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活動の様子(R04年度)

人生に向き合う3年生

 

公立高校の出願締め切りが迫る3年生のフロアでは、どの

高校に願書を提出するか迷っている生徒の姿も見られます。

自分を信じて挑戦したいというチャレンジ精神と、失敗した

らどうしようという不安が入り混じった状態でしょうか?

担任と相談する様子から、自分の人生について真剣に考え

ていることが伝わってきます。相談が終わった生徒達も

問題集を囲んで話し合いをしており、合格に近づくための

努力を惜しむことがありません。

 

 

 

 

当たり前?

1年生の理科担当の教員が、生徒の手から教科書を引っ張って

います。パット見ると教科書を無理やり奪い取ろうとしている

ように見えますが、これも「力のつり合い」を実感する立派な

実験でした。

「手と手で物を挟むと掴める」といったような当たり前に思える

現象がどういった理屈で成り立っているのかを考えるこの授業。

日頃から当然のように行っている動作でも、力の働きを考慮して

論理的に解説するとなると意外に難しいように思えます。しかし、

1年生は授業で得た知識から、力がつり合うには「力の大きさが

等しい・向きが反対方向・一直線上」という、力がつり合う3つの

条件をしっかりと推理していました。

 

Q.E.D

学校で習う算数や数学の問題というと、答えとなる数字を導き出す

イメージがありますが、三角形の定理の証明を学ぶ2年生の黒板には

ローマ字と言葉ばかり書かれています。

例題を見ると、三角形の性質を完璧に理解したうえで、その性質を満たす

条件を抜き出すことが重要なように思います。与えられた数式を解く

だけの問題よりも難しそうであることが一目でわかります。かなりの

思考力が求められる問題だけあってか、授業を受ける生徒達も一切の

私語なく集中している様子です。

ソウルフード

家庭科室の大掃除をしていた菜の花学級。自らがピカピカ

にした調理場で、おにぎりと味噌汁を作っていました。

白菜・人参・ネギ・ジャガイモ・大根と、野菜がタップリ

入った味噌汁は、口に入れた瞬間野菜の甘味が広がりそうです。

勿論、自分達で育てた採れたてのホウレンソウも入っています。

人参と大根は柔らかくなるまでしっかりと火を通し、ジャガイモ

は形が崩れない程度に柔らかくするという絶妙な火加減も凄い

です。具のバリエーションが豊富なおにぎりも見ているだけで

涎が垂れてきてしまいそうです。

調理実習の前に調理場を綺麗にしていた菜の花学級を見てると、

料理の準備は、台所の掃除から始まっているのではないかと

感じさせられました。

なんでもチャレンジ

なぜ学校に行くのか?と考えると、理由はいろいろ上がる

思われますが、就職して賃金を稼いでいく力を身に付ける

というものがあると思います。人生を左右する就職について、

1年生は新聞づくり。2年生は職業の適性診断を実施して

真剣に考えていました。

あらゆる観点で職業に就いて調べている1年生の新聞は、

かなりの文章量をほこっています。文字が多いにも関わらず、

パソコンで一度文章を打ち出したり、一度新聞を下書き

してから清書しているように見受けられる生徒がいたりと、

物凄い集中力を発揮して新聞を作成しています。

診断を受けた2年生の中には、自分の夢とは全く違う職業

を進められたケースもあったようです。少し落ち込んでしまい

そうな気もしますが、自分では気付いていない新しい可能性

の発見には繋がったのではないでしょうか?将来の選択肢が

広がっている中学生のうちに色々な職業について考えることで、

生徒達の就職率もグングンと上がるのではないでしょうか?