと、作業内容は送る会の主賓がやるとは思えないほど

泥臭いものばかり。体育倉庫の掃除をする生徒達は、倉庫の中の荷物

を全て外に出していましたが、並べられた器具の量を見ていると、送る会

までに片付けが終わるのか不安になります。しかし、箒で掃かれて宙に

舞う石灰が髪にかかろうとも気にも留めないほどの集中力で、しっかりと

時間内に作業を完了させていました。3年間使うことの無かったプール

まで掃除をしており、使っていないものまで綺麗にしていく3年生の

心意気には感謝の言葉しかありませんでした。

(送る会の様子の一部を保護者用ページにアップしています)